山合いに位置した公共の日帰り温泉施設です。名目津温泉に到着するまで路面凍結によりタイヤが滑り易く一苦労でした。そして駐車スペースが少ないように思えました。
玄関を入り受け付けして浴室へ。2方向のガラス張り浴室、7-8人サイズの御影石浴槽が一つある造り。スロープもあり障害をお持ちの方や年配者に安心設計。洗い場スペース3つの隣に青い塩ビホースがあり、ここから出る水は未確認だが源泉なのかも知れない。
浴槽湯は少し熱めの43.5℃に湯温調整されている。湯は無色透明、何か薬っぽい香りが漂います。湯船一部分よりオーバーフローがありで、とりあえずは掛け流しです。何せ湯量が分析をご覧の通りなので加水、更には12.3℃の鉱泉のため加温しての利用となります。
給湯室内には飲泉ができる専用の飲用蛇口もあり、施設利用者なら誰でも利用できました。休憩所もあるので湯上り後の待ち合わせや一休みに利用できそうです。
(三昧・2014年1月)
二本松市の端っこの方にある日帰り温泉施設です。この辺りは田畑や雑木が広がるガラーンとした地で、こういう温泉施設はあまりないのか、ちょうどお正月の訪問でしたが休憩室は地元の人々で満員御礼の大賑わいでした。受付で料金を支払うとお正月という事でみかんをいただきました。湯上り後に食べましたが、甘くて美味しいみかんでした。
男女別浴室は内湯のみのシンプルなものです。窓が大きくとられた浴室に6人サイズの浴槽がひとつあり、湯口より熱めの加熱加水源泉が投入され、浴槽内で循環利用されています。無色透明の湯は湯面・湯口ともに塩素臭が漂い、湯使い的にはアレですが、浴槽ほぼ全方向に向け常に溢れ出しがあります。実は入浴前に掲示されていた湯使いを見て循環である事を知りガッカリしたのですが、浸かってみると加水が多いわりに独特のツルツルとした肌触りと強烈な温まり感があり、なんとも言えぬ不思議な魅力のある湯なのです。何か特別な鉱泉でも加水に利用しているのかなぁ?
浴後は館内にある蛇口より源泉を一杯いただきましたが、クセのないおいしい鉱泉でした。
名目津温泉から川を挟んだ向こう側には、野湯として人気だったコンクリ枡があるのですが、地震の影響でお湯の出が悪くなった(お湯そのものの質が変わってしまった・もしくは出なくなった)と施設の方が言っていました。
(まぐぞー・2014年1月)
▼名目津温泉 外観
▼名目津温泉 男性浴室
▼浴槽
▼湯口
▼ミカンいただきました
▼源泉が飲めます
▼対岸の旧源泉
名目津温泉 データ
福島県二本松市茂原字湯ノ作35番地
0243-24-1126
10時~20時(受付19時30分)
500円(2時間)
訪問・2014年1月
名目津温泉 温泉分析
名目津温泉 単純弱放射能冷鉱泉 12.3℃ pH=6.4 1L/min(動力) 16.17マッへ/kg 溶存物質計=69mg Na=4.7mg(30.77mv%) K=1.1 Mg=1.1 Ca=6.6(50.77) F=0.2 Cl=2.6 SO4=4.0 HCO3=22.9(70.37) H2SiO3=25.8 CO2=27.6 (H22.5.24) ※温泉利用状況=加温あり・加水あり