2018年12月7日
きょうは、プノンペンからシェムリアップへ移動します。そうです。・・・遂に、カンボジア旅行のハイライト、アンコールワットを目指します!
なにげに今回の旅の中でも特に楽しみにしていた観光地のひとつがアンコールワットでした。
移動は郵便局が荷物を運ぶついでに人も運んじゃえ~!の、ミニバンを利用しました。いわゆる貨客混載便ってやつですね。
予約はBOOKMEBUS.COMを利用しました。
バスを選択し、出発地・行き先・日付を入力すると、ズラーっと予約できるバスが出て来ます。
カード決済でき、当日は予約完了の画面(飛行機でいうeチケットのようなもの)を見せればいいだけでとっても楽です。
どこぞの国鉄(ベトナムとかタイとか)みたいに、ネット決済できなくてピギャーー!となるとか、そういうのが無くて本当に助かるよぉ。
予約したのは赤枠の9時30分の便です。
座席指定もできます。見ての通り、あまり大人数は乗れません。
座席はA9とA10を予約したんですが、これがヤバかった・・。(理由は後ほど)
とりあえず、それ以外の席を強くお勧めします。
当日朝、宿泊していたホテル近くでトゥクトゥク(カンボジアの人はツッツッって言ってました)を拾って、郵便局を目指します。
郵便局は比較的近くだったんですが、朝の渋滞があってちょっと焦りました。
こちらがプノンペン郵便局です。なにやらレトロな雰囲気ある建物です。
さて・・どこで待ったらいいのかなぁ?と、駐車場付近にいたオジサンに聞くと「中で待ってたら来る」とのことで、とりあえず郵便局内へ。
郵便局内は(当たり前ですが)郵便局があり、
そしてミニバンの受付窓口、
喫茶店もありました。
カンボジアの切手も売られていてそそられましたが、荷物が増えるから、我慢、我慢。
館内にはおそらく同じミニバンを待っていると思われる欧米の旅行者もチラホラと。
出発時刻の少し前に、それらしきミニバンが。
「これシェムリアップ行き?」と聞くと「そうだ」と言います。
「荷物があるなら積むからもって来い」と言うので
一番乗りでバックパックを渡すと、なんと一番下に置かれててしまい、その後続々と旅行者の重量級スーツケースやら郵便荷物の段ボールやらを上に乗せられ、我家のバックパックは相当圧縮されてました。
座席指定したA9とA10に座ります。が、この席が曲者でした。すぐ後ろが荷物置き場で、旅行者の荷物や郵便物がかなり高く積まれています。
(これは嫌な予感・・・)
ヘッドレストが壁となって、かろうじてこちらには落ちて来ないくらいの積まれっぷりです。
ちなみに他の席は二組が欧米人、その他はカンボジア人です。画面上で予約のできない後ろ三席にもカンボジアの人が座ってましたが、これはどういう席だろう?
