公共の日帰り温泉施設センター「城の湯」です。比較的規模が大きい温泉施設で、休日ともなれば館内はかなりの賑わいようです。施設は1号館と2号館の二つの建物があり連絡通路にて繋がっています。どちらの建物にも温泉浴場・休憩所・食堂などを備えています。「城の湯」の受付入口は2号館にあり、そこで一度料金を支払えば1号館と2号館の相互利用ができるシステムです。以前は400円の利用料金でしたが、今回訪問してみると料金改定で値上げされていました。
2号館は内湯のみで、露天風呂はありません。大浴槽・サウナ・ジェットバス・寝湯などを備えます。大浴槽は20人サイズのタイル張りのもの。満たされている湯は無色透明、明瞭塩味、揮発系鉱物臭、弱カルキ臭。浴槽内にてジェット吐き出しありの循環。ただ、湯口からは源泉と推測される湯を少量投入、半循環でしょう。値上げしたためか以前は無かったリンスインシャンプーが常備品になっていました。
1号館へは連絡通路で移動できますが、一度服を着てからの移動となります。1号館には内湯に加えて露天風呂もあり人気があります。内湯はガラス張りの明るい造り、タイル張り長方形の30-40人サイズのビッグサイズです。湯は弱カルキ臭、明瞭塩味、弱揮発系鉱物臭がするものです。浴槽内には吸い込み吐き出しありの循環。
着替え不要でそのまま移動可能な露天風呂は、20人サイズの開放感ある屋根無しの岩風呂。岩組み湯口からは源泉そのままと思われえる熱め湯が浴槽へ流れ込んでいます。ココの露天風呂は他の内湯浴槽と明らかに湯の香りが違います。どうやら循環無しの掛け流し。この露天風呂に浸からなければ「城の湯」本来のお湯は楽しめません。
(三昧・2010年7月)
矢板市の長閑な地に建つ日帰り温泉施設です。市営とあってか、規模の大きな立派な施設です。そして、なんとココ、同じ建物内に二箇所も大浴場があり、500円でそのどちらもが利用できてしまうという太っ腹。
先ずは玄関を入ってすぐ横の浴場。こちらは内湯のみですが、広々とした浴場内には20人サイズの横長浴槽、円形ジャグジー槽、打たせ湯、サウナもあります。肝心の湯はメイン浴槽で源泉を投入しつつ循環利用の半循環。塩素臭漂う無色透明の適温で、ヌルスベとした肌触りが特徴的です。ジャグジーと打たせは浸からず見学のみ。
続いて、もうひとつの浴場ですが、玄関を真っ直ぐ進んだ先にあり、こちらには30人程が入られる内湯浴槽と、20人サイズの露天風呂があります。浴室に入った途端塩素臭プンプンで、ちょっとひるんでしまいますが、この規模なので仕方ない事でしょう。内湯の湯は先に入った浴場と同様の湯使いで、無色透明なヌルスベ適温湯が満たされています。
続く露天風呂は湯口より熱めの源泉が投入され、浴槽内でも熱め。湯面からは鉱物臭が漂い、なかなかの浴感があります。おそらく先に入った内湯と同源泉と思いますが、こちらは掛け流しと思われ、浴感の強さはまったくの別モノ。湯はこの露天風呂が一番良いものでした。
今回、約8年ぶりの訪問でしたが、相変わらずここは人気で混雑しています。
(まぐぞー・2010年7月)
▼城の湯外観
▼温泉スタンド
▼温泉スタンド
▼農産物販売所もありました
城の湯温泉センター データ
栃木県矢板市川崎反町295
0287-44-1010
10時~21時(受付20時30分)
第1・第3火曜日休み(祝日は翌日)
500円
訪問:2001年~2002年12月数回・2010年7月
城の湯温泉センター 温泉分析
矢板市城の湯1号・2号混合泉(混合泉の分析掲示は無し)
矢板市城の湯源泉(←おそらく1号源泉) ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 73.5℃ pH=8.1 溶存物質計=2986mg Na=979.0mg K=7.8 Ca=15.8 Mg=0.3 Al=0.3 Fe2=1.2 Zn=0.1 F=7.1 Cl=960.2 SO4=620.4 HCO3=253.4 HAsO2=0.1 H2SiO3=69.8 HBO2=70.2 (H3.6.7) ※加水・加温は外気温により行なうことがある・循環ろ過あり・塩素系薬剤使用あり