小野川温泉 宝寿の湯(宿泊)

【小野川温泉 宝寿の湯】館内・男性大浴場・貸切内湯・貸切露天風呂

お湯と温泉街の感じが気に入り何度も訪れている小野川温泉です。「宝寿の湯」は以前は「寿宝園」という二食付きの旅館でしたが、世代交代し現在では宝寿の湯という素泊まりベースの宿になっていました。宝寿荘の立地は温泉街からは川向こうの高台に位置しているため、若干独りぼっち的な存在に見えなくもありませんが、そのぶん静かな環境と温泉街を一望の眺めがいいです。今回は12月に1泊、1月に2連泊で宿泊利用してみました。

チェックインは14時からです。訪問してみるとフロントまわりを2年前に改装したとのことでとてもお洒落な雰囲気になっていました。お宿は3階建で1階が浴室やカフェ、客室は2階(トイレ無)と3階(トイレ付)にあります。予約は迷わずトイレ付の3階を選択しました。結果、便利で眺めもよく満足の滞在となりました。

部屋は十畳和室で2人では広すぎるほどです。暖房も十分でポカポカ、炬燵もあり冬季でも問題ありません。トイレは洋式(洗浄付きではない)、洗面台(ハンドソープあり)、ミニ冷蔵庫もありました。食べ物の持ち込みもOKで2階にレンジがあり自由に利用できました。また浴場用として持ち歩ける篭に入ったバスタオルとタオルも部屋に用意されています。浴衣、歯ブラシ、T字かみそりは共用スペースにあり、各人必要なぶんだけ使用するスタイルでした。到着後はチェックアウトまで他の宿や共同浴場への立ち寄り入浴は一切せずに宿こもり滞在です。

浴室は館内一階に男女大浴場、二階に家族貸切風呂、そして屋外には貸切露天風呂がふたつあります。まずは二階の家族貸切風呂から入ってみました。事前予約不要で空いていれば清掃時以外(8-13時)はいつでも利用できます。

少し狭く思えてしまう脱衣所と浴室に二人サイズのタイル浴槽が一つあります。冬季でしたので浴室空間は湯気でモウモウとしています。お湯は基本無色透明、焦げタマゴ臭のする小野川のお湯が熱めで掛け流されています。ただ、加水可能な造りなので利用者によって加水し過ぎで完全にぬるいというコンディションの時もありました。その時のタイミングでお湯の状態が左右される風呂です。

貸切露天風呂にも浸かってみました。予約不要で宿泊者は空いていれば滞在中は自由に何度でも利用できます。フロントに米沢の伝統工芸品「お鷹ぽっぽ」がふたつ置かれていて、貸切露天風呂を利用の際にひとつ持って行きます。そうすることによって、わざわざ露天風呂まで行かなくても空いているかどうかわかる仕組みです。

露天風呂へは一度玄関を出て斜め向かいにあるにある湯小屋へ。手前から「天の湯」「宙の湯」とあり、対岸の温泉街を眼下に眺める雰囲気のいい露天岩風呂で、屋根掛けされているので雨雪時でも大丈夫です。今回は天の湯は湯がぬるく「こなれた感」が出ていたので宙の湯を利用しました。

宙の湯は大人三人サイズの岩風呂湯舟で雰囲気良しです。お湯は無色透明、小野川の焦げタマゴ臭香るお湯が掛け流されていて、湯中には溶き卵状の黄白湯花が沈殿したり漂ったりしています。岩石湯口にて64.3℃(実測)の温泉をまずまずの量湯舟へと流し込んでいますが、浴槽においては39.4℃なので冬期間では湯温調整が大変かと思います。最後にお鷹ぽっぽを返却して部屋に戻りました。

館内一階の内湯大浴場は正面と左側半分がガラス張りで窓越しに見える眺めがいいです。浴槽は長方形タイル造り、約8人サイズほどです。注がれるお湯の音とサラサラと湯舟から溢れ出す音だけが空間内に響いていて雰囲気良しです。温泉析出物等で化粧をしたような石湯口、その上部分にはお宿の隣に建つ「甲子大黒天本山」にちなんだ小槌が鎮座しています。湯口からは十分量の温泉が投入され(実測=50.9℃)これにより鮮度と浴槽湯温(実測=42.1℃)を保っているのでしょう。無色透明、ほのかな焦げタマゴ臭のするお湯です。滞在中、幾度となく通った浴場はここの内湯大浴場でした。
(三昧・2022年12月宿泊・2023年1月宿泊)

