2019年3月5日
ミャンマーのマンダレーからバンコクへ移動する日です。この日は朝からどんよりとした曇り空で、少し肌寒い位でした。ミャンマーに来てからは、トレッキング初日に雷雨に降られた以外はずーっと晴天続きで、今朝が初めての曇り空のような気がします。
宿泊していたホテルのフロントからタクシーを手配してマンダレー空港へ向かいました。タクシー料金は12000チャット(約886円)でした。
マンダレー空港
混沌としたマンダレーの街を抜けると、アッサリとガラーンとした農地が広がります。
まっすぐ伸びる道をどんどん進みマンダレー空港に到着しました。
マンダレー空港は綺麗だけれど妙にガラーンとしていて、ちょっと寂しい雰囲気です。ヤンゴン空港と比べ圧倒的にお客さんが少ないんですね。
チャットが余っていたので、お姉さんが呼び込みをしていたコーヒーショップでアメリカーノを二杯購入。
ミャンマーで飲むコーヒーは薄いことが多く、いまいち好みじゃなかったんですが、ここのは濃くて美味しかったな。
さらにチャット消化でインレー湖→マンダレーのバスで配られたワームイのキューブを発見!これも買っちゃいました。
マンダレー空港ではセキュリティチェックを二か所通過。そのたびに呑みかけペットボトルを捨てようとするも、セキュリティのお嬢さんが「持って行っていいですよ」と。マンダレー空港ではなんと飲みかけペットボトルを機内まで持ち込むことができました。
今日お世話になるタイスマイルのチェックインカウンターです。
チェックインカウンターといえば大混雑の所もあるんですが、圧倒的にお客さんの少ないマンダレーではガラガラです。
出国カウンターでは、入国審査官のお姉さんが日本語で「ありがとう」と声をかけてくれたのにはビックリ。ミャンマーでの最後の言葉が、まさかの日本語で「ありがとう」だったんで、思わず胸がジーンとしました。返した言葉は勿論「ジェスバー(ありがとう)」です。
セキュリティエリア内も人がビックリするほど少ないです。
マンダレー空港を使う人が圧倒的に少ないんですかね。
駐機場は、だだっ広くガラーンとしていて、国内線のプロペラ機が一機停まっているだけです。
滑走路は軍も併用しているようで、時々軍用機が離発着していました。
やがて私達の乗るタイスマイルがやってきました。
そして搭乗。
タイスマイルが飛び立ちます。
約3週間滞在したミャンマー。前半のヤンゴンではコンビニや食堂でセコイちょろまかしがあったり、夜行バスでヘロヘロになりながら辿り着いた夜明け前のバガンでは、サンライズに連れて行かれ派手にボラれたり、ミャンマー料理は油と塩気の強さでまったく口に合わないし。
さらには人生初の水様便なる下痢を体験したり、あまりいい印象がなくて早く出国したかったけれど、後半のシャン州で豊かな自然と山に暮らす素朴な人々に出会え「あ、ミャンマーはいいところかもしれない」と思うようになっていました。そして住めば都じゃないけど、ようやくミャンマーの文化や風土に慣れて来たころの出国です。
あと2週間、せめてあと1週間いられたら、もう少しミャンマーのことを知ることができたのかも。やっぱり3週間でひとつの国を見るのは短すぎました。
この数年で大きく情勢が変わり、一気に外国資本が流れ込んだミャンマー。たぶん、もしかしたら、戦後の日本もこんなだったのかなぁと思いました。
もし10年後ミャンマーを再訪することができたら、きっとこの国は大きく変貌を遂げているんだろうなぁ・・。
その頃ロンジーやタナカを愛用する若者はどれくらいいるだろう?あの村に電気は通っているかな?川で体を洗っていたあの若いお嬢さん達が、もう人目を気にせず気兼ねなく澄んだ透明なお湯でシャワーを浴びられていたらいいなぁ・・。
やがていくつもの山が連なる山地を通ります。時折山の中が開拓され、ポツリポツリとささやかな集落が見えます。「あの山々にもたくさんの人々が暮らしているんだよなぁ」と、2泊3日のトレッキングで訪問した村々を思い出しながら、しみじみと山々を見つめました。
タイスマイル航空搭乗
初搭乗となったタイスマイルですが、これがとても快適でした。これまでタイスマイルの存在をあまりよく知らなかったんですが、今回マンダレーからバンコク間を飛んでいる航空会社をスカイスキャナーで検索中に目にとまりました。
まず予約時に同じ路線を飛んでいたLCCのエアアジアと比べて料金が安い!しかもタイスマイル航空はフルサービスキャリアなので座席指定、20㎏までの預け荷物、機内での食事、ドリンク、全て込みです。ここまでのサービスが付いてエアアジアよりも安いんです。
我家の場合、どの航空会社が乗り入れているか、だいたいいくらくらいか、などの概要をスカイスキャナーで大雑把に知り、目星をつけた航空会社の公式サイトから予約するパターンが多いです。セールを行っている場合もあるので、エアアジアなど他の航空会社公式サイトをチェックするのは必須ですヨ。
座席も広々。身長173cmでこんな感じ。通路を挟んで三列・三列の並びですが、この日は私達の隣が空席だったのでラッキーでした。
このカーテンの向こうは「スマイルプラス」というスペースで、三列シートを二席だけの利用としているスペースのようです。この時の利用客は車いす利用の女性とその付き添いの方だけでした。
機内は綺麗で、スタッフのお姉さん達も親切です。
水平飛行になったところで機内食サービス。この時のメニューは熱々の韓国風ソースのピリ辛麺、サウザンアイランドドレッシングでいただくチキンサラダ、ココナッツの寒天がため、食後のミントタブレットまで付いていました。
ドリンクサービスではオレンジジュースを選びましたが、果汁100%で、これも美味しかったです。
2019年3月時点ではまだ日本には就航していないようですが、いつか来て欲しいなぁ。
気が付けば景色はガラリと変わり、どうやらバンコクに近づいているようです。ミャンマーと比べてこの発展ぶりはやっぱり凄いなぁと思います。でもミャンマーも20年後、30年後、こんな風に変わっているかもしれないけれど。
タイ入国(スワンナプーム空港)
今回のタイへはトランジットという名目で数日間だけの滞在です。ついこの間2ヵ月の滞在後に出国したばかりなんで、入国審査が通るのかちょっとどきどきでした。それを察したのか男性入国審査官が、一通りのチェックの後、強面の顔にニカッと満面の笑みを浮かべ、大きな声で
「ウェルカムトゥバンコーク!」
と言いながら、スタンプをポーン!と押してくれました!もちろん返した言葉は「コップンカー!」です。
到着したスワンナプーム空港は相変わらず巨大で、そしてビックリするくらい大勢の人で賑わっていました。