中ノ沢温泉街に軒を連ねるお宿です。立ち寄りの可否は不明でしたが10時過ぎの訪問でしたが入浴可でした。本来は10時半からだったみたいで「ちょっと早いけどいいですよ」とご主人。外観は昭和風な建物です。内湯は6~7人サイズのタイル造り。石湯口から55℃の源泉と思われるお湯の少量投入があります。浴槽では44.4℃に熱め調整されて無色透明で明礬臭あり、タマゴ臭はほぼ感じません。浸かると湯華の巻き上げにより白濁に変化します。
露天風呂は[「夢の湯」の名称で内湯からガラス引き戸を開けて移動します。「夢の湯」は20人以上はいけそうな開放感ある岩風呂露天風呂です。浴槽中央には大きな岩石が配置されていました。お湯は青みがかった微白濁り湯で見た目にも楽しめます。湯口代わりの塩ビ管から浴槽へと投入湯の落としこみがあります。広い露天風呂ですが湯温は43.2℃に調整されていて湯温的に不満は感じません。この浴槽以外にも少し上段の位置になりますが三人サイズの洞窟風露天風呂もあります。源泉投入は塩ビパイプからの少量のみでした。こちらはは35℃ちょいのぬるめ湯温で鮮度的にももうちょっと投入量が欲しいところです。
(三昧・2022年4月)
安達太良山のふもとに位置する静かな「中ノ沢温泉」です。数件のお宿で構成される温泉街では、安達太良山の山中に湧く酸っぱく熱い源泉を引き込み各お宿で楽しむことができます。いくつか温泉宿がある中で今回は未訪問だった大阪屋にお邪魔しました。
中ノ沢温泉街のメイン通りにたつ大阪屋はクリーム色の外壁に水色の暖簾が映える中規模旅館で、玄関横では宮崎県でお馴染みの「田のかあさぁ」が迎えてくれました。立ち寄り入浴ができるかどうか不明でしたが伺うと快く迎え入れてくれました。
館内には男女別に内湯と露天風呂があります。それぞれ造りが違うのでもしかすると男女入れ替え制かもしれません。訪問時は玄関から見て手前の内湯と洞窟露天風呂(夢の湯)が男性用、奥の内湯と一人用石風呂付露天風呂(美人の湯)が女性用でした。男性側は内湯から露天風呂に裸移動できる造りのようですが、女性側は一度着替えての移動になります。
先ずは内湯から入ってみました。ガラス窓が広めにとられ明るい印象の内湯には10人サイズの長方形浴槽がひとつあり強い酸味の源泉を適量投入、浴槽で適温の掛け流しです。しばらく入浴者がなかったのか最初はほぼ無色透明、浴槽底にパウダー状白湯花がたっぷり沈澱、浸かるとたちまち舞い上がり真っ白な白濁湯へ変身です。
お次は露天風呂へ移動します。露天風呂は広々20人は入れそうな石造りです。こちらも熱め寄り適温で掛け流し。内湯と違い入浴前から完全白濁、スベスベ浴感の湯は湯面からは甘ったるい明礬臭が香り、興味で湯口の湯をほんの少し含んでみると強烈な酸味で思わずしかめっ面になってしまいました。季節柄どこかで咲いている桜の花びらが白濁した湯面に舞い落ちてなんとも素敵です。
大浴槽の奥には大きな石をくり抜いたようなひとり用浴槽もありました。こちらは熱い源泉を少量投入の適温掛け流し。完全白濁のスベスベ浴感で、甘い明礬臭に包まれながらたっぷりと湯浴みを楽しませていただきました。
(まぐぞー・2022年4月)
▼中ノ沢温泉 大阪屋 外観
▼玄関横に田のかぁさぁ
▼館内掲示
▼男性浴室入口
▼掲示
▼掲示
▼男性内湯
▼男性露天風呂
▼浸かった様子
▼洞窟風呂もあります
▼洞窟風呂内部
▼洞窟風呂 湯口
▼女性内湯(浸かる前)
▼内湯(浸かった後)
▼内湯 湯口
▼露天風呂入口
▼女性露天風呂
▼露天風呂 湯口
▼ひとり用浴槽
中ノ沢温泉 いろりの宿 大阪屋 データ
福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲2855-138
0242-64-3016
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10時30分~?
700円
訪問:2022年4月
中ノ沢温泉 いろりの宿 大阪屋 温泉分析
沼尻元湯 酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)68.3℃ 13400L/min(自然湧出) pH=2.1 溶存物質計= H=7.9mg Na=113.7 K=38.7 NH4=2.0 Mg=74.5 Ca=231.5(28.20mv%) Sr=0.5 Al=78.8(21.39) Mn=4.3 Fe2=8.6 Fe3=3.1 Zn=0.2 F=18.4 Cl=582.5(39.38) Br=3.0 I=1.0 S2O3=6.1 SO4=1025(51.15) H2SiO3=155.4 HBO2=26.1 H2SO4=5.5 H2S=98.7 (H26.6.13) ※温泉利用状況=温度調整の為浴槽に加水する場合が有ります