【インド】マナリ(バシスト村)で泊った3軒の宿を紹介

マナリ(バシスト村)の宿選びについて
 
バシスト村のあるマナリ周辺は大麻草の産地という側面もあり、それを目当てに集まる旅人も多く、宿は「大麻禁止宿」と「大麻容認宿」があります。

容認宿では部屋を見せてもらうときに最初に「スモークは?」と聞かれると思います。これは推測ですが大麻を買うかわりに室料を下げているのでは?と思いました。最初に「やらない」と自分の意志を言えば、宿側からのそれ以上の勧誘はありません。

ただ大麻容認宿に宿泊すると外部からの勧誘がかなりしつこいです。例えばベランダや庭のベンチで寛いでいても外の道や隣接の宿から「スモーク?」と声掛けやジェスチャーで勧誘されます。これがとても「ウザイ」のです。また、大麻容認の宿だと当然スモーカーも多く館内は臭います。温泉やトレッキングに集中したい人には、これが余計なストレスになるのでは?思います。(実際自分たちにとってはストレスでした)

禁止宿か容認宿かは部屋を見せてもらう時のやり取りや館内の掲示物でだいたい検討がつくので参考にどうぞ。

 

New Dharma Guest House

大麻禁止宿です おススメ

バシスト村で一番お世話になったゲストハウスです。村の中心地でもある寺院と温泉浴場から少しばかり路地を入った場所にあり、この後に紹介する「ダルマギャラクシィ&ダルマゲストハウス」とは兄弟経営で「ダルマギャラクシィ」はやや高級路線でピーク時は1000ルピー、こちらの「ニューダルマゲストハウス」はカジュアルな雰囲気で眺めのいい快適な部屋が400ルピーでした。サマーシーズンで400だからローシーズンはもっと安くなるかな?

 

ニューダルマゲストハウスはちょっと入り組んだ路地の中にあるので、最初はわかりづらいかもしれません。レセプションは螺旋階段をぐんぐん上り、一番上まで来たらさらに廊下を奥まで進むとルーフトップまでの階段があります。

 

その階段を上るとレセプション兼レストランになります。だいたいここにオーナーさんがいます。

部屋は数種類あるようですが、上に行くほど高くなるようです。私達が宿泊したループトップのひとつ下の階で400ルピーでした。本当は眺め抜群のルーフトップの部屋を狙ってたんですが韓国のお兄ちゃんが数週間キープ。しかもトレッキングに何日も出かけて部屋にはあまり戻ってこないという使い方。贅沢だなー。結局私達が滞在している間にルーフトップの部屋が空くことはありませんでした。

 

案内された部屋は広さのあるダブルルームで、木材と白を基調とした爽やかでぬくもりある雰囲気です。

 

なにより素晴らしいのが眺めの良さで、大きく開けた窓からは、眼下にバシスト村の素朴な家並み、そして蛇行する川の向こうに雪を被った山々がバーンと広がります。

 

部屋には丁度いい硬さのダブルベッド一台、椅子とテーブル、棚という簡素な設備となっています。シャンプーやトイレットペーパー、石けんなどの備品はないので要持参です(雑貨屋さんに売っています)。バスタオルは言えば貸してもらえます。

 

ちょっとした小部屋のようなクローゼット?もありました。その気になれば人が寝られるくらいのスペースで、インド人大家族なら普通に寝ちゃうかもしれません。

 

シャワールーム兼トイレも広々としていて、風通しもよく清潔でストレスなく利用できました。シャワーはソーラパワーを利用して温水にしています。普段は温度・水圧共に問題なく利用できますが、天気が悪い日や朝などは温水にならないこともありました。我家は村の温泉浴室を利用していたので、まったく問題ではありませんでした。

 

ルーフトップのレストランメニューはルームサービスとして利用でき、村の食堂と変わらない値段、場合によってはこちらの方が安いものもあり、味も美味しくかなり重宝しました。

 

美味しいカレーを作ってくれる男性スタッフがいたんですが途中で胆石(?)の手術をするってことで急遽シムラーに行ってしまい、以降はオーナーが頑張ってカレーを作ったりしてました。「美味しい?美味しい?」と気にしていたけれど、なかなか美味しかったです。

 

こちらはルーフトップにある共有スペース。ゴロゴロできる座布団やテーブルもあるんですが、室内が暑くてあまり利用する人がいなかったなぁー。

 

▲ニューダルマゲストハウスから見た近隣の様子

このニューダルマの魅力はスタッフと施設全体の雰囲気の良さにあります。兄弟経営のダルマ同様に大麻などの使用や販売を禁止しているので、外で寛いでいても外部からの声掛けはありません。

