西山温泉 旅館新湯 2006年(立ち寄り入浴)
以前に宿泊したこともあるお宿です。女湯で利用している源泉が良かった記憶が残っていて、今回は立ち寄りで行ってみた。お目当てはやはり女湯です。宿泊した時もそうでしたが、希望の浴室を貸切で利用できた。廊下を進み再奥に進んだ場所に女性浴室はある。こちらでは浴室横の敷地内に自然湧出する自家源泉を利用している。
浴室に入ると同時に独特の西山温泉の香りがぷーんと漂っている。コンクリ製の2人用浴槽が、2つ隣同士に並んでいる。片方にのみに新湯源泉が注がれ、もう片方に流れ込む。投入量は4L/minほどだ。湯に浸かるとオーバフローする湯は隣の浴槽へ流れ込む仕組みになっている。無色透明、ハッキリ塩味にダシが効いていて美味しい湯です。お湯にはトロリとした感じがあり、肌によく馴染む。源泉が注がれている浴槽は44℃、流れ込み浴槽は41℃の適温。女将さんによると加水なしの源泉そのままとのこと。
男湯は町営温泉施設の「せいざん荘」と同じ源泉を引き湯して利用している。女将さんの話だと、男湯は高温源泉に川の水を足して適温にし利用しているそうです。男湯は改装後浴室なのでキレイな造りですが、やはり鄙びた昔ながらの女湯の方が好みです。
(三昧・2006年1月)
3年振りに西山温泉「旅館新湯」を訪問してみました。今回は立寄りです。訪問時は「他にお客さんがいないから」という事で女湯を貸しきり利用させていただきました。階段下の女湯は以前のまま。二つに仕切られたコンクリ浴槽も何も変わるところはありません。ただ、以前と比べ析出物が増えたような気もします。
湯は脱衣所側の浴槽にチョロチョロと激熱の源泉が流し込まれ、更に隣の浴槽へ流れ込む仕組み。優しく香ばしい温泉臭のするもので、ほぼ無色透明、トロミのあるヌルヌルとした浴感が心地よいです。湯の中には消しゴムカスのような少量の白湯花も。口に含むと美味しい塩ダシ味+仄かな薬品風味。湯口からは西山温泉ならではの温泉臭が漂って来ます。またこの湯に浸かれたことが嬉しかったです。
(まぐぞー・2006年1月)
▼西山温泉 旅館新湯 外観
▼女性浴室へ下る長い階段
▼女性浴室
▼湯口
▼浸かった様子
▼男性浴室
▼別の角度から
▼湯口
西山温泉 旅館新湯 2002年(宿泊)
只見川沿いの温泉巡りで宿泊しました。西山温泉は周囲を山々に囲まれた6軒のお宿で構成される素朴な温泉地です。旅館新湯は、その中でもわりと新しめな造りで、パッと見は旅館というより民宿に近い気もします。この日は11月の日曜日だったのですが、他にお客さんはいなく貸切状態でした。
通された部屋は最近改装されたのか、とても綺麗な広い和室の角部屋でした。結構立派な部屋で、外観の佇まいとのギャップがあります。
早速浴室へ。浴室は長い階段を下った先にある湯小屋(女性用)と、宿泊棟内にある綺麗な男性用とがあります。「他にお客さんがないから、どっちも入っていいわよ」と奥さんに言われ、まずは女性用の湯小屋の方へ。
女性用浴室は昔ながらの鄙びた雰囲気で、浴室の真ん中に二つに仕切られたコンクリートのシンプルな浴槽があります。片方が熱湯、もう片方がやや熱湯となっていました。各々2-3人程入られる大きさで、源泉を楽しむにはベストな大きさと思います。源泉温度が高い為か投入量が少なく、どんどん掛け湯をしたら水位が下がってしまいました。
お湯はタマゴ臭のする、まったりとした「癒しの湯」という感じでとても気に入りました。他にはお客さんがいなく、何時でも貸しきりで、お湯が減ったら部屋に戻りゴロゴロ、再びお湯がたまった頃に湯浴みという、なんとも贅沢な一夜を過ごしました。
女性用浴室が大変気に入り、男性用浴室の存在を忘れていたのですが、翌朝「そういえば、もう一箇所お風呂があった」と思い出し、湯浴みしてみました。こちらは、綺麗な最近の浴室といった感じで風情はありません。誰も入っていないためか、大量の湯が浴槽から溢れだし、大掛け流し状態でした。しかも湯はオソロシク激熱で全面に溢れ出ているため、浴室内に足を踏み入れるのも大変な位です。浴槽にはサッと浸かるのが精一杯。けれどシャワーの使い勝手はこちらの方が良く、髪をしっかり洗いたい時などは助かります。
夕食は別室の客間でいただきました。心のこもった地元の素朴な料理が沢山出て満足でした。特に山でとってきたというキノコが沢山入ったお鍋がアツアツで美味しかった。
朝食は家人の居間のような所でいただきました。目の前では奥さんがTVを見て寛いでいます。「コーヒー飲む?」など時々声をかけて来ます。洗濯物がぶら下がっていたりと、親戚の家に遊びに行ったみたいでした。
(まぐぞー・2002年11月宿泊)
▼女性浴室
▼男性浴室
▼湯口
西山温泉 旅館新湯 データ
福島県河沼郡柳津町砂子原老沢931
0241-43-2024
宿泊しました:一泊二食9000円を利用
立寄りに関しては問い合わせ
500円
訪問:2002年11月(泊)・2006年1月
西山温泉 旅館新湯 温泉分析
新湯(女性)含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)71.2℃ pH=6.7 4.7L/min(自然湧出) 溶存物質計=4644mg Na=1436mg(89.16mv%) k=199.7 Mg=3.6 Ca=36.4 Al=0.4 Mn=0.4 Fe2=0.1 Li=2.0 F=1.0 Cl=1950(79.27) HS=1.7 SO4=309.4 HCO3=475.9 Br=3.6 I=0.5 H2SiO3=125.1 HBO2=97.2 HAsO2=0.4 CO2=106.2 H2S=3.8 (H5.9.21)
荒湯源泉(男性)塩化物泉 54℃(貯湯槽)pH=6.7 溶存物質計=2287mg Na=660.2mg K=126.9 Mg=2.7 Ca=22.6 Fe2=0.1 Cl=914.5 SO4=158.2 HCO3=264.0 Br=1.7 I=0.2