この記事は2017年8月19日(土)~20日(日)に南アルプスの長衛小屋でテント泊をし、甲斐駒ヶ岳・栗沢山とアサヨ峰を登った全4記事のうち仙流荘駐車場の様子を記しています。
お盆明けの週末は飯豊の疲れがちょいと残っていたので、楽にテントを張れる北沢峠(長衛小屋)を起点に、甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰を歩いてきました。どこかの惑星に到着したかのような白い荒涼とした甲斐駒ヶ岳と、岩稜帯と雄大な眺めが楽しいアサヨ峰、どちらも個性的で楽しめました。
大人気の南アルプスとくれば、第一関門の駐車場状況が気になるとこ。北沢峠へ行くには、前回の北岳でも利用した山梨県側の芦安から入るルート、もしくは長野県伊那側の仙流荘から入るルート、このどちらか二択になると思います。どちらを選んでもマイカー規制されているのでバスに乗り換えなくてはいけないのです。
で、今回は・・・未体験の長野県伊那側からINする事にしました。どちらを選んでも家からだと大差ない事と、あとは長野県伊那側がどんなとこかという興味からです。
前回の北岳で「芦安駐車場争奪戦の大フィーバーぶり」を目撃しているので、今回も仕事を終えた金曜日の夜に出発する事にしました。埼玉から当日は何も考えず馴染みのある諏訪湖で降りたんですが、よくよく考えたら伊那で降りた方が近かったような・・(帰りは伊那から乗りました)。
意外と空いてた仙流荘駐車場
2017年8月19日(土)
日付をまたいだ未明(3時頃?)に到着。あれれ?バス乗り場に隣接している第一駐車場は意外にもまだ空いています。
道路を挟んだ向こうには広ーーーい第二駐車場らしき場所もあるんですが、そちらはガラガラ。第二駐車場もバス乗り場に近く、第一と第二どちらに停めても大差ないような位置関係でした。どうやら芦安のあのフィーバーぶりは、超絶大人気の北岳というビックネームが絡んでの事なのかもしれません。
駐車場は協力金制で、第一駐車場はバス乗り場に面した出入り口付近に料金箱があります。(明るい時に撮った画像)
※駐車場は2022年7月14日より5日間1000円の有料になりました。
バス乗り場には、綺麗なトイレと売店や登山届提出所も兼ねたチケット売り場があります。4時前にはスタッフがやってきたので、どのようにバスの順番取りをしたらいいか伺うと「バス乗り場に椅子が並んでいるから、そこに荷物を置いてください」との事。
ようは芦安と同じバックパックを置いて順番取りする慣習のようです。
こんな具合に。これは4時頃の様子。まだ荷物はチョットしか並んでいません。土曜日の4時でこの状態なので、芦安のフィーバーぶりからすると平和なもんです。
え?暗くてわかりにくい?では明るい時間帯の帰りに撮った画像をどうぞ。チケット売り場兼バス乗り場。
横から見ると、こんな具合にベンチが置かれています。
ベンチをアップで。1・2・3・・・と順番にバックパックを置くようです。
4時半近くになるとバス乗り場周辺は大きく動き始めます。バスのエンジンが稼働。
チケット売り場も賑わいます。
チケットです。
それでも「今日のバスの始発は6時5分だし・・」と車の中でノンビリ構えていたら・・・「え~みなさま、本日は5時にバスを発車させます」「うえええっっ!聞いてないよぉぉ!」慌ててトイレへ駆け込みました。
靴紐を縛る間もなく椅子に置いたバックパックの元へ猛ダッシュ!他の人も同じ状況だったようで、慌ててトイレに駆け込む人、登山靴をつっかけのように履いてコケそうになりながら走る人。大慌ててバスに乗り込みました。
そしてバスは放送通り始発時間より一時間も早く出発。
出発時に駐車場が見えたのですが、この時点で第二はまだガラガラでした。
無事乗り込んだ後は1時間ほどバスに揺られます。運転手さんがおもしろおかしく車窓の案内をしてくれるので一時間はアッという間でした。唯一の難点はテント装備の重いバックパックを膝の上に置かなくてはならない事かな。背負うのはなんてことないバックパックも、膝に置くとなぜかズシリと重い・・。
5:50北沢峠に到着しました。
ここから10分ほど歩いた場所に本日のテント場「長衛小屋」があります。
そうなんです。バスを降りて10分ほどでテント場に着いちゃうんです。重い荷物を背負って長距離歩いて体を鍛えたい人には不向きですが、私のようにできるだけラクしたい派には夢のようなテント場なのです。