湯沼温泉 駒草荘

「田畑の中に湧いたみんなの温泉。愛されて創業50年の一軒宿。」と宿の案内チラシに謳う温泉宿です。近隣の方々には公衆浴場的に利用されている面もあるようです。玄関を入って右手側には源泉水が飲めるサーバーの設置があって飲泉も可能のようでした。

浴室はガラス張りで明るく、清潔感を感じられる造りです。7-8人サイズのタイル造り浴槽で、フチのみが御影石で囲われています。いたってシンプルな浴槽でこのタイプはよく見受けられる造りですね。浴槽内の一部分にはジャグジーゾーンが元気よくブクブクとやっていました。湯は無色透明、弱カルキ臭、つるつる感あるものです。湯中にて循環作動あり。しかし湯口にて焦げタマゴ臭が感じられるので循環湯と源泉がブレンドしての投入なのかも知れない。溢れ出しはガラス窓側の側溝に流れ込んでいきます。

露天風呂は檜風呂で内湯と異なり木材を多用しています。2-3人サイズの小さめ浴槽で腰掛け部分もある造りです。簡易な湯華摂りネットがある湯口よりおよそ15-20L/min程の源泉が浴槽投入されています。湯船端っこの切り込みよりオーバーフローが確認できます。無色透明、つるつるとした浴感が特徴的でしょう。露天風呂については掛け流しかと思われます。
(三昧・2013年12月)


「ふしぎな温泉」というフレーズが不思議な、湯沼温泉へ立ち寄りました。周辺はおそらくは田畑なのかもしれませんが、訪問時は真っ白な雪に覆われ「雪原に囲まれた温泉宿」という印象が強く残りました。更に訪問時は丁度、名物の「うめもどき」が赤い実をつけいて、白い雪原+赤い実という美しい景色を楽しむ事もできました。

肝心の湯沼温泉ですが、素朴な佇まいの一軒宿ですが日帰り温泉としての役目も大きいようで、近隣住民が入れ代わり立ち代り軽トラで乗り付けてきます。館内ではリンゴも売られたりして、やっぱり日帰り温泉施設な印象が強いです。浴室はタイルや石板を使用した「泡風呂」と、木材を使用した「桧風呂」があり、男女入れ替え制となっている様子。訪問時は「桧風呂」が女性用となっていました。

脱衣所を抜けると先ずは内湯ですが、木材をふんだんに使用した浴室で、温もりある木の香りがプーンと漂ってきます。10人サイズの四角い浴槽がひとつあり、湯口より無色透明ごく僅かなタマゴ臭のするややぬるめの湯を投入、浴槽内では循環を併用の常に溢れ出しある適温湯となっています。

続く露天風呂は4人サイズの木造りで、湯花キャッチャーのついた湯口より、加温した源泉を投入しての掛け流し。弱いツルツル感のある湯は浴槽内でぬるめ寄りの適温、湯口で生臭いタマゴ臭が香り、無色透明な中にカス状白湯花が浮遊するものです。内湯と比べややまったり感があり、こなれた印象の湯でした。
(まぐぞー・2013年12月)

▼途中の道のり

▼男性内湯

▼湯口

▼溢れ出し

▼男性露天風呂

▼浴槽から

▼湯口

▼うめもどき

湯沼温泉 駒草荘 データ

山形県東置賜郡高畠町大字竹森5122
0238-52-1032
10時(土日祝9時)~21時
350円→450円
訪問:2013年12月

湯沼温泉 駒草荘 温泉分析

湯沼源泉 アルカリ性単純温泉 40.8℃(源泉30.2℃) pH=9.1 溶存物質計=119.9㎎ Na=26.0mg(86.26mv%) K=0.3 Ca=3.4 F=2.5 Cl=5.7 OH=0.2 HS=0.3 S2O3=1.1 SO4=12.4(20.00) HCO3=25.0(31.54) CO3=9.0(23.08) H2SiO3=34.0 CO2=22.0 (H21.10.27) ※温泉利用状況=(内湯)加温あり・常時新湯を補給しながら循環ろ過あり・塩素系薬剤の使用あり

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