夏油温泉 夏油温泉観光ホテル 2004年8月

夏油温泉といえば「元湯夏油」ばかりではありません。「夏油温泉観光ホテル」は源泉を4つも所有しており、夏油川沿いの混浴露天風呂や館内の内湯は風情があって素晴らしいです。

受付をするとまだ先客は誰もいないとのことで混浴露天風呂から入ってみます。訪問時は先日の大雨で露天風呂の屋根が流されてしまい修復修理中につき「それでもよければ」とのことでした。混浴露天風呂はお宿から渓流へ下った川の真横にありました。「新太郎の湯」源泉を利用している長方形の8人サイズ石浴槽。注目点は源泉が浴槽底の岩の割れ目から湧いている事です。湯が透明なので湧出ポイントを目で確認する事もでき、手を触れると温かい湯が湧き出ているのがわかります。これが気に入ってしばらく観察してしまった。湯はキシキシ浴感の41℃。露天風呂のまわりは緑もたくさんでブナの原生林が生い茂っています。マイナスイオンしこたま有り、という感じです。「元湯夏油」の賑わいからすれば「夏油温泉観光ホテル」はは空いていてゆっくりできました。気に入った一湯。

次に館内の内湯に行ってみました。内湯は男女別ですがパンフレットを見ると以前は混浴だった様子。混浴だった浴室中央に仕切りを新設したようだ。浴室は浴槽から床まで桧造りで出来ている。奥の浴槽は「蛇の湯」で10人は入れる広さです。無色透明、塩味、とろみ感がある湯で浴槽温度は42℃。湯口から源泉を15L/minほど浴槽へ投入。

また手前の浴槽は「新太郎の湯」を利用。こちらも無色透明、茶色の湯華が少々。39-40℃と少しぬるめ。「元湯夏油」の賑やかな雰囲気も良いが、こちらは静かに湯浴みでき満足のいくものでした。
(三昧・2004年8月)


宿泊していた元湯夏油をチェックアウトした後に立ち寄りしてみました。こちらは元湯夏油の賑わいが嘘のように静かで、昼の11時半頃訪問したのですが、館内にはお客さんがまったくいません。受付けにて料金を支払い、まずは川沿いの露天風呂へ。お宿から少しばかり山道を下りた先にある露天風呂は先日の大雨により建物が流されてしまったようで修理中です。「気をつけてお入り下さい」との注意書きもありました。緑深い深山の川沿いに造られた露天風呂は、目の前の清流を眺めながらの湯浴みが最高です。湯はまったくの曇りのない美しい程の無色透明。脱衣所寄りの浴槽底に四角く切られた湧出口があり、そこから湯が沸き出しています。脱衣所も浴槽も完全な混浴ですが、他に湯浴み客がいなかったのでリラックスして楽しむ事ができました。

続いて館内にある内湯へ。男女別に浴室があり使用源泉も造りも違うので、多分入替え制でしょうか??今回女性用だったのは、「白猿の湯」と「亀の湯」浴槽がある方でした。「白猿の湯」浴槽は広々とした桧造り、ほんのりと白濁りのある無色透明な中に藻屑のような茶色い湯花漂うもので、湯口で熱め、浴槽内で適温となっていました。「亀の湯」も風情ある桧浴槽で、大きさは「白猿の湯」より小振り。とはいえ、これひとつでも充分な位の大きさです。湯口より「熱め」と「やや熱め」の2本が投入され、浴槽で適温となっています。「亀の湯」の方は「つい立て」により、浴槽全体がやや暗くなっていて、いまひとつ湯の様子が確認できませんが、肌に馴染むような浴感が気持ちの良い湯です。洗い場も浴槽も桧という風情ある造りも気に入りました。
(まぐぞー・2004年8月)

▼夏油温泉観光ホテル 外観

▼新太郎の湯へ向かいます

▼屋根掛け部分が脱衣所です

▼混浴露天風呂「新太郎の湯」

▼この四角い切れ込みから湯が湧いていました

▼訪問時男性側だった浴室

▼奥の蛇の湯

▼手前の新太郎の湯

▼上がり湯もあります

▼訪問時女性側だった浴室

▼入ってすぐの亀の湯

▼亀の湯を別の角度から

▼奥の白猿の湯

▼浴室の掲示

▼浴室の掲示

夏油温泉観光ホテル2022年7月宿泊レポ・温泉分析などはこちら

夏油温泉 夏油温泉観光ホテル データ

岩手県北上市和賀町岩崎新田8-7
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090-3367-4000
9時~17時10時~18時→8時~17時(受付16時30分)
毎週木曜日休み(お盆の時期など営業する日もあるようです)
冬期休業
500円→700円(新太郎の湯+200円→300円)
訪問:2004年8月

夏油温泉 夏油温泉観光ホテル 温泉分析

蛇の湯 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 38.3℃ pH=6.3 溶存物質計=4308mg Na=821.4mg K=134.8 Mg=61.0 Ca=397.9 Mn=3.7 F=0.6 Cl=1626 SO4=504.8 HCO3=555.8 H2SiO3=104.2 HBO2=89.3 CO2=192.7 H2S=0.2 (H13.6.29)

新太郎の湯 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 67.8℃ pH=6.8 溶存物質計=2428mg Na=209.9mg K=14.1 Mg=12.1 Ca=470.5 Fe2+Fe3=0.1 Mn=0.5 F=0.9 Cl=160.0 HS=0.3 SO4=1332 HCO3=90.3 H2SiO3=94.1 HBO2=42.6 CO2=22.1 H2S=0.6 (H13.6.29)

白猿の湯 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 67.8℃ pH=6.9 溶存物質計=2603mg Na=201.1mg K=14.7 Mg=5.3 Ca=527.3 Fe2+Fe3=1.8 Mn=0.5 F=0.6 Cl=260.1 HS=0.3 SO4=1283 HCO3=184.2 CO3=0.1 H2SiO3=107.6 HBO2=7.2 CO2=68.3 H2S=0.4 (H14.11.29)

亀の湯 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 54℃ pH=6.6 Na=760.0mg K=125.0 Mg=49.0 Ca=360.0 Fe2+Fe3=0.2 Mn=4.7 Al=1.1 F=0.5 Cl=1526 HS=0.4 SO4=515 HCO3=243.1 H2SiO3=220.8 HBO2=95.8 CO2=146.1 H2S=1.0 (S53.8.18)

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