黄熱病予防接種で副反応・夫編【アユタヤの総合病院へ行く】

アユタヤでは数日滞在し、ホステルで無料レンタルできた自転車でのんびりと遺跡巡りを楽しみました。

 

アユタヤの遺跡同士はそれほど離れていないので、自転車でもじゅうぶん巡れるのが嬉しいとこ。

 

本格装備のタイ人チャリダーも多数。セブンの店内に普通に自転車を持ち込んで買い物してます。

 

アユタヤはさすが世界遺産の冠が付いているからか、とても快適で観光しやすい遺跡群でした。

遺跡内は緑が多く、あちこちで木々が心地よい木陰を作っています。

 

猫も気持ちよさそうにお昼寝中。

 

その木々から落ちる実を拾ってその場で食べる中国とインドの御方。

 

中国とインドではメジャーな木の実なのか、なぜかその二国だけが激しく反応していました。よほど美味しいのか遺跡観光そっちのけでパクパク拾い食い。

 

こちらでは遺跡紹介でもするのか、なにやら撮影中。

 

アユタヤで体調不良のはじまり

そんなアユタヤ遺跡巡り二日目の午後、三昧が「なんだか体がだるい」と言いはじめました。

その時は炎天下での遺跡巡りでちょっと熱中症気味になったのかなぁ?なんて言ってましたが・・。

夕方ホステルに戻り体温を測ってみると37.5℃。うーん、やっぱり熱中症かなぁ?ということで、この日は早々に休むことに。

ホステルのオーナーに「どこか夕食行く?」と声をかけられるも、「ちょっと熱があるみたいだから今日はセブンで何か買って来る」と言うと、「大丈夫?欲しいものあったら何か買ってくるよ?病院行くならいつでも連れて行くから言ってね。」と。この時は「微熱だから大丈夫、大丈夫。昼間暑い中で観光したから軽い熱中症になったのかも」なんて言ってたんですが。

夜中になり再度熱を測ってみると38.5℃近くまで体温が上昇しています。

しかも

「背中が痛い、関節は全然痛くないけど、とにかく背中が痛い」

と言うじゃありませんか。

 

これはもしや・・例のアレじゃないですかい?

遡る事数日前、私もまったく同じ発熱&背面痛で寝込んだ日がありました。

・・・そう、

バンコクのスネークファームで黄熱病の予防接種を受けた日です!

 

黄熱病予防接種後・五日目に起きた副反応

バンコクのスネークファームで黄熱病の予防接種を受けた日から数えると、きょうで五日目。

もしこの発熱が黄熱病予防接種の副反応とすれば、私の時を考えると1日もすれば収まるかもしれない。もう一日休んでそれでも熱が下がらないようなら、マラリアやデング熱など他の可能性を除外するために病院に行こう、ということになりました。この時、本人は「熱だけで病院なんか行きたくないよ~」とゴネてました。

そして、翌朝、

相変わらず発熱と背面痛は続いたまま。しかも困ったことに、熱が収まるどころか徐々に上昇気味です。この日は一日ベッドに寝たままグッタリ。

夜にはなんと・・・

40℃近くにまでなってしまいました!

ホステルのご家族も心配して、部屋にお粥やジンジャーティーを差し入れてくれます。ただもう、それを口にする元気もなく、とりあえず水分だけは補給していました。

これはいよいよデング熱かマラリアにでもなったんじゃないの?と不安がよぎります。

あれほど病院行きを嫌がっていた三昧も、さすがに「明日には病院に行こうかな」と弱気な一言。

「それなら朝一番で病院へ行けるように、手配しなくっちゃ!」

 

深夜2時・海外旅行保険会社へ連絡

私達は今回の旅行で24時間電話相談ができる海外旅行保険に加入していました。この時、日本時間で深夜2時頃になっていましたが、まずは保険会社に電話で相談してみることに。この時のやりとりは深夜にもかかわらずとてもスムーズで、すぐに折り返しアユタヤ在住の日本人男性スタッフが連絡をくれました。

現地スタッフによると、「こちらで病院の予約と送迎の手配をするので、朝になったら迎えの車に乗って診察に行ってください」とのこと。ちなみに「朝になったら」というのは三昧が「明日の朝になったら行きたい」と希望したのでこうなりました。