全体的に健全な空気が流れているからか女性一人旅やファミリー利用も多い印象でした。実際に私たちの部屋のお隣はイスラエルから一人旅の若いお譲さんでした。客層は欧米人と韓国人が多く、みんな一か月単位などの長い滞在をしています。満室の日も度々あって、その人気っぷりが伺えました。

 

唯一の難点は一階が牛小屋で風向きによってはちょっと臭うこと、昼間はハエがとても多いこと。

 

牛小屋で育つのか大きなクワガタも頻繁に飛んで来ました。

 

洗濯物はシャワールームの水浴び用バケツに入れて村の温泉洗濯場で洗い、ニューダルマゲストハウスの屋上で干すことができました。

 

この屋上からの眺めもとてもいいんです。

またいつかバシスト村へ行くことがあれば、このニューダルマゲストハウスにお世話になりたいと思っています。
 

New Dharma Guest House データ

インド・ヒマーチャルプラデーシュ州マナリ(バシスト村)
Googleマップなどで検索するとダルマギャラクシィの旧館的存在ダルマゲストハウスが引っ掛かりますが、今回紹介している「New Dharma Guest House」は露天風呂左側の小道をどんどん奥に進んだ場所にあります。
一泊一部屋(シャワー・トイレつき)400ルピー利用
宿泊:2019年7月1日~7月18日

 

Dharma Galaxy

大麻禁止宿です

マナリのバシスト村ではおそらく一二を競う規模のホテルです。客層はインドのちょっとリッチ系ファミリーや新婚さんが多い印象でした。

 

土産物が連なる村のメイン通りから見上げると、山の斜面にはりつくように建つダルマギャラクシィが見えます(赤丸のところ)。

 

この立地からもわかる通り、露天風呂や寺院のある村の中心広場からは階段をのぼらなきゃなりません。

 

もともと標高の高いバシスト村でこの階段上りはちょっとキツかったです。

ホテルは新館(ダルマギャラクシィ)と旧館(ダルマゲストハウス)にわかれていて、どちらも眺めはいいんですが、新館の上の方が視界がドーンと広く、残雪の残る多くの山々を見渡すことができました。料金体制としては新館は旧館のほぼ倍ですが、この眺めと静かな環境が気に入り奮発して新館での宿泊を決めました。

 

先ずはレセプションで受付。

 

今回お世話になったのは、404号室と405号室です。最初404号室に泊っていたのですが、403号室に入った欧米のお客さんが大音響で音楽を流していたので、たまたま405号室のお客さんが帰ったタイミングで角部屋でもあるそちらに移動しました。

 

眺めはどちらも大変いいのですが、405号室は部屋とベランダが少し広めで、建物の裏手側の雪山も見ることができました。その他、基本的な設備・備品は同じです。

 

じゅうぶんな広さのある部屋は窓が広く明るく、ベランダからはバシスト村の家々や周囲の山々をいっぺんに見渡すことができます。

 

部屋にはダブルベッドが一台、薄型テレビ、十分な収納のできるクローゼット、作業机と椅子などが揃っています。温泉にも使えるバスタオルも自由に借りることができました。

ベッドはほどよい硬さのマットレス、シミひとつない清潔なシーツや枕、心地よい毛布と掛け布団と、インドでは高レベルの快適さです。

 

シャワールーム兼トイレも快適で、十分な温度と勢いのあるホットシャワー、清潔な水回りとストレスなく利用できました。

 

ただこちらのホテルもトイレットペーパーや石けんなどの備品はないので要持参です。
 

これらの備品は村の雑貨店で購入することができました。

 

玄関側はなだらかな裏山の斜面に造られた果樹園で、ここまでは村の賑やかな喧噪は聞こえず小鳥の囀りだけが聞こえます。

 

村には旅行者向けの飲食店も多いのですが、このホテルのルームサービスも飲食店と変らない料金(メニューによってはこちらの方が安い)で提供され、かなり重宝しました。

 

味もなかなか美味しかったですよ。

 

ベランダで飲食した後はおこぼれを狙ってすぐに小鳥が寄って来ます。

 

▲窓からの眺め

ダルマギャラクシィは大麻の使用禁止を掲げ、客層も雰囲気よくファミリーも安心して利用できるホテルだと思いました。

 

▲夜のベランダからの眺め
 

Dharma Galaxy データ

インド・ヒマーチャルプラデーシュ州マナリ(バシスト村)
Googleマップで見る
一泊一部屋(シャワー・トイレつき)1000ルピー
宿泊:2019年6月11日~19日
 