9:35ミニバンはシェムリアップに向け出発。
走り出してすぐにガソリンスタンドに寄ったんですが、普通にガソリン入れると結構高いんですね。
↑よくバイクの兄ちゃんたちが使ってるあの瓶ガソリン(?)は、いくらくらいなんだろう?なんかイロイロ混ざっているような気もしないではない。
ミニバンは赤っぽい土埃の舞う道路を進みます。道路自体は綺麗に舗装されているので走行は快適です。それにしても連日の暑さで乾いているためか、カンボジアは土埃が本当に多いです。
いくつかの素朴な町を通り過ぎました。オレンジ色の衣をまとった僧侶が一列に並んで歩いたり、店舗の前に並ぶ姿を見かけました。
10:55食堂も併設されたドライブインに停車しました。「停車は何分?」と聞いたら「10分」ということで、ここではトイレ休憩ってことですね。
美味しそうなものもいろいろ売られていたけど、10分じゃ無理だなぁー。
再びバンは出発します。その直後に心配していた例の後部に積まれた荷物が、遂にヘッドレストを飛び越えて私の後頭部にズコーン!と当たりました。
荷物はカンボジア人のおっちゃんの柔らかなスポーツバックだったんで、当たっても痛くもなんともないヤツですが、このバックがまたとてつもなく使い込まれていて、オソロシクきちゃない・・。
この荷物がズルッと頭に落ちて来たら奥へグっと押し戻す・・走行中はずっとこんな感じだったよぉ~っっ。
12:30再び停車。「30分!」と言ったので「ここで昼飯にしろ」ってことだと思います。目の前には何やらレストランがあって、他のバスのお客さんが続々と吸い込まれてゆきます。流れ的にここで昼食をとることになるんだと思うんですが、値段を見ると「たっ・・高い!」値段を見た瞬間、お尻の穴が縮む勢いでした。
一緒に降りたカンボジア人のお客さんは、レストラン向かって左側へ少し行ったローカルっぽい食堂でご飯を食べてました。
私達はというと、右側へ進み左側へ折れた場所にあった市場で、お気に入りの焼きバナナと搾りたてのさとうきびジュースの昼ご飯です。
バンの前まで戻ると物乞いのお婆さんがいました。カンボジアは喜捨の精神が根付いているのか、カンボジア人のほとんどがお金をあげています。それにならって私達も少額渡しました。
この休憩場所で3人ほどカンボジア人が降り、後部の荷物も減ってホッと一安心だったんですが、入れ替わるようにして3人のカンボジア人が乗り込んで来ました。しかもみんな荷物がデカい。後部はますます山積みに。
さらによりによって丸っこいナイロン製バックの上にツルツルの硬質なスーツケースを乗せるというセンスの無さ。素人目に見てもコレは危険度Maxでしょ。
先発のカンボジア人と入れ替わりで後発のカンボジア人が乗り込んで来た中に、小さい女の子を連れた若いお母さんがいました。
女の子は乗る前からシクシクと泣いていて(車に乗るのが嫌なのかなぁ)なんて思っていたんですが、見ると女の子の腕がバンダナのような布で吊られ、チラッと見える手先から明らかに怪我をしているのがわかります。とりあえずヨードと思われる薬剤を塗ったようですが、それにしたってこの応急処置でシェムリアップに行こうとしているんです。しかも、この子、発熱もしているようなんですね。
おそらくはシェムリアップに行けばそれなりの治療が受けられるんだと思います。私はカンボジアの医療事情をまったく知りませんが、これはかなり驚きました。乗り合わせたカンボジアの人達が話しかけて気を紛らわせようとしてますが、よほど痛いんでしょう女の子はシクシクと泣いたままでした。
話は山積みになった荷物に戻りまして、その後どうなったかといいますと、ええ、もぅ当然のように滑り落ちる寸前までいきましたよ。しかも今度は荷物の傾きが私達の方ではなく、荷物の真横(上の座席表の赤ライン席)に向かって傾斜して滑り落ちる寸前でした。この席には鳥の雛のように小さいカンボジア人のお爺さんが座っていて、自分の身に降りかかろうとしている危機も知らず熟睡していました。
もしスーツケースが滑り落ちてお爺ちゃんに当たったら大変なんで、もう必死で手で押さえましたよ。走行中、ずーーっと!
いろんな意味で(女の子の事も・荷物の件も)一刻も早くシェムリアップに着いてくれーーー!とそればっかり考えてました。
14:27最後のトイレ休憩はガソリンスタンドでした。
シェムリアップに近づくと、観光客を乗せたトゥクトゥクが目立つようになりました。そして綺麗に手入れされた樹木が涼しげな木陰をつくる川沿いを進むと、
15:27待ちに待ったシェムリアップ郵便局です。
バンを降りると、予約していたホステルが迎えの為に手配してくれたトゥクトゥク運転手(このあといろいろお世話になったソファールさん)が、デカデカと紙に書いた名前を掲げて出迎えてくれたのがちょっと恥ずかしかったな~。
(そういえば、あの女の子どうしたかな?)
と見ると、もう姿は見えなくなっていました。適切な治療をして笑顔になるといいなぁ。
さぁー、いよいよ楽しみにしていたアンコールワットです!