日本百名山のひとつ皇海山の登山口近くの「足尾温泉かじか荘」です。約10年前に一度訪問していますが、その後に大々的な改装を行ったそうです。今回は改装後の初訪問になります。
かじか荘はアクセスに時間のかかる山の中にあり、幾つか数をこなしたい湯巡りの途中に寄るにはちょっと効率が悪くなること、人気の百名山「皇海山」の登山口といっても日帰りでは手が出しにくいロングコースを強いられることで、訪問者はあまり多くなく比較的穴場感のある温泉施設だと思います。ただ近くにはキャンプ施設もあるのでシーズン中はやっぱり混むのかな?
改装後の「かじか荘」ですが、一階のフロントまわりや浴場のなどの配置などは変わらずですが、10年前の訪問時に感じた「経年劣化による草臥れ感」がなくなり、とても明るい雰囲気になりました。改装の威力はやっぱり凄いです。
一番大きく変わっていたのは浴場の内湯でした。シャワースペースには仕切りがついて以前より格段に使い勝手が良くなっていました。浴槽は以前は長方形でしたが改装後は10人サイズ程のL字型浴槽に変わっていました。浴槽の目の前が大きなガラス窓となっていて周囲の山々を眺めながら入浴できるのも良いです。心なしか以前の浴室と比べて明るい雰囲気になった気もします。
お湯はスベスベ感のある無色透明湯で、浴槽内で弱く塩素臭のする湯を循環稼働、湯口よりおそらく源泉と思われる塩素臭の無い加温湯を少量常時投入し、人が浸かると溢れ出す程度ですが少量のオーバーフローも見られました。
内湯から階段を下りると露天風呂ですが、以前はこの階段の入口が脱衣所にあった記憶です。改装後は内湯から直に階段に行ける構造になってました。動線的にもこの方が断然スムーズです。さらに露天風呂の横にサウナ(訪問時はコロナ対策のため休止中)がありましたがこれは以前からあったかな?なかったような記憶が??
露天風呂は目の前に山が見える10人サイズの岩風呂で、湯使いは内湯と同じくスベスベ感のする無色透明湯を少量の源泉を投入しつつの循環ベース利用だと思います。露天風呂に浸かっていると風や鳥の鳴き声がダイレクトに感じられ清々しい気分に浸れました。これだけの浴場を土曜日の訪問にもかかわらず男女ともに終始貸し切り状態というなんとも贅沢なひとときを過ごすことができました。
浴後はフロント横の食堂で蕎麦をいただきました。食堂はセルフ式で気兼ねなく利用できます。今回は「ざる蕎麦」と「チタケのつけ汁蕎麦」にしましたが個人的には「ざる蕎麦」の方が好みかなぁ。
今回は中倉山下山後の汗流しで寄りました。「かじか荘」へは舟石峠を抜ける道を通りましたが、雪どけから間もない季節柄か道路上に落石が多い印象でした。
(まぐぞー・2023年3月)
▼各登山口のすぐ近くです
▼足尾温泉かじか荘 外観
▼玄関
▼各登山道状況が掲示されています
▼休憩スペース
▼各種酒類の自販機もあります
▼浴室入口
▼男性脱衣所
▼男性内湯
▼内湯浴槽
▼内湯 湯口
▼露天風呂への階段
▼男性露天風呂
▼サウナは休止中でした
▼女性内湯
▼内湯 湯口
▼使い勝手良好のシャワー
▼女性露天風呂
▼露天風呂 湯口
▼食堂でいただいた「ざる蕎麦」
▼チタケのつけ汁蕎麦
足尾温泉 かじか荘 データ
栃木県日光市足尾町5488
→Google Mapでみる
0288-93-3420
11時~15時(受付14時30分)
800円
訪問:2023年3月
足尾温泉 かじか荘 温泉分析
庚申の湯 アルカリ性単純温泉 32.0℃ 68L/min(動力) pH=10.0 溶存物質計=0.095g Li=0.2mg Na=32.1(95.24mv%) Ca=0.4 Al=0.1 F=2.9 Cl=4.8 HS=0.1 SO4=9.1 HCO3=10.0 CO3=18.7(40.26) HSiO3=13.3 BO2=0.2(R2.12.1) ※温泉利用状況=確認できず
以前の温泉分析
庚申の湯 アルカリ性単純温泉 36.0℃ pH=9.5 溶存物質計=215mg Na=57.6mg K=1.1 Ca=1.7 Mg=0.1 Fe2=0.6 Pb=0.2 F=5.2 Cl=24.7 SO4=1.2 HCO3=29.6 CO3=38.9 HS=1.4 BO2=12.1 OH=0.5 H2SiO3=40.4 (H7.10.31)※加温あり・循環あり・塩素系薬剤の使用あり