2004年6月立ち寄り入浴
泥湯温泉は鄙びた湯治場ムードが大きい温泉地。今ではお宿が3軒のみ点在する温泉となっています。「山の湯」「川の湯」「滝の湯」は昔からの源泉らしく、以前は外湯として誰でも自由に温泉に浸かれたらしい。今では各お宿の専用の内湯に変化してしまった。
奥山旅館は秘湯会のお宿。雑誌付録の立寄り入湯無料パスポートを利用させて頂き立寄りしました。受付け後、お風呂へ。立寄り入湯は本館の内湯を除き全て入湯可能との説明を受けます。
まずは本館隣の露天風呂へ。今では男女別になっているが以前は混浴だったらしい。かなりの広さで30人以上は入れます。岩や石で造られて浴槽底は大きめの砂利が敷かれ足の裏への刺激が心地よい。湯は完全な白濁り、注がれている源泉は無色透明、苦味、エグミ有、タマゴ臭。乳白色で粉っぽい感じ。白濁したタマゴ臭の大きな露天風呂は人気がありそう。
露天風呂から道路を挟んだ向いには男女別内湯&混浴露天風呂×2がありました。内湯は1.5×1.5m正方形の木造浴槽、湯は灰白色濁りで泥のような湯華が底に沈んでいる。浴槽へはホースが伸びていて加水もされていました。内湯から通じる混浴露天風呂は2つ。両方とも屋根がけされている。源泉が熱いのか塩ビ管からかなりの量の水が出ていて浴槽へ流れ込みの加水有り。これはちょっと残念でした。
(三昧・2004年6月)
数年ぶりの再訪です。今回は雑誌の無料券を利用して日帰り入浴しました。泥湯温泉自体は大変静かな鄙びの温泉地なのですが、ここ奥山旅館だけはマスコミ露出も多いためか沢山の人で賑わっています。日帰りの場合は受付けのみ本館で済ませ、屋外にニ箇所点在する湯小屋のみ利用できます。本館の内湯は日帰りでは利用できません。
まずは本館横の湯小屋へ。こちらは男女別の広々とした露天風呂があります。以前宿泊した際はドーンと巨大なひとつの混浴露天風呂だったのですが、しっかりとした壁が出来、完全に男女別となっていました(それでも、まだまだ広い)。湯は白濁、やや熱めで、山側の方に湯の投入口があり、湯口付近へ行けば行く程熱くなっています。さらに湯の投入口近くはお宿からも丸見えなってしまうので要注意。秋田から来られたという母娘3人組と一緒になったのですが、口々に「熱い!熱い!」と連呼していました。
次に本館から道路を挟んだ斜向いにある湯小屋へ。こちらは男女別に内湯、そして外に混浴の露天風呂があります。内湯は木造でひとつは温め、もうひとつは階段を上った所にあり、湯は激熱となっていました。名前のごとくドロ水のような濁りがあり、底には湯花がトロッと沈澱しています。湯口で源泉を一口含むと酸っぱい。内風呂から続く混浴露天風呂は川沿いにある長方形の木造で、女性にも比較的入り易い印象でした。
お宿の老犬チビは天国に行ってしまったとのこと。受付横に小さな写真が飾ってありました。
(まぐぞー・2004年6月)
▼湯小屋その1
▼湯小屋の男性内湯(ボケた)
▼女性内湯
▼女性用内湯はふたつありました
▼混浴露天風呂その1
▼別の角度から
▼混浴露天風呂その2
▼湯小屋その2(男女別露天風呂)
▼男性露天風呂
▼女性露天風呂
▼とにかく広ーーいです
▼駐車場にある「目洗い湯」
▼足湯もありました
2000年7月宿泊
山の中にひっそりと古びた旅館が寄り添いあう温泉地。ここを訪れる際、3軒の御宿各々が源泉所有という事で、どこに泊まろうか迷いつつ一番メジャーな「奥山旅館」にしました。泥湯なんて名前が付いているから、訪問前はてっきり後生掛温泉の泥パックみたいに真っ黒な泥を塗り付けるのかと思っていたら、そうではありませんでした。昔、病気治療の為に湯に浸かりたくても、その湯の透明さに恥ずかしさを感じ湯浴み出来ずにいる娘の為に、山の天狗が湯を濁らせた、という伝説も残っているそう。
館内には、混浴内風呂1と、大きな岩造りの混浴露天風呂1、その横に小さな木造の女性用露天風呂2があります。そして道を渡った湯小屋に男女別の内風呂と木造の混浴露天風呂がありました。ここのウリは湯小屋にある混浴露天風呂のようですが、泥水を薄めたような湯は、加水が多くいまひとつ浴感が薄かった‥。
旅館脇の巨大露天風呂はプールのような広々浴槽に白澤の湯が満たされていました。
今回入った中で一番気に入ったのが、白濁硫黄泉を使用した館内にある混浴内風呂です。当日は全部で6組程宿泊していましたが、なぜかこの内風呂を利用する人は少なく、いつ行っても誰にも会わず常に貸しきり状態で満喫できたのもよかったです。
食事は山の中という事で山菜や川魚中心。宿泊した部屋のすぐ外でウグイスが「ホーッホケキョ!」と、咽を思いきり膨らませながら鳴き続けていました。温泉仲間が利用した冬期限定3泊4日6食付きの湯治コース10000円も気になるところです。
御宿には老犬チビがいてマスコット的存在になっていました。
(まぐぞー・2000年7月宿泊)
泥湯温泉 奥山旅館 データ
秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
0183-79-3021
10時30分~14時30分(受付13時30分)
500円→800円
宿泊しました:一泊ニ食9000円利用
訪問:2000年7月(泊)・2004年6月
泥湯温泉 奥山旅館 温泉分析
新湯 単純温泉 74.0℃(使用54.0℃) Na=5.1mg Ca=7.5 SO4=17.0 HCOO3=16.0 CO2=39.1 H2Sio3=31.3(※訪問時はこの掲示のみがありました)