2019年3月20日
数多くの貴重な遺跡や寺院が点在する三つの町を結ぶと三角形になることから、「文化三角地帯」と呼ばれる「キャンディ」「アヌラーダプラ」「ポロンナルワ」。きょうは、いよいよ最後の街「ポロンナルワ」に向かいます。
バスステーションに向かうと・・・おやぁ?なぜかお店が一軒も開いてません。食堂、電気屋さん、雑貨屋さんもみーーーんな閉まってます。そうです、きょうはスリランカに月に一度巡ってくる祝日「ポヤデー」なんです!
ポヤデーとはなんぞや?
スリランカの仏教的祝日ポヤデー。酒類を堂々と楽しめないスリランカで、より一層厳しく販売が規制されるポヤデー。満月の日、そしてみんなでお寺さんにお参りに行くポヤデー。お肉を食べちゃだめなポヤデー。仕事も休みのポヤデー。街がゴーストタウン化するポヤデー。
スリランカにやってきて13日目、2019年3月20日がスリランカの祝日ポヤデーでした。
バスでアヌラーダプラからポロンナルワへ
ポロンナルワの行きのバスは「ニュータウンバスステーション」から出ていると、ホステルのオーナーさんに教えてもらいました。ホステルからは徒歩数分、とても近いです。
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ここはポヤデー関係なく人が行き来してます。
でも、普段ならもーーっと賑やかなのかも。
たくさんバスがあって、どれに乗っていいかさっぱりわからず、例によって親切なスリランカ人に案内していただきました。
ポロンナルワ行きは75番のバスとのこと。他にも行くバスはあると思いますが、この時案内されたのがこの75番でした。月日の移り変わりとともに番号も変わるかもしれないので、乗車前に必ず「ポロンナルワ行く?」とご確認くださいませ。
運転席の天井にポップなシギリヤレディとカラフルなインコのペイント。バスによって装飾が違うけど、これは誰にデザインの決定権があるのかなぁ?
バックパックは運転席の横に置いていいよってことで、置かせてもらいました。
停車中に次々と物売りの人がやってきます。ピーナッツ、みかん、お菓子、冷たい水。
冷たいペプシを購入~。
10:07半分くらいの埋まり具合でアヌラーダプラ出発。出発したとたん、町の静けさに反したノリノリのスリランカポップスが大音響で鳴り響きます。
車掌さんによる運賃回収は例によってバスが発車してから。はひとり177スリランカルピー(これを書いている2021年1月で約96円)でした。安い!
さようなら、水の都アヌラーダプラ。スリランカ定番ののどかな景色が続きます。
野焼きをしてました。ポヤデーでも畑仕事はしてました。というかキリスト教やイスラム教など仏教徒以外の人には、ポヤデーはあまり関係ないのかな?
ポヤデーだからか道路にはほとんど車が走ってません。ガラガラの道路を運転手さんが飛ばしまくります。
11:16ケキラワ(Kekirawa)大きなバスターミナルです。
停車したとたんイッキに物売りが車内になだれ込んで来ました。
怒涛の物売りラッシュに降りるに降りれなくなった水色のTシャツの兄さん。
再び出発。
途中で人を乗せたり降ろしたりしながらバスは進みます。
11:50ハバラーナ(Habarana)です。ここでお客さんが大勢下車。かわりに警察官の制服を着たかわいいお嬢さんが乗ってきました。スリランカでは警察官も制服のまま普通にバスを使うんですね。
12:00ハバラーナのバスターミナルからちょっとだけ移動した、小さな売店の集合体のようなところで少し長めの休憩です。ドライバーさんの休憩や、乗客がトイレ休憩のできるドライブインみたいなとこでしょうか。乗客の数人は外に出てプラプラしたり、トイレへ行ったり。座席にはみんな荷物を置きっぱなしです。無防備というか、スリランカは若干、盗難などに対しては平和ボケというか・・・。
黒砂糖でナッツを固めたお菓子を買いました。甘くて美味しいんだけど、玉が微妙に大きくて顎が痛い・・・。
ほどよく休憩した後に出発です。
ハバラーナを過ぎると、やがて車窓から民家が途絶え草地や樹木が続きます。バスは野生動物保護区のミンネリア国立公園を通過します。
こんな看板がありました。ミズオオトカゲ?
ん?なにやら前方の乗客たちが何やらザワついてます。みんな緊張した表情でソワソワ。「事故でもあったのかな?」と思ったら・・・
なんと野生のゾウが道路を歩いていました!
これは凄い!ゆっくり走ってゾウを見せてくれないかなぁ?なんて思っていたら、ゾウの少し手前でバスは大きく迂回し猛加速!凄い勢いでゾウから逃げるように通り過ぎていきました。後で知ったんですが、単独でいる野生のオスゾウはとにかく危険で、でくわしたら絶対に近寄ってはならないそうです。
それから気になって、もしかしたら他にもゾウがいるんじゃないかと、よーーく景色を眺めていたら、本当にいました!遠目だけれど草むらの中や大きな湖のほとりにポツン、ポツンと普通にゾウがいるんですよ。うわーー、すごいなスリランカ!この路線をバスで通過する人は、よーーく景色を眺めてみて。
そうこうしているうちにポロンナルワの町に着いたようですが・・・ここでもやっぱりお店が見事に閉まってるぅぅ。
13:00バスが到着したのはポロンナルワ鉄道駅のすぐ横にあるカダウウェラバススタンド(Kaduruwela Bus Stand)です。
ちょっと垢ぬけない田舎の町といったポロンナルワは、ポヤデーでほとんどの商店が閉まり閑散としていました。後日同じ道を歩いたら、交通量も人も多くて、なかなかにアジアンちっくで活気ある場所でした。
バススタンドから徒歩で数分にあるゲストハウスがきょうから数日お世話になる「ラックスマン・ゲストハウス(Luxman Guest House)」です。比較的交通量の多い道路に面してますが、敷地内は静かでノンビリした空気が流れていました。
なによりここのオーナーさんがめちゃくちゃ親切で、あまりに気に入ったので、ポロンナルワを離れた後、数日後にまた戻って数日間滞在させていただきました。このオーナーさんとの出会いで、スリランカの思い出がより深いものになったんですが、それについてはまた後日。