大平温泉 滝見屋

今まで訪れる機会がなく、ようやく立ち寄ることが出来た大平温泉。そこまでのアクセスが少々しんどい。山道を進み途中まではよいけれど、そにうちに道幅が狭くなってきて車同士がすれ違い不可能の道路になってくる。更に進んで行き、車で行ける最終地点から歩いて谷底にある宿まで下って20分ほどで到着する。まさに山中の一軒宿そのものでした。

立ち寄りでは露天風呂のみで館内内湯は利用できない。露天風呂は男女別、10人サイズの岩風呂となっていました。すぐ横には最上川源流の一つが流れているロケーション。とても開放感のある露天風呂で雰囲気よい。日差しを遮るものが一切ないので夏の太陽がかなり眩しい。湯は無色透明、タマゴ臭の残骸のような香りがある。弱く石膏臭も少々、キシキシ感ある42℃の適温のコンディション。周囲は自然環境よく、終始静かに過ごせそうで立ち寄りではもったいない気もする。
(三昧・2009年8月)


深山の沢沿いにひっそり佇む一軒宿です。米沢には他にも数軒、深山の一軒宿がありますが、自力でのアクセス難易度はここが群を抜いていると思います。先ずは林道の最終地点まで車で行くのですが、この行程がとても怖いです。運転に不慣れな人は絶対にやめておいた方が無難。駐車スペースに到着する頃には緊張で口の中がカラカラになっていました。

林道終点の駐車スペースからは徒歩で一気に沢へ向かって下ります。20分くらいでしょうか?・・という事は、帰りは同じ行程を今度は上らなきゃいけません。歩いている途中、目の前を凄い勢いで猿が横切って行きました。

吊橋を渡ると滝見屋はすぐ目の前です。沢沿いの谷間、ほんの少しのスペースに造った立地に「こんな山奥に、よく造ったもんだ」と感心してしまいました。

立寄りでは屋外の男女別露天風呂のみ利用可能のようです。女性露天風呂は沢沿いに7~8人サイズの丸い岩風呂が造られています。湯口よりふんだんに流し込まれる湯は、浴槽を満たした後、目の前の沢に捨てられる仕組み。肝心の湯は絶妙な適温、無色透明な中に薄茶白い細かなとき卵状湯花が沢山舞っています。石膏臭、石膏風味があり、ごくごく薄ーくタマゴ臭、タマゴ風味も感じます。

アクセスが難易なぶん、立寄り客も少なく(訪問時は終始貸切状態)静かに山の湯を楽しめました。ちなみに8年前は宿泊で利用したのですが、一気に客が集中するため立寄り時間帯よりも大賑わいでした。
(まぐぞー・2009年8月)

▼駐車スペースからは山道を歩きます

▼途中にあった清水が流れる崖

▼赤い実もあった

▼吊橋を渡ると・・・

▼大平温泉滝見屋に到着

▼深い山の中の渓流沿いに位置しています

▼玄関先にあった冷たい水

▼男性露天風呂

▼別の角度から

▼湯口

▼湯の中に湯華が舞います

▼お次は女性露天風呂

▼浴槽から

▼目の前は渓流

▼見学させていただいた宿泊者専用貸切露天風呂

大平温泉 滝見屋 データ

山形県米沢市大字李山12127
0238-38-3360
9時30分~15時30分
冬期休業
500円→1000円
宿泊しました:2001年9月一泊二食9800円利用
訪問:2001年9月(泊)・2009年8月

大平温泉 滝見屋 温泉分析

大平1号源泉 カルシウム-硫酸塩泉 62.8℃ pH=7.2 溶存物質計=1150mg Na=65.6mg K=7.5 Mg=1.1 Ca=246.9 Mn=0.4 Cl=3.9 HS=1.0 SO4=662.0 HCO3=74.3 H2SiO3=87.3 HBO2=0.3 CO2=13.2 H2S=0.7 (H17.10.29)

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