夕食前に立ち寄りできる宿はないかなぁと訪れた吉田屋です。帳場は誰もおらず調理場に声をかけると「お風呂?はい、ちょっと待って下さい」との事。帳場で受付して、浴室の場所を案内いただきました。
少し湯気った浴室、7人横並びのタイル張り内湯です。浴槽の壁側中央に石湯口があり、源泉に加水ながらも約60L/minオーバーの投入があります。少量投入の激熱湯より、当宿のような加水しつつも大量投入の適温入浴が個人的にはやはり好みです。浴槽湯温は体感42℃ほど、薄く白濁、硫化水素タマゴ臭がするお湯での湯浴みは至福のひと時でした。宿泊も気になるお宿でした。
(三昧・2017年11月)
民宿や旅館が並ぶ高湯通りに建つ温泉旅館です。斜め向かいは朝市と共同浴場利用者用の無料駐車場「霊泉広場」です。周囲は真っ暗になった夜の訪問で丁度慌ただしい夕食時間でしたが、立ち寄り入浴を受け付けていただけました。館内には男女別に内湯がひとつづつ。大きさが違うようですが、入れ替え制かは不明です。
浴室の扉を開けると明礬タマゴ臭がプンプンと充満。この状況に思わずニンマリ。女性浴室には4~5人サイズ浴槽がひとつあり、薄い乳白色の湯がじゃんじゃん溢れ出し、洗い場をさざ波のように流れてゆきます。この光景に洗い場で寝っ転がりたい衝動にかられてしまいました。浴槽に浸かるとより一層の溢れ出しで勿体ないほどです。やや熱めで酸味がありながら包まれるような湯は、おもわず「ふぅーーっ」と大きく息をついてしまう心地よさ。浴槽底にはパウダー状の湯花も沈殿し、湯面からの常に柔らかな明礬タマゴ臭に癒されます。加水源泉ですがバンバン投入しじゃんじゃん溢れ出す湯汚れ知らずの湯。ここは本当に気持ちの良い湯を楽しめました。
(まぐぞー・2017年11月)
▼男性浴室
▼女性浴室
蔵王温泉 吉田屋旅館 データ
山形市蔵王温泉13
023-694-9223
※この情報は旧経営当時のものになります。新経営での立ち寄りの有無・料金・時間などは直接確認ください。
10時~20時
400円
訪問:2017年11月
蔵王温泉 吉田屋旅館 温泉分析
近江屋3号源泉(浴槽注湯口での分析) 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉 45.4℃ pH=1.7 溶存物質計=2894mg H=20.1mg Na=53.9 K=23.3 Mg=54.5 Ca=96.0 Al=95.8 Mn=2.7 Fe2=6.8 Zn=0.2 F=11.7 Cl=312.0 Br=1.8 I=0.2 HSO4=802.1 SO4=1194 H2SiO3=175.8 HBO2=3.6 H2SO4=40.4 H2PO4=0.4 CO2=396.5 H2S=8.0 (H27.3.23) ※温泉利用状況=加水あり