
2025年のお盆休みに、白根三山を3泊4日でのんびり縦走してきました。このページでは一泊目の「白根御池小屋テント場」での様子を記しています。
今回歩いたコース
広河原→白根御池小屋(泊)→北岳→北岳山荘(泊)→農鳥岳→大門沢小屋(泊)→奈良田
奈良田に車を停めバスで広河原へ移動、テント泊しながら白根三山を縦走し奈良田に下山という流れです。
白根御池小屋に到着(予約制なのにやけにテントが多いぞ)

2025年8月12日
広河原を出発し、蒸し暑い樹林帯を歩いて白根御池小屋を目指します。広河原~白根御池小屋間は危険個所もなく、ネタになりそうなハプニングもなかったので割愛(しいて言えば蒸し暑い)。

11時40分、白根御池小屋到着。その名の通り「御池」のすぐ横に位置する山小屋で、今日はコチラのテント場でお世話になります。
テント場は予約制で「南ぷすリザーブ」で予約しました。「南ぷすリザーブ」は、各山小屋予約の他に登山口までの道路状況・バスの運行状況も知ることができる、白根三山必須サイトです。

先ずは館内で受付。受付を済ませると札を渡されるので、それをテントの目立つ場所に括り付けます。

テント場は大きく分けて「小屋の正面の少し高い場所」と「池のまわり」にありました。
小屋の前あたりは既にたくさんのテント、池の方も既に満杯に近いなぁ…ちょっと遅い到着だったから仕方ないかぁ。池のまわりは、まだ張れるスペースがありそうに見えるけれど、その場所に行ってみると湿っていたり、草が生えていたり、石があったり、斜めになっていたりで、なかなかいい場所が無い。
池の少し上、草に隠れた場所に整地されて張りやすそうな空間を発見。よし、ここに張ろう。
白根御池小屋散策・テント場のトイレと水場

テントを張り、白根御池小屋の散策開始。まずは御池を一周。池というか、沼というか…どんよりしていて、ナマズかボウフラが住んでそう。

白根御池の伝説が記されていた。ここには龍神様が住んでいるようです。日照り続きの時は御池に馬の骨を投げ入れて、龍神様を怒らせ雨を降らせたと書いてある。雨乞い以外にも何かを鎮めるために馬や牛の骨を放り込む事は、他の地域の郷土史でも見かける。

白根御池小屋にも行ってみます。

テント泊の人の入館は固く禁じられてますが、売店まわりは許していただけるようです。

売店です。門外不出の撮影禁止秘宝クラスの何かがあるかもしれないので、念のため許可をいただいてから撮影。

商品・メニュー各種。

ビールの自販機がありました。

テント場ご利用案内。

小屋の外で、沢水をろ過した南アルプスの美味しい水が汲めました。水が豊富な山小屋ってホントありがたい。一泊目を白根御池小屋にしたのも、この水場があったから。

テント泊は仮設トイレを利用します。今回がたまたまかもしれないですが、このトイレが曲者で、土台の建付けが悪いらしく、使用中にガタガタ揺れまくる。
一番キツかったのが扉の開け閉め。中から鍵を閉めるとなかなか開かない。トイレの中は臭いし暑いし用が済んだら一秒でも早く外に出たいのに、それが許されない。ガタガタ鍵開けに悪戦苦闘。
扉の開け閉めがスムーズにいかず力が入ってしまうので、開くときはバーン!と大きな音が出てしまう。なので誰かがトイレに入る度にバーン!昼も夜もバーン!トイレの近くにテント張った人は相当うるさかったと思う。
テント場でインドネシアの兄ちゃん達が大フィーバー

さて、ここからが今回の白根御池小屋テント泊のクライマックスですよ。
テント場をウロウロしていると、ある現象に気が付きました。「…ん?なにやら東南アジアっぽい兄ちゃん達がやけに多いな」日本語じゃない言葉も飛び交ってる。
東南アジア風の兄ちゃん達のテントがいくつも張られ、中には「ここまで持ってくるの大変だったろうなぁ」な、下界のキャンプ場で使いそうな大型のものもある。さらにはテントを二つ連結して、謎の建造物状態になっていたりもする。
その中のひとつのグループに声を掛けてみると「インドネシアですっっ」と元気なお返事。なんでも職場がお盆休みで山登りに来たとのこと。

あらためてテント場を見回すと、半分はインドネシアの兄ちゃん達か?と思うくらい大勢いて、しかも全員同じグループじやなく、各地から北岳目指して集結してるっぽい。インドネシアコミュニティで北岳ブームが来てる?
休みの日に山登りとは健康的でよろしい。しかし、この兄ちゃん達がうるさいのなんのって。待ちに待った休暇で気分が高揚しているのか、テントの前に椅子を出して大声で喋りまくる、皆で謎の歌を合唱する、暗くなったらなったでポインターで周囲を照らしまくる。とにかく喋り声がデカ過ぎ。
そしてついに、この現状にブチ切れした日本人が小屋からスタッフを連れて来た。
「テント場は大きい声で騒いじゃダメ!」「…はい」「これ以上騒いだら夜だろうと山を下りてもらうからね!」「…はい」小屋スタッフに、ちょっと強めに注意され、たちまち水を打ったように静かになるインドネシア兄ちゃん達。
一件落着…と思いきや、本題はここから。
「ところでテント代は払ったの?」「…」「えっ払ってないの!?いつから?」「昨日です」「えっ!?昨日からいたの!?」「今すぐ払ってきて!」「…はい」(その後いくつかのテントから、インドネシアのお兄ちゃん達が出て来て、小走りで小屋へ向かう)
このやり取りを聞いて(なにぃぃ!?こんなデカい建造物が昨日からあったのに気が付かなかっただとぉぉぉ!?)と、そっちにビビった。まぁ小屋側も、こんな目立つテントが、よもやタダ張りだったとは、思いもよらなかったのかもしれないけれど。
兄ちゃん達の慌てっぷりを見ていると、本気で要予約やテント代が有料と知らなかったっぽく、もしかすると「無料で利用できるキャンプ場」という間違った情報が、インドネシアコミュニティで広がってるんじゃないかなぁ?と思えた。もしテント代をちょろまかそうと思ったら、こんなデカいテントは張らないし、椅子を並べて大声で歌ったり、人目をひく大騒ぎはしないと思う。

その後も続々と、夜20時を過ぎてもインドネシア兄ちゃん達はやって来た。その中の一人が21時頃に鉄板焼きをジュージュー始めたので、これはさすがに「寝てる人もいるから静かに食べよう」と言った。
御池小屋の入口に「このキャンプサイトは予約制で有料です」と、インドネシア語で掲示した方がいいかもしれない。「南ぷすリザーブ」にもインドネシア語表記した方がいい。そうすればお互いが「えっ!?」となるのを、少しは防げるかもしれない。
※これは2025年の情報です。その後はさすがに、なんらかの対策がなされていることを願う。

