【ベトナム】カントーから国境の街チャウドックへ

2018年12月1日

本日はカントーから、国境の街チャウドックへ移動します。利用するのは例によってサービスに定評のある、オレンジ色がシンボルカラーのフンチャンバスです。

 

バスターミナルへは宿泊したホステルの男性スタッフが、ベトナムカラーのかっこいい車で送ってくれました。バスターミナルで単に降ろすだけじゃなく、カウンターまで連れて行ってくれたり、最後までいろいろ面倒みてくれました。ありがとう。(でもハンドル握った途端、人格が豹変したのは驚いた)

 

今回のバスターミナルは到着時に利用したバスターミナルとは違う場所で、どうやらカントーにはバスターミナルが二か所あるようです。

 

地球の歩き方を見ると、「新たにカントー・センター・バスターミナルの共用が開始され、長距離路線を中心に移転が進められている」とあったんで、早いハナシが新旧二つのバスターミナルがカントーにはあるってことかな?

 

今回利用したバスターミナルが新旧どちらか、わからないけれど、周囲にマーケットがあり、なかなか活気のある場所でした。

 

購入したチケットはこちら。

 

 

今日お世話になるフンチャンバスです。前回の寝るタイプのバスとは違い普通の座席で、土足禁止でもありませんでした。乗り込むと前回同様に水とお手拭きが配られます。お客さんはあまり多くなく、座席半分も埋まってなかったんじゃないかなぁ。

 

一時間走ったところで早くも小休憩。ホーチミン→カントー間の広々したドライブインとは違い、小さくローカル色の強いドライブインでした。

 

 

トイレはベトナムではお馴染みスタイル。

 

小腹満たしにバインミーを購入。パンも中に挟む卵も熱々で、ここのバインミーはベトナムで食べたどのバインミーよりも美味しかったな~。

 

再び走り始め少しすると、ちょっと賑やかな街にあるフンチャンバス営業所で一旦停車。乗り継ぎでもあるのか、ここでほとんどのベトナム人が降りて行きました。残ったのは私達を含め3人の外国人旅行者と2人のベトナム人だけ。寂しい・・・。

 

何故かここから急激にバスの運転が荒くなります。運転手さんに悪魔でも降臨したのか、別人のように運転が荒くなりました。もしかしたら本当に、さっきの営業所で交代したのかも。

 

川沿いの道をバンスカ飛ばし、ハンパない追い越しの連続。

 

アヒルの子供達を満載したバイクも流星のように後方へと流れ去ります。

なかなか抜けない車にはクラクション大連発&車間つめで煽り放題。

最終的には向こうから来るバイクや車を蹴散らしながら反対車線を堂々走行。追い越しのための一時走行じゃなく、もう完全に走行しちゃってます。

 

▼珍しく動画撮っちゃっいました。(音あり)


 
チャウドックに到着する頃には、変な緊張感と疲労でグッタリ。

 

カントーからチャウドックまで約3時間のバス旅。素朴な町をいくつも通り過ぎ、悠々と流れる川沿いを走るので、荒い運転ながらも景色が楽しめました。

 

そして、フンチャンバスならではの嬉しいサービス「無料送迎」がチャウドックでも当然のようにあります。

受付でホステル名を告げると「5分待ってて」と言われました。ここではカントーのような番号札はありません。バスターミナルにはバイタクも待機しているんですが、フンチャンバスの乗客は送迎サービスを利用するのでほとんど声をかけられません。周囲をチョロッと偵察した際に「乗るかい?」と2人に声をかけられただけです。「ミニバスに乗るから」とこたえると、バイタクのおじさん「そうだよねー」という感じに寂しそうな顔をしてました。

その後15分ほどボーっと待っていると、やがてミニバスに乗るよう指示されます。どうやら別の路線から到着する乗客を待っていたようでした。

ミニバスは私達の他に外国からの旅行者4人、ベトナム人2人を乗せ出発。それぞれの宿泊先に乗客を降ろしながら街中を巡回するんですが、ベトナム人が降りて行ったのは、あれはどう見ても自宅のような気が・・・。そして例によって私達のホステルが最終地点でした。といってもカントーのような大きな街ではないので、たいした時間はかかりませんでした。

 

ホステルに到着した後は早速チャウドックの街を歩いてみました。

 

メコン川支流の川沿いは、とても綺麗に整備され雰囲気のいい公園となっていました。

 

たまーに「ボート乗らない?」の勧誘がありますが、断るとすぐ立ち去ります。ベトナムを旅してきて何度も客引きに会いましたが、みんな全然しつこくないんですよね。

 

これはレンタル遊具かな?子供たちが遊んでいました。

川沿いには高級そうなホテルも数軒並んでいます。

 

チャウドックは国境の街らしく雑然とした雰囲気がある中で、景色も人も田舎っぽい素朴さがたっぷり残り、旅情に浸れるなかなかいい街でした。

いままで泊まったダナン、フエ、ホーチミン、カントーとは違う、まるで国が変わったような印象を受けました。

こうしてみると、あの四つの街は随分と洗練された都会だったんだなぁと思います。

 

いったいどっちが本当のベトナムなんだろう?なんて思いましたが、たぶん、どっちも本当のベトナムなんだと思います。

 

宿泊したホステルのすぐ近くでは路地を一本塞いでウエディングパーティーが行われていました。

ベトナムのウエディングパーティーは旅行中何度も見かけたんですが、自宅横の道路に大きなテントを設営してその中で食事やカラオケ大会なんかをするって感じのようです。今回のウエディングパーティーもご多分に漏れず、プロのDJっぽい人が司会進行する大カラオケ大会が夕方から爆音と共に始まりました。

その爆音・・というか轟音が凄いのなんのって。部屋にいると大爆音が響き渡り、重低音がずんずん壁を揺らし、「窓が割れるんじゃないの?」ってほどの破壊力で迫って来ます。これはもう部屋にいられるレベルじゃないんで屋外へ退避。フロントによると21時か22時にはお開きになるってことで、それまで外をフラフラすることに。

夜のチャウドックは、これまで泊まったどの街よりも電気が少なく暗い街でした。

 

そんな中、夜も明るく電気が灯り、たくさんの人が集まる寺院がありました。

 

その近くには屋台もたくさん並んでいます。

 

甘ーい香りに誘われてコーンと茹で卵を購入。コーンはせっかく美味しいバターコーンなのに、上にスパイシーなタレが・・。これは、いらないよ~。今度はタレ無しで注文しよう。茹で卵は黄身と白身を逆転させた「黄身返し」でした。

 

ベトナムの子供達は夜も外で遊びます。

ただこのチャウドック、とても犬が多いんですよね。

 

昼間はあちこちに点在してグデーンと寝ている犬達ですが、夜にはシャキーンと目を覚まし、数頭で群れて行動しています。おそらく縄張りがあるんだと思うんですが、そのエリアに入ると群れの中の一頭が近寄ってきて、「こいつ誰だ?」といわんばかりに周囲をウロウロして偵察してきます。そしてそのエリアを出ると犬も離れていくというパターンです。まぁ、夜はあまり外を歩かない方が無難ですね。

9時頃に部屋に戻ったんですが、もうウエディングはお開きになっていました。街は静寂に包まれます。街灯などがあまり無いからか、夜遅くになると人通りがピタっとなくなり、外を歩くのは犬ばかりです。

やがてバイクの走行音も無くなり、犬の鳴き声だけが聞こえていました。

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