羅臼国後展望塔の後は、羅臼町の海岸にある有名露天風呂に向かいます。
海岸沿いには昆布漁の番屋が点在する、のどかな景色が続きます。
海を見るとあちこちで昆布漁が行われていました。
まずは瀬石温泉です。さすが人気の露天風呂、・・というかもはや観光地?見学のみの観光客も入れ代わり立ち代わりやってきて、平日にもかかわらずなかなかの賑わいっぷりです。そういえば、ここに来る前に立ち寄った熊の湯も賑わっていましたっけ。北海道では温泉宿の立ち寄り湯より、ワイルドな露天風呂の方が混雑するようです。
なにやらこの温泉は満潮時には水没するようですが、訪問時はまったくそのそぶりはありませんでした。浴槽は二つあり、片方はかなり熱め、片方がやや熱め寄り適温でした。(後に片方は源泉くみ上げ用で浴用ではないことが判明)
海岸を歩いてみると、磯の割れ目からぷくぷくと熱い湯が湧き出ています。
こっちはカモメ用の露天風呂かな。
さて、問題はこの先にある次の露天風呂「相泊温泉」です。
行ってみると、
・・・・・・。
一応、露天風呂らしき建造物はあるんですが。
丁度地元の男性が来られたので聞いてみると「昆布が・・」と言います。「もしかして昆布漁の時期は昆布置き場になっているんですか?」と聞くと、そうではなく「海が荒れるとここに昆布が流れて来ちゃうんだよ」とのこと。「ほら、向こうに波消しがあるだろ?あそこには昆布はいかないんだよ、だから波消しのないところにみんな昆布が集まってくるんだ」とのことです。
ちょっと見て来てもいいですか?と聞くと「いいよ、どうなってるか俺もわかんないから」とのことで、遠慮なく海へ行かせてもらいました。
さて中はどうなっているかというと・・
まぁ、昆布のお風呂と化していました。
そして蠅もすごい。あーー、こりゃだめだ~~。
男性によると、この相泊温泉は「隣の瀬石温泉で温泉が出たんだから、もしかしたらこっちでも出るんじゃないかと掘ってみたところ本当に出ちゃった」とのこと。「お父さんもいつもは入るの?」と聞くと「俺は地元だから入らね」と。ん?地元だから入らない??ちょっと言ってる意味がわかんないんですけど。
相泊温泉から少しばかり海岸線を進むと道路は行き止まりとなり、その先は番屋がポツポツと点在するだけになるそうです。本当はもっと先まで道路を造るはずだったんだけど、途中で国立公園(って言ってたかな?確か)に登録され、それ以上工事ができなくなった、との事でした。
ここが知床の行き止まり。
どうやらこの先は登山のように歩けるようで、フロントに登山計画書が掲示された山行中の車も駐車していました。
距離は長く装備もバッチリ整えなくてはいけないようで難易度は高そうですが、もっと経験を積んでいつかこういう山行ができれば楽しそうだなぁと思いました。
さて明日は北海道第三回目の山行を予定しています。
それがコチラ、斜里岳です。そのため登山口に近い道の駅まで移動して車中泊の予定です。
そしてたどり着いたのが何故か「道の駅摩周温泉」だったんですが、後々調べてみるともっと近い道の駅があったし、さらに登山口でも快適な山小屋の駐車スペースがトイレ代込み500円ちょっとで車中泊可だったとのこと。この山小屋、トイレがめちゃめちゃ綺麗で快適だし、なにより登山口前だし「ここで車中泊すればよかったーーー」と、翌日大後悔でした。
途中のコンビニで見かけた北海道らしいトラック。関東界隈じゃ、こんなトラック見たことないですよ。もしかしたら那須あたりで見られるのかもしれませんが、私は見たことありません。この干し草を我家では「ロールちゃん」と呼んでいます。このロールちゃん、ひとつひとつ、とても大きいんです。
そんなこんなで、斜里岳の前日泊にしてはちょっと距離があった「道の駅摩周温泉」ですが、敷地は広めで足湯もあって、道の駅としてはなかなかいい場所でした。ただ「もしかして住み着いてる?」と思うようなシニア層のキャンピングカーが数台あって、メイン駐車場は利用しずらい雰囲気も漂っていましたが・・・。私達は夜に到着し早朝に出発するパターンなので、少し離れた第二駐車場(?)をひっそりと利用させていただきました。
道の駅の足湯です。つるつるとした気持ちの良いお湯でした。
これは道の駅のすぐ横にある、釧路川にかかる「なんだろう橋」です。夜に散歩がてら渡ってみたら、突然大音響で鳥の鳴き声の放送が響きビックリ。どうやら人が通ると感知するシステムのようです。橋のたもとでは強い獣臭がプンプンしていたので、キツネでも住んでいたのかな?
それでは、明日に備えておやすみなさい。