上諏訪温泉 大和温泉


▲2009年の男性浴室

大和温泉 2023年10月

久々に再訪しました。明治の頃から130年も湯屋をやっていると管理人さん。受付時に入浴のルールについて説明がありました。まずは身体をよく洗ってから湯に浸かること。掛け湯するときは座って静かに行い立った状態でやらない、との事。ボディーソープ等の持参は必須です。

浴室には縦長浴槽が一つあるだけでシャワーやカランもありません。3-4人サイズの浴槽で湯船底は丸タイル敷き、他はステンレスで囲われています。訪問時は今回もお湯の投入がありません。なので浴槽側の蛇口を開けて温泉投入しました。因みに以前あった蛇口湯口のライオンは無くなっていました。

薄く緑色透明、タマゴ臭、弱くニュルニュル浴感があります。「そうそうこのお湯だよ」と久しぶりの訪問で記憶が蘇りました。利用者がそんなに多くないのかお湯の鮮度もまずまずがキープされていました。

湯上り後は管理人さんに冷たい氷水をご馳走になり、15分ほど諏訪で撮影された映画や温泉のことなどいろいろな楽しいお話を聞かせていただきました。また訪問します。
(三昧・2023年10月)


13年ぶりに再訪した諏訪の路地裏温泉「大和温泉」です。民家の並ぶ細い路地の隙間を進むとこぢんまりとした中庭があり、そこに浴舎があります。浴舎の向かいが管理棟のようになっていて、今では以前いらした管理人さんの息子さんが業務を引き継がれていました。世代交代したためか、中庭では以前は無かった音楽が流れ、エスニック風な装飾が施されたりもしていました。

男女別浴室に入ると、タイムスリップしたかのように13年前とほとんど変わらない光景がありました。変わったところといえば、男女仕切りのガラス部分に装飾が施されたことと、以前にあった個性的なライオン湯口が無くなったことでしょうか。

細長いタイルばり浴室には以前と変わらない3~4人サイズ長方形浴槽がひとつあり、見るからに鮮度の良さそうな薄緑透明湯が満たされています。実は13年前の訪問時は夕方のお風呂ラッシュの後だったからか「湯なまり」状態でいまひとついい思い出がなく、今回の鮮度湯を目にしたときは「これ、これ、会いたかったのはこのお湯ですよ」と思わず顔がほころんでしまいました。

洗い場スペースで石鹸を使ってよく体を洗い、イザ入浴。適温のニュルニュルとした心地よい肌触りの湯は、鮮度のいい硫黄泉で感じられる、ちょっと生臭いような湯の香りがします。源泉投入箇所は男女の仕切り壁に設置された蛇口ホースと、浴槽横の上がり湯枡からの流れ込みの二ヶ所で、訪問時は先客さんがそのどちらも全開にしていたので最高に鮮度の良い状態の湯を楽しめました。浴室には石鹸やシャンプーなどは無し、要持参です。

今回印象に残ったのは、湯の良さは勿論ですが、13年の経年を感じさせない清潔に保たれた浴室でした。管理人さんが継がれたこの温泉をいかに大切にされているかが、ひしひしと感じられる再訪となりました。
(まぐぞー・2023年10月)

▼大和温泉 入口

▼男性脱衣所

▼男性浴室(あのライオン湯口は無くなっていました)

大和温泉 2009年9月

個人の敷地内にある共同浴場「大和温泉」です。家主が自家用温泉を改修して一般開放しているような印象も受けます。ココに到着するまでに二軒の地元民専用の共同浴場があり、しかも大和温泉の隣同士に三軒並びという立地なのだからビックリ。まさに共同浴場密集地帯です。

換気良好な縦長の浴室空間はなかなか好印象。あまり見かけないステンレス製の3-4人サイズ縦長浴槽が一つ。湯は薄っすらと緑がかっても見える透明湯で弱タマゴ臭を放っています。分析数値を見る限りの硫黄成分はなかなかのものですが、数値ほどの知覚は感じられません。

ここはライオンを象った湯口の顔が面白い。口から蛇口が伸びていて自在に湯を投入可能が嬉しい。壁の注意書きには「湯と水を止めてから風呂を出る様に」とあります。なので誰もいない時は溜め湯状態で、利用客が好みで投入量の加減調整するのかもしれません。つるつる感に焦げタマゴ臭が印象的なお湯でした。
(三昧・2009年9月)


民家と民家の間の細い路地・・というか、隙間を進んだ所にある共同浴場です。民家の中庭に造られた湯小屋で、目の前に置かれた冷蔵庫などが妙に生活感漂います。この立地と雰囲気はマニア好みしそう。

男女別浴室には細長い3人(縮こまって4人)サイズの長方形浴槽がひとつ。浴槽内部はタイルばり、縁はステンレスという変わりダネです。ライオンの口からニョッキリと出た蛇口より熱い源泉をチョロチョロ投入、浴槽内で適温、ごくわずかに色づきのある透明湯はほんのり焦げタマゴ臭が漂い、スベスベとした肌触りがあります。

ただ残念な事に訪問時は随分加水されてしまっていて、既にシャンプーや石鹸の泡もたっぷりと混入した後。せっかくの良い温泉が「湯なまり」で、かなり悶々とした気分の残る湯浴みとなりました。ここはぜひまた再訪したいと思います。
(まぐぞー・2009年9月)

▼大和温泉入口

▼浴舎

▼料金はココへ

▼脱衣所から見た男性浴室

▼掲示

▼男性浴室

▼浸かった様子

▼はじめて見るタイプの湯口

▼斬新

※浴室画像は全て男性側ですが、女性側もほぼ同じ造りでした。

上諏訪温泉 大和温泉 データ

長野県諏訪市小和田17-5
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7時~22時
230円300円→500円
訪問:2009年9月・2023年10月

上諏訪温泉 大和温泉 温泉分析

湯小路源湯(源泉にて採水)アルカリ性単純硫黄温泉 68.9℃ 68.9L/min(掘削動力) pH=8.7 溶存物質計=736.9㎎ Li=0.4mg Na=209.4(92.59mv%) K=5.6 NH4=0.6 Ca=9.8 Sr=0.1 F=2.4 Cl=202.0(57.80) Br=0.7 HS=4.6 SO4=70.1 HCO3=137.8(22.92) CO3=4.8 H2SiO3=76.1 HBO2=12.3 H2S=0.1 (H27.6.16) ※温泉利用状況=57.0℃(使用位置)の高温の湯のため混雑時は部分的に加水します

平成17年11月8日

湯小路源湯 単純硫黄温泉 69.0℃ pH=8.8 溶存物質計=777.8mg Li=0.5mg Na=198(91.89mv%) K=7.0 NH4=0.1 Ca=9.5 Sr=0.1 Fe3=0.1 Zn=0.3 F=2.5 Cl=228(55.19) HS=32.3 SO4=90.1 HCO3=106 CO3=15.0 H2SiO3=75.2 HBO2=12.8 CO2=11 H2S=34 (H17.11.8)

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