国見温泉 石塚旅館(2003年6月旅館部宿泊)※旧大浴室

このページの大浴室は訪問後に取り壊され使用していません。現在はその後に新設された「薬師湯」が男女別大浴室として使用されています。

国見温泉石塚旅館に宿泊しました。事前にガイド本などでお湯の色の写真を見てみると、鮮やかなエメラルドグリーン色で是非浸かってみたいと思ってました。石塚旅館には旅館部と自炊部があり今回は旅館部に宿泊です。お風呂は男女別内湯2箇所と混浴露天風呂があります。

まずは内湯へ、硫黄臭が鼻をつきいい香りに包まれます。お湯は事前情報通りのエメラルドグリーンのきれいな色です。タイル張り浴槽隅より源泉が注がれていて、その部分は析出物でコテコテです。当然かけ流し、湯口に飲泉コップあり。飲んでみるとまろやかな卵味で美味しいです。重曹成分豊富で胃腸などによく効きそう。別棟にもう一つの内湯があり、そちらは利用客が少ないのでより一層お湯の良さを満喫できました。旅館一押しの混浴露天は2×5mほどの長方形浴槽で、こちらも浴槽の至るところに析出物でコテコテ状態。

食堂に温泉成分がつまってしまい使用できなくなった塩ビ管が置いてあり、温泉パワーを目の当たりにできました。おすすめ旅館です。
(三昧・2003年6月旅館部宿泊)


盛岡と田沢湖方面を結ぶ46号線から国見温泉への山道を進み、しばらくすると現れる石塚旅館。国道から15分程しか走っていないのに随分山奥に来たような気がしました。辺りを山々に囲まれた石塚旅館は素朴な山の宿です。ここには自炊部と旅館部とがあり、今回は旅館部にて宿泊してみました。

部屋は「こんな山の中だしボロかな?」と思い込んでいたのですが、洗面台付きのスッキリとした和室は鍵もかかり、窓からは山の景色も見え、使い勝手の良いものでした。TVは100円入れるタイプでしたが、ここまで来てTVは必要ないのでこれで良いです。食事は夕食・朝食共に食堂にていただきました。山の宿らしく山菜中心の料理。当然のように旬のネマガリダケも出ました。

浴室は男女別大浴場、男女別小浴室、混浴露天風呂とがあります。それぞれ離れた場所にあるので、一度着替えての移動となります。まずは大浴場へ。楕円形浴槽に、まるでメロンソーダを思わせる湯が静かに掛け流され、ツーンとしたガス臭も漂います。成分の濃さは一目瞭然で、湯につかり、湯を手にすくい、そして香りを愉しむ瞬間、ここまで来てヨカッタとしみじみ感じました。

離れた場所にある小浴場は、4~5人サイズの丸みを帯びた愛嬌ある内湯浴槽、そして女性側にのみ5人サイズの長方形露天風呂が付いています。先程の大浴場同様、鮮やかに澄んだ緑色の湯が満たされ、こちらもツーンとガス臭が漂います。一口含むとエグミタマゴ味。ここが一番熱く、湯の鮮度も良いように感じました。

石塚旅館の名物的存在とも言える混浴の露天風呂は、何時も人気で常に5~6人男性が入っていたのですが、夕食の後しばらくして行くと誰も居なく、薄ぼんやりと明かりが灯る中のんびりと湯浴みを満喫する事ができました。また、翌朝は早起きし、清々しい山の空気の中、またも独占状態で湯浴みを楽しむ事ができました。

早朝、窓の外を見てビックリ。隣の駐車場に山菜狩りと思われる人々の車がビッシリ。皆さんのお目当てはネマガリダケのようです。
(まぐぞー・2003年6月旅館部宿泊)

▼山に囲まれた国見温泉石塚旅館

▼石塚旅館 外観

▼食事は朝夕とも食堂で

▼山の幸が並ぶ夕食

▼温泉成分が詰まった管

▼大浴室

▼大浴室 湯口

▼波打つ析出物

▼男性小浴室

▼女性小浴室

▼混浴露天風呂

▼鮮やかな緑色です

▼浴槽から

国見温泉 石塚旅館 データ

岩手県岩手郡雫石町橋場字竜川山1-5
090-3362-9139(事務所)
019-692-3355(転送)
090-3362-9139(衛星)
宿泊しました:一泊二食8000円利用
冬期休業(5月中旬~11月初旬頃営業)
入浴のみ10時~16時(受付15時)
400円→700円
訪問:2003年6月(泊)

国見温泉 石塚旅館 温泉分析

薬師の湯 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉 54.5℃ pH=7.1 溶存物質計=4616mg Na=970.0mg K=35.0 Mg=89.2 Ca=145.5 Mn=0.3 Al=0.6 F=0.1 Cl=180.8 HS=54.9 SO4=266.8 HCO3=2736 CO3=2.6 H2SiO3=91.2 HBO2=43.2 CO2=175.8 H2S=49.4 (H3.7.31)

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