赤湯温泉では老朽化に伴い幾つかの公衆浴場が廃止されて、それらにかわり営業開始となった公衆浴場「湯こっと」です。駐車場は広くて利用しやすく便利でした。玄関内には地元南陽市のワイナリーで醸造されたワインとブドウジュースが楽しめるワインサーバーがあり観光客も楽しめる仕様になっています。
利用するには入浴券を券売機にて購入、それを受付にて手渡しするシステムです。その際、浴室で使用する使い捨てのボディーソープとリンスインシャンプーがいただけます。
浴室中央部分には浴槽を配置。仕切りで「あつめ」「ぬるめ」の二つの分割されていて湯温差は1℃ほどでした。10人サイズ、タイル造りで境目部分には湯口があり両浴槽それぞれへとお湯の投入があります。源泉は森の山源泉と森の山2号源泉の集中管理されたものを利用しています。浴槽湯は無色透明で少しこなれた感が出ていて若干の濁りも生じていました。タマゴ臭も特に感じません。
赤湯の公衆浴場で初という露天風呂もありましたが露天というか半露天といった感じです。湯使いは循環でカルキ臭がプンプンします。今後この湯使いで行くのなら、露天に限るとお湯重視派には見向きもされないでしょう。ただ赤湯においてはこの規模の施設がなかったのでこれはこれで良しでしょう。
(三昧・2023年8月)
赤湯温泉街に点在していた幾つかの共同浴場が閉館し、2022年6月5日まったく新しい日帰り温泉施設「赤湯温泉湯こっと」がオープンしました。広々とした駐車場にベージュを基調とした落ち着いた建物、外光のよく射しこむ館内は真新しさもあって今どきの洒落た温泉施設といった印象を受けました。
館内には男女別大浴場の他、貸切利用できる「バリアフリー浴室」もありました。今回利用したのは男女別大浴場です。脱衣所を抜けると先ずは内湯です。広さのある浴室の真ん中にはふたつに仕切られた7~8人サイズの楕円浴槽があり、その両側にシャワーがズラリと並んでいます。浴槽にはそれぞれ湯口があり、無色透明でツルツル感のある湯が静かに掛けながされています。ただどちらの槽も町の共同浴場で感じたタマゴ臭はほぼ無くなっていました。浴室空間や浴槽が広いからかな?
仕切られた浴槽のうち露天風呂側がやや熱めで浸かる人があまりいなかったのか、まぁまぁの鮮度を保っていました。もう片方の脱衣所寄りの槽はややぬるめで、訪問時はほとんどの人がコチラに浸かっていました。そのためかお湯はほんのりこなれ気味となっていました。
露天風呂は壁に囲われたほぼ内湯状態で、かろうじて天井から吹き込む外の空気に触れられる程度です。横並びで5~6人サイズの浴槽は循環利用で塩素臭も強め。訪問時は既に大勢の人が浸かった後だったのかお湯の状態も良くありませんでした。次回訪問する機会があればお湯に元気がありそうな朝一番に来てみたいと思います。
(まぐぞー・2023年8月)
▼赤湯温泉 湯こっと外観
▼地元ワインが買えるサーバーがありました
▼外来入浴でシャンプー・ボディソープもらえました
赤湯温泉 湯こっと データ
山形県南陽市赤湯3004番地の1
0238-49-7350
6時~22時(受付21時30分)
火曜日休み(祝日は木曜日休み)
300円
訪問:2023年8月
赤湯温泉 湯こっと 温泉分析
森の山源泉・森の山2号源泉(採水位置:源泉貯湯槽)含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 60.4℃ pH=7.3 溶存物質計=1911mg Li=1.6mg Na=514.2 K=11.4 Mg=0.2 Ca=157.1 Mn=0.1 F=3.2 Cl=933.5 Br=2.7 I=0.4 HS=1.5 SO4=133.1 HCO3=92.8 CO3=0.2 H2SiO3=50.6 HBO2=8.3 CO2=7.3 H2S=0.8 (H26.12.6) ※温泉利用状況=大浴場(内湯)=加水あり・塩素系薬剤の使用あり・露天風呂=加水あり・加温あり・循環装置の使用あり・塩素系薬剤の使用あり