地域に密着した営業スタイルの「竹林の湯」です。よくあるタイプの公共日帰り温泉施設で、入浴後は休憩所での持ち込み食事休憩も可能のようです。入口玄関前には野菜や果物の販売もあって、専属で販売するオバちゃんも常駐していました。我が家もブドウと甘柿を購入しました。
受付後、廊下をドンドンと奥に進みます、途中には休憩所や売店などを通過して浴室到着です。浴室に入って左手には広くとられた洗い場カランスペースが、右手には横に長く造られた浴槽があります。
浴槽は仕切りにて区切られた温度の異なる三つの湯船が横並びになっています。湯口は一番左の湯船のみにあります。この浴槽の溢れ湯が隣の右手浴槽へ流入し、さらに一番右側の浴槽へ流れ込むという構造になっています。右手浴槽のオーバーフロー湯は側溝に流れますが、これも循環ろ過しているのか「痰や唾の掃き出し厳禁」らしき掲示がありました。
三つの内湯浴槽は立派な総御影石造りです。左浴槽から4-5人サイズで43℃ほど、真ん中も4-5人で42℃ほど、そして右手浴槽は10人サイズで41℃ほどとなっており、体調や好みにあった入浴利用ができます。オーバーフローは先述した隣浴槽への流入の他に、各浴槽ともにパスカル方式の排湯も設置してありました。
お湯は無色透明、弱とろみ感に強めカルキ臭がします。左浴槽だけにある湯口では、僅かに香ばしい焦げタマゴ臭と弱石膏臭のミックスした香りが楽しめました。この加温源泉に触れられるか、カルキ臭の湯船の湯だけに浸かって帰るかで、おそらく満足度が異なるかと思います。
(三昧・2014年11月)
比較的新しい公共の日帰り温泉施設です。こぢんまりながら、しっかりとした造りの施設で、いかにも「公共の」といった雰囲気があります。館内には休憩室と男女別浴室があり、訪問時は地元のご老人を中心にまずまずの賑わいでした。
女性浴室は使い勝手の良いシャワーの並ぶ洗い場の先に、窓に沿って「5人・5人・10人弱サイズ」の三つに仕切られた総石造りの長方形浴槽があり、無色透明の加熱湯が満たされています。一番端の5人サイズ浴槽に茶色に染まった源泉湯口があり、やや熱めに加温されたタマゴ石膏臭の香る湯が投入され、温度を下げながら次の浴槽、そしてその次の浴槽へと流れ込む仕組みとなっています。よって浴槽温度にも「熱め→やや熱め→適温」と変化がつけられていました。
浴槽湯は内部循環、塩素臭がキツめで、溢れ出し湯も「再利用」との掲示あり。湯使い的には源泉を入れつつの半循環ですが、なにしろ循環湯の塩素インパクトが強く、ほぼ循環に思えてしまいます。しいていえば湯口のある熱湯槽が比較的源泉を感じられるかなと思いました。
(まぐぞー・2014年11月)
▼地元の農産物が売られていました
▼男性脱衣所
▼男性浴室
▼浴槽
▼溢れ出し
▼掲示
※画像は全て男性側ですが女性側もほぼ同じ
佐野川温泉 竹林の湯 データ
長野県千曲市大字桑原1551番地
→Googleマップで見る
026-272-6500
10時~21時(受付20時30分)
第2・4水曜日・12月31日・1月1日休み
250円→350円
訪問:2014年11月
佐野川温泉 竹林の湯 温泉分析
佐野川温泉 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 33.0℃ pH=8.8 89.1L/min(掘削動力) 溶存物質計=1899mg Na=146.9mg(23.61mv%) K=1.9 Ca=412.9(76.10) Sr=1.2 F=1.2 Cl=88.1 Br=0.3 HS=0.3 SO4=1209.9(89.84) HCO3=3.7 CO3=7.2 H2SiO3=23.7 HBO2=2.1 (H26.2.13) ※温泉利用状況=加温あり・循環ろ過あり・塩素系薬剤の使用あり