そして朝。

病院へ行くためにやってきた送迎車は、ホステルオーナーの弟くんの車でした。どうやら昨夜の現地スタッフがホステルに「病院まで送って欲しい」とお願いしたようです。

 

日本語OK・アユタヤのラチャタニー病院

アユタヤのラチャタニー病院です。アユタヤにこんな大きな総合病院があるのかと、ビックリするくらい綺麗で立派な病院でした。広々とした院内はお金持ち風のタイ人や外国人旅行者で賑わっています。もしかするとタイの富裕層や外国人旅行者メインのちょっとお高め病院だったのかなぁ。

ここで一見すると日本人にも見えるタイ人女性スタッフが、穏やかな笑顔と流暢な日本語で出迎えてくれました。その後すべての場面においてこの女性スタッフが異国の地で謎の高熱にグッタリする哀れな日本人のオッサン(三昧)の面倒を見てくれました。

まずはドクターによる診察です。診察室にいたのは40代くらいに見える英語の話せるタイ人の男性ドクターでした。

タイに来てどのくらいか?発疹は出ていないか?ジャングル地帯に行ったのか?など聞かれます。こちらからは「6日前にバンコクのスネークファームで黄熱病の予防接種を受けた」と告げました。

喉などの診察の後、別室にて血液検査。デング熱などの感染有無を調べるためだそうです。

そして再び診察室へ。

血液検査の結果は・・・

日本語通訳の女性が満面の笑みで「良いお知らせです、血液検査は問題ありませんでした」と。

ドクターからも「デング熱じゃなくてよかったね」としきりに言われました。

可能性として考えられるのはやはり「黄熱病予防接種の副反応」と。でもドクターによると「タイ人で黄熱病予防接種する人はとても少ないんだよ、だからはっきりとはわからない」とのことです。まぁ、おそらく日本でも少ないと思います。

ドクターがやたらデング熱、デング熱と連呼するんで「そんなに多いんですか?」と尋ねると、力強く「とても多い!」と一言。逆にマラリアに対する反応はとても薄く「すっごいジャングルにでも行ってたら別だけどねぇ・・」ってことです。

熱や背面痛は相変わらず続いているものの、デング熱やマラリアなどの感染症などではないことにホッと一安心したのか、院内にあるカフェでコーヒーが飲みたいというので一休み。

帰り際、日本語サービスの女性に「日本語サービスがあるってことは、この病院には日本人がたくさん来るんですか?」と尋ねると、「アユタヤには日本企業の工場があるので、日本人の患者様が毎日たくさんいらっしゃいます」とのこと。

ああ、そうかー。ここは観光客じゃなく、日本企業の患者さんがメインの病院だったんだ。

 

その証拠に、最後に渡された書類の中にはこんな広告が・・。

 

意識高い系・能天気・再雇用の部下達に囲まれストレスMAX状態の女性幹部。こんな精神的に弱った状況下でデング熱にでもなった日にゃ・・。

 

入っててよかった海外旅行保険

今回の病院代は海外旅行保険に加入していたおかげで全てキャッシュレス。24時間対応、そして日本語の話せる現地スタッフの存在も大いに心強く、元気な時ならともかく体調不良で不安の中、微妙な表現が必要となる医療現場において日本語が使えありがたみを今回つくづく感じました。

けれど、この海外保険の本当の威力を心底感じる騒動が実はこの先待ち受けておりました。

その話はまたいつか。

 

あれほど高かった熱も、夜になる頃にはすっかり平熱に戻りホッと一安心。

 

その日の晩もホステルのご家族が心配してお粥とジンジャーティーを部屋に差し入れてくれました。本当にこのご家族には、いくら感謝しても足りないくらいです。

更に夜、部屋を誰かがノックするので開けてみると、ホステルのかわいい娘さんが立っていて

メリークリスマス!

と、ちょっとはにかんだ笑顔でプレゼントをくれました。

 

・・・そうか、今日はクリスマスイヴだったんだ。

 

なんだかバタバタして、すっかりクリスマスイヴってことを忘れてました。

せっかくのクリスマスイヴ、友達とどこか遊びにいきたかっただろうに、病院へ付き合わせちゃった弟くんにも悪かったなぁ。

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