TAJ guest house

バシスト村2軒目にお世話になった宿です。前回のダルマが居心地良かったんですが、なにしろ料金が高すぎるので村の中心部に集中する小中規模ゲストハウスの中から綺麗な部屋を持っていたコチラに移ることにしました。なんといっても温泉浴場に近かったのが魅力でした。

TAJは共同浴場のすぐ裏という、とても便利な立地に位置しています。ゲストハウス自体は年季が入っているのですが最上階だけは新しい部屋という事で、他の階より値段が高め設定ですが、快適そうなシャワールームを見てお願いすることにしました。

 

館内の廊下や階段は古びて薄暗い印象ですが、宿泊した部屋だけは窓が広くバルコニーも開放的で、とても明るいいい雰囲気です。マネージャーさん(?)が「ニュールーム!」を連呼していた通り、木材をふんだんに使用しウッディな印象の室内は新しく、特にシャワールームは全てがピカピカでした。

 

部屋にはダブルベットが一台と、手ごろなサイズのクローゼット、薄型テレビが一台あります。かなりアッサリとした設備ですが、特に不自由さを感じることはありませんでした。希望としてはパソコンの打てる作業机が欲しいとこです。

 

部屋についているシャワールーム兼トイレは先にも書いた通り、真新しく快適です。シャワーはソーラパワーを利用し温水を作っているとのことで、温水になるまで少しばかり時間がかかりますが、お湯になってしまえば水圧・温度共に満足のゆくシャワーを使えます。もし天候不順でお湯の温度が上がらなくてもすぐ近くが温泉浴場なので問題なし。

ベッドはマットの硬さも丁度よく、清潔なシーツ、毛布を用意してくれました。バスタオルも貸して欲しいと言うとすぐに持って来てくれます。ただし、バスタオルはかなり使い込まれて年季が入っていました。唯一残念だったのが枕。一見すると普通の枕なんてすが、枕カバーの下の本体がビックリするくらい黒カビだらけ。これはさすがに使えず、手持ちの荷物を枕代わりにしました。※インドは枕本体が黒カビだらけのことが時々あるので要チェックです。

 

▲ベランダは三階全部屋共用

 

ベランダからの眺めは、ダルマに比べ高さが低いのでバーンと高い山々が目の前に雄大に広がるタイプではなく、村の中心地を上から見下ろす形になります。

 

ベランダからは共同浴場の男湯が見えるので(赤丸部分)で、脱衣した服を掛ける個所や下足棚を見れば空いているか混んでいるか一目瞭然「空いているから行こう」という具合に判断することができて「これはとても便利!」というのがTAJに決めた決定打にもなりました。

 

最初は村の中心部で「うるさいかなぁ」と心配していたんですが、共同浴場から聞こえる村人たちの賑やかな声や、近所のおばさん達の井戸端会議、目の前の牛のモーっという鳴き声、寺院から聞こえる鐘の音、人々が鳴らす太鼓の音、飾り気のない「ふだん着のバシスト村」を感じることのできるゲストハウスでした。

 

▲受付

このページの最初にも触れたように、バシスト村は大麻草の産地という面もあり、それを目当てに集まる旅人も実際に多く、コチラの宿は「容認派」です。ただ最初に部屋を見せてもらうとき「スモークは?」と聞かれた際に「やらない」というとそれ以上の話は一切ありません。スタッフの態度も変わることなく、いつでも親切に対応してくれました。ちなみにこの時は大麻に関してまったく無知だったので「スモーク」と言われても最初は普通のタバコだと思って「タバコは吸わないよ」の意味で答えていました。

 

ところが受付には大麻草と思われる写真が貼られていたり、

 

なにげなく撮ったメニューにも大麻草らしきイラストがあしらわれていました。もはや大麻草がマスコットキャラクター状態?

 

▲メニュー

前述のように最初に「やらない」と言えば宿からの勧誘は無いし、インド人ファミリーをはじめ大麻をやらない層も多く利用しているので、そういう側面が気にならなければ普通に利用できる宿だと思います。ただ宿の外からの(前の通りや近隣の宿)勧誘が多く、それがちょっとウザかったですね。温泉好きとしての立地はたまらなく捨てがたかったのですが、4泊したところで大麻禁止の宿へ移動しました。
 

TAJ guest house データ

インド・ヒマーチャルプラデーシュ州マナリ(バシスト村)
「TAJ guest house」をGoogleマップで検索すると2023年5月の時点でまったく別の場所にピンが立っています。画像の外観を頼りに露天風呂周辺(左側奥)を探してみてください。
マネージャー御自慢の最上階ニュールーム(シャワー・トイレつき)で一泊一部屋600ルピー
宿泊:2019年6月20日~6月23日

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