利尻島へ渡るため、車を「道の駅わっかない」に置いてフェリー乗り場へ向かう我家。
道の駅からフェリー乗り場までは、重い荷物を持ってダラダラ歩いて10数分くらいでしょうか。フェリー乗り場の前まで来ると駐車場待ちの渋滞が起きていました。入口の表示には「満車」とありましたが大丈夫なんでしょうか?車が停められず乗り遅れなんてシャレにならないよ。
フェリーターミナルはどこかの空港かと思うほど綺麗でした。
フェリーの待合室に貼られていたヒグマ上陸の注意書き。本来はヒグマのいない利尻島にメスを求めてオスヒグマが泳いで渡って来たと、数か月前にマスコミで話題になっていました。コメンテーターが
「このヒグマはもうずっと利尻島に居つくんですか?」
という質問に専門家が
「んーーー、メスがいないとわかれば、また泳いで帰るでしょう」
とこたえてましたが、その後どうなったんでしょうか。この「渡りヒグマ」は人間とは距離を置いて行動していると報道されていましたが。
※利尻島到着後にこのヒグマの消息らしい情報が得られました。
乗船するフェリーが見えます。
さて乗船です。
いってきます。
購入したのはもちろん一番安い二等席です。二等席は雑魚寝タイプの大部屋なのでいい場所をキープしようと、張り切って乗船したのですが、
今回乗船したフェリーは船尾側にいくつかに仕切られた二等室の広い大部屋があります。
乗船するとまず目につくのがこの大部屋で、お客さんのほとんどがこの大部屋にドドーーっと流入します(我家もそうでした)。
ところがこの大広間の他にも、売店手前にちょっとした小部屋タイプ、
そして船首側にも広めの二等室があったんです。
ほとんどの人がこの二つの部屋の存在に気が付いていないので、船尾側の大部屋はギュウギュウの大混雑、その他の二つは2~3人しかいないほぼ貸し切り状態というバランスの悪さ。乗船後真っ先にこの二つの隠し部屋(!?)に向かった人は、きっとリピーターなんですね。我家もすぐに小部屋タイプへ引っ越しました。
床はカーペット敷きでゴロゴロできます。コンセントは穴は部屋の角の方にあり、他のお客さんがそこに陣取ってしまうと使えなくなってしまうと思うので、使いたい人はその場所を頑張ってキープしてください。フリーWi-Fiはありましたが、ログインした後が重くて重くて全然使い物にならなかったです。今回がたまたまだったかもしれませんが。
ちなみにコチラは一等和室のようです。二等と同じ階にありましたが、畳敷きでマットレスが置かれていました。
売店の前にちょっとラグジュアリーちっくな階段があったのですが、
その上は一等や特別室で、二等のお客さんが入ってこれないようにロープが張られています。
フェリー内にはトイレは勿論、自販機(北海道だからかビールは全部サッポロ)、
ちよっとしたスナック菓子やおつまみの売店もありました。
いよいよ出航というとき、甲板席に出てみました。
更に階段を上に。稚内とはしばしのお別れ。
やがてノシャップ岬を回り込むころ、
利尻富士が姿を現しました。
空ではカモメが気持ちよさそうに飛んでいます。
そういえば甲板には、こんなカモメへの餌やりをしないようにとの、日本野鳥の会のポスターがありました。日本の航路の中にはカモメへの餌やりを売りにしている所もありますが、自然環境保護に力を入れている北海道らしいなぁと思いました。ポスターには「利礼航路ではエサをあげなくても、多くの海鳥やイルカなどをみることができます。」と書かれていました。
部屋に戻って稚内駅で買ったホタテ弁当をいただきました。大粒のホタテがゴロっと乗って美味しかったです。
気が付けば、いつのまにやら利尻島が近づいて来ました。
こうして見ると利尻富士の存在感は凄い。島がほぼ利尻富士って感じがします。
たった2時間弱の船旅でしたが、ずーっと車に乗っていた身には新鮮で、とても楽しめました。
さぁー、利尻島です。