雨飾温泉 雨飾山荘

日本秘湯を守る会会員宿の「雨飾温泉雨飾山荘」です。新潟県糸魚川市の雨飾山登山口に位置していますが、ややこしいのは長野県小谷村側の雨飾山登山口と間違えやすいことです。

第一印象としては昔の廃校のような建物を利用した温泉山小屋といった感じです。宿泊のみならず日帰り入浴も受付ていて、登山前日に宿泊した人は翌日の下山後入浴が300円とお得になるようです。

浴場は風情ある湯小屋風の内湯と屋外にある「都忘れの湯」と名付けられた貸切制露天風呂がありました。今回、利用したのは内湯浴室です。露天風呂は先客利用中だったので詳細は分かりません。

内湯は天井が高く造られていて浴室空間の通気は良好です。浴槽は3人サイズの長方形、総木造りで雰囲気良いです。岩をくりぬいたような湯口から、無色透明のクリアな熱めのお湯が適量投入されていました。湯舟手前側左端の切り込み部分よりの溢れ出しが確認できる掛け流しです。湯口から流れるお湯の通り道には鉄分系析出物で一部分が鉄サビ色に染まっています。お湯はツルツルとした浴感とトロリとした感覚がある重曹泉です。ちょい熱めなので長湯タイプのお湯ではありません。

雨飾山荘の立地や佇まい、ここまでのアクセスからまさに秘湯感たっぷりのお宿かと思います。ここは静かに過ごせそうなので宿泊してみたい宿の一つとなりました。
(三昧・2023年8月)


国道148号線から225号線に入り「山寺橋」を渡ったら川沿いの道をすぐに右折、そのままどんどん道なりに進むと到着する正真正銘山の中の一軒宿です。お宿の前には駐車場はなく、日本百名山のひとつ雨飾山の登山口駐車場に停め少しばかり坂道を上ります。

深い山を背に建つ雨飾山荘はどこか昔懐かしい建物で、目の前には運動場のような広いスペースもあり、山小屋と言うより昔の学校のような雰囲気もありました。玄関を入ると工務店のような作業着姿の男性登場。一瞬(おや?河川工事の現場監督がいるぞ?)と思ってしまいましたが、どうやらお宿のご主人のようです。少しばかりお話しをすると明るく気さくなご主人で、お風呂の案内などしていただきました。

雨飾山荘には館内にある内湯の他に、玄関前にあるグループごとで貸切利用の露天風呂「都忘れの湯」があります。訪問時は「都忘れの湯」が利用中だったので、今回は内湯を利用することにしました。昔ながらの湯治宿を思わせる館内廊下をどんどん進むと男女別内湯です。入浴前に利用したトイレはボットンですが、清掃がよくされていてストレスなく利用できました。

こぢんまりとした浴室は鄙び度満点で、夜に入ればより秘湯感が楽しめそうでした。浴室には3人サイズの木造浴槽がひとつあり、無色透明やや熱めの湯を浴槽サイズにして十分過ぎる量じゃんじゃん投入の掛け流しです。湯汚れとは無縁の鮮度湯はトロンとしたトロミとスベスベ感があり、ほんのりと優しい甘味も感じます。いつまでも浸かっていたい心地良い湯でした。

浴後にご主人に「露天風呂も入っていけば?」と仰っていただきましたが、次回のお楽しみにとっておくことにしました。大自然に囲まれた静かな環境、お湯の良さ、お宿全体に漂う雰囲気もよく、ここはぜひ宿泊してみたいと思いました。
(まくぞー・2023年8月)

▼集落を抜けるとクネクネ山道が続きます

▼天気が良ければ景色が良さそう

▼雨飾温泉 雨飾山荘 外観

▼お宿前の広場に山座同定盤がありました

▼雨飾温泉 雨飾山荘 玄関

▼温泉に関しての掲示

▼紹介された新聞記事など

▼浴室入口

▼男性浴槽

▼湯口

▼女性浴室

▼女性浴槽

▼溢れ出し豊富

▼洗い場

▼天井(高い三角屋根です)

▼動画もどうぞ(44秒)

雨飾温泉 雨飾山荘 データ

新潟県糸魚川市大字梶山字広道倉1870
090-9016-3212
冬期休業11月12日頃~5月19日頃まで(積雪状況により変動)
立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2023年8月

雨飾温泉 雨飾山荘 温泉分析

梶山新湯 ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉 47.4℃ 77L/min(自然湧出) pH=6.6 溶存物質計=1.961mg Li=0.8mg Na=545.4(83.88mv%) K=21.7 NH4=4.9 Mg=11.8 Ca=51.7 Sr=1.1 Ba=0.7 Mn=0.4 Fe2=0.4 F=2.6 Cl=290.9(36.06) Br=1.1 I=0.3 SO4=2.6 HCO3=875.8(63.02) CO3=0.3 H2SiO3=129.8 HBO2=18.4 CO2=373.4 (H29.11.6) ※温泉利用状況=掲示見当たらず

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