【月山】卯歳御縁年2023・2 (オコジョが住んでいる月山本宮)

※2023年度の月山神社本宮は9月4日をもって