【小野川温泉 宝寿の湯】 女性大浴場

お宿や貸切露天風呂、家族湯の詳細は三昧レポにあるので、ここでは女性大浴場の感想だけ記します。数年ぶりの「宝寿の湯(旧寿宝園)」はフロントまわりなどは大きく改装された印象ですが、男女別大浴場は以前とほぼ同じかな?と感じました。大浴場は内湯のみですがガラス窓が大きくとられ解放感があります。訪問時はちょうど雪の季節で雪見風呂が楽しめました。

浴室には10人弱サイズの長方形浴槽が一つあり、玉ねぎのような丸い球の乗った湯口より焦げタマゴ臭が優しく香る湯を静かに掛け流しています。数年前の訪問時は「ちょっとぬるめ」で湯もこなれた印象でしたが、今回はやや熱めでお湯の状態も良好、湯面からほんのり香る焦げタマゴ臭に癒されながら湯浴みを楽しめました。三か所ある浴場のうち一番気に入り通ったのがこの大浴場です。12月・1月の宿泊共に降雪の多い雪の日だったからか日帰り客もほとんどなく、いつ行っても貸し切り状態という贅沢なひとときでした。
(まぐぞー・2022年12月宿泊・2023年1月宿泊)

小野川温泉 宝寿の湯 画像

▼冬の小野川温泉街

▼宝寿の湯 外観(左の木造建物が露天風呂)

▼フロントまわり

▼昼間はこんな感じで眺め良いです

▼フロント

▼チェックイン時に館内マップもらえます

▼ラジウム玉子を売っていました

▼小野川温泉名物の豆もやしも売っていました

▼宿泊した部屋(到着時には布団が敷かれていました)

▼部屋からは温泉街が一望です

▼部屋置きのタオルセット

館内共有スペース

▼家族湯前にある共有スペース

▼歯ブラシやかみそりが置いてあります(電子レンジもありました)

▼カップ麺も売っていました

▼浴衣が必要な場合は各自セルフで

▼図書コーナー

貸切露天風呂 画像

▼露天風呂に持って行く「お鷹ぽっぽ」とライト

▼宙の湯

▼宙の湯 湯口

▼浸かった様子(湯加減ちょうどいいです)

▼脱衣スペースに雪が積もってます

▼天の湯(ぬるめでした)

男女別大浴場 画像

▼男性大浴場

▼浴槽

▼湯口

▼女性大浴場(湯気が凄い)

▼大浴場の奥にある休憩スペース

▼ここからの眺めもなかなか

貸切家族湯 画像

▼貸切家族湯

▼浴槽

▼動画もどうぞ(1分45秒)

旧寿宝園の訪問レポ

小野川温泉 宝寿の湯 データ

山形県米沢市小野川町2584
宿泊しました:3階1泊素泊まり2名利用/ひとり6300円利用
Googleマップで見る
0238-32-2214
10時~21時
水曜日休み
700円
訪問:2022年12月(1泊)・2023年1月(2泊)

小野川温泉 宝寿の湯 温泉分析

協組4号源泉 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 78.8℃ (掘削動力) pH=6.8 溶存物質計=4456mg Na=1010mg (68.02mv%) K=104.4 Mg=3.4 Ca=354.7(27.40) Mn=0.4 F=1.9 Cl=2373(95.18) HS=0.7 S2O3=5.4 SO4=70.4 HCO3=103.6 H2SiO3=66.3 HBO2=6.8 CO2=40.9 H2S=0.5(H27.2.26)

協組5号源泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 34.9℃ (掘削動力) pH=7.9 溶存物質計=1411mg Na=394.8mg (71.93mv%) K=41.0 Mg=7.6 Ca=100.1(20.95) Mn=0.1 Al=0.1 F=1.6 Cl=723.4(89.63) HS=0.4 SO4=48.0 HCO3=77.3 H2SiO3=14.3 HBO2=2.2 CO2=35.3 H2S=0.1 (2020.9.3)※温泉利用状況=全ての項目において該当なし

タイトルとURLをコピーしました