山口温泉共同浴場(閉鎖)

山口温泉共同浴場は老朽化のため取り壊し閉鎖されました。

会津にある山口温泉の共同浴場です。大雪が降るなか立ち寄りしてみました。建物はプレハブ二階建て建物。ちょうどオープンと同時の到着になりました。一階に浴室、二階に畳み敷きの休憩所があります。

浴室にはタイル張りの内湯が一つ、とてもシンプル。ここは動物の口を型どった湯口より源泉を投入していておもしろい。湯は薄黄色透明、弱塩味。分析表を拝見すると含鉄泉に分類されそこそこの濃い食塩泉で良さげな湯なのに、温度調整の為か、かなりの加水がされていてまったくそのかけらがないのは残念。当日も常時、加水されていました。受付のおばちゃんによるとすぐ近くに源泉が湧出しているとの事だか、雪が積もっていて偵察できず。また雪のない時期にでも再訪問したいです。
(三昧・2003年12月)


周囲を田畑に囲まれた長閑な景色の中にある地元主体の共同浴場です。男女別の浴室にシンプルな浴槽がひとつ。浴槽には薄黄土色の湯が満たされています。朝の訪問でしたが、既に御夫人の先客がひとり。「熱くて入られないのよー」と困った顔をしています。「今お水入れてるからじきに入られると思うけど」との事。脱衣所側の壁に蛇口がふたつ並び、向って左が水、右が源泉となり、それを回す事によって温度調節する仕組み。好みの温度に調節された湯が浴槽脇にあるライオンの湯口から流し込まれるのです。御夫人にお願いして一度だけ源泉のみにしてみたら物凄い激熱で「アチチッー!」となり笑われてしまった。

熱めの湯は甘塩味。小さな共同浴場ながら、シャンプー、ボディソープもありました。すぐ近くに立派な温泉センターもあるらしいけれど御夫人によると「あそこはお湯がダメ、ここは本物よ」との事。浴槽の写真を撮らせてほしい、とお願いしたら「湯気が凄いから窓を開けるといいわよ」と、真冬にもかかわらず窓を全開にしてくれました。(頑張って湯気抜きしたけれど、それでもモヤモヤになってしまった^^;)湯浴み後は受付のおばちゃんに「休んで行きなさい」と誘われるままに二階の休憩室へ。お茶もあり、なかなかの広さです。そうこうしているうちにミカンや御菓子を持って来てくださいました。
(まぐぞー・2003年12月)

▼案内看板

▼外観

▼料金箱

▼休憩室

▼浴室入口

▼女性浴室

▼湯口

▼その後閉鎖され更地になりました

山口温泉共同浴場 データ

福島県南会津郡南郷村山口948-93
10~17時(17時に鍵をかける)
月曜日休み
300円
訪問:2003年12月

山口温泉共同浴場 温泉分析

山口温泉 ナトリウム-塩化物泉 65.8℃ pH=7.0 170L/min 溶存物質計=10700mg Na=3236mg(84.56mv%) K=197.9 Mg=77.9 Ca=256.0 Al=0.4 Mn=0.2 Fe2=23.2 Li=3.8 F=2.6 Cl=4649(77.21) HS=0.5 SO4=1035 HCO3=1030 Br=11.3 I=0.9 H2SiO3=75.4 HBO2=102.7 CO2=242.1 H2S=0.5 (H6.7.6)

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