日本三大虚空蔵尊のひとつ「福満虚空蔵尊」のすぐ隣にあるのは柳津温泉「内田屋」です。柳津温泉の源泉は福満虚空蔵尊の敷地内に湧出しています。ということは、源泉から一番に近いトコかな。立ち寄りも受け付けているというのでお邪魔させて頂きました。
受付後、浴室は二階にあるというのでテクテクと向かう。男女別の内湯がひとつずつ、内湯からそのまま行ける混浴の露天風呂もあります。脱衣所にて分析書を探しましたが掲示は無し。廊下通路に泉質と泉温などの簡易な表示のみあり。
10人位が入る事ができる木造の変形内湯で雰囲気は良いものです。浴室に大きな岩があり、以前はその上部より湯を浴槽へ注ぎ込んでいたのでしょう。析出物がかなり多く付着しており、その跡が残っています。今ではその岩の湯口は使用していない様子でした。現在では竹筒を湯口にしてそこから15L/minほどの源泉と思われえる湯を投入。浴槽内には吸い込み口ありの循環で、半循環といったところでしょう。無色透明、温泉臭にはっきりとした塩味、ちょっと苦みがあります。少々とろみがある浴槽湯は42℃。
内湯続きの露天風呂は男女の間に仕切りがあるもの基本的に混浴。一部分に屋根掛けもあります。庭園を眺められる露天風呂のはずですが、少しだけ庭の手入れが行き届いていないようでした。湯は内湯と同じものです。41℃の温度でしばしのんびりと湯浴み。浴後はとにかく発汗が半端ではありませんでした。
(三昧・2005年6月)
会津柳津の名勝地、圓蔵寺のすぐ横に位置する温泉宿です。1階がガラス扉に囲まれ、一見するとお土産屋さんにも見える旅館です。日帰り入浴の有無を訪ねるとOKとの事で、立寄ってみる事に。受付けで料金を支払い浴室へ。
男女別に各々脱衣所と内湯があり、内湯から続く露天風呂は混浴となります。適温湯が満たされた内湯は4~5人入られる木造で落ち着いた雰囲気。竹筒から源泉と思われる湯が投入され、浴槽内で吸込み作動、投入湯(戻り湯?)有りの半循環利用と思われます。無色透明、一見おとなしそうな湯でありながら、ベタ付きのある相当重い湯で、口に含むと塩っぱくニガリのような苦味も少し。石膏っぽさも感じる浴感充分のガツンと来る湯。
内湯から扉を開けて出られる露天風呂は8人程入られる石造。壷(石生遺跡の土器を模したもの?)から滔々と流し込まれる湯は内湯よりやや温め。こちらは多分掛け流し。この露天風呂、混浴ですが気持ち程度に男女の仕切りがあり、男性側からは見えにくい箇所もあるので、女性でも比較的入りやすいと思います。備品はシャンプー、ボディソープ、ドライヤー。外見は落ち着いた和風旅館なのですが、館内はやや雑多な印象でした。
(まぐぞー・2005年6月)
▼内田屋旅館外観
▼男性内湯(女性側より広々しています)
▼湯口(15L/minほどの湯を投入)
▼以前はここからも源泉投入していたのかな?
▼男性側露天風呂
▼女性内湯
▼別の角度から
▼湯口
▼女性側露天風呂(塀の向こうが男性側)
▼壷湯口がいっぱい
▼壷から湯が溢れます
柳津温泉 内田屋旅館 データ
福島県河沼郡柳津町大字柳津字寺家町甲174
0241-42-2021
要事前連絡・立寄り時間要問合せ
500円
訪問・2005年6月
柳津温泉 内田屋旅館 温泉分析
柳津温泉(柳の湯)ナトリウム-塩化物泉 47.0℃ pH=7.4 331.2L/min(700m動力)溶存物質計=8914mg Na=3160mg(91.97mv%) K=55.2 Mg=9.2Ca=194.3 Mn=0.1 Fe2=1.4 Li=0.1 NH4=0.8 Sr=1.0 Ba=0.1 F=3.6 Cl=5079(95.63) Br=14.8 SO4=206.3 HCO3=112.4 NO3=1.5 CO2=19.3 H2SiO3=51.5 HBO2=22.2 (H12.8.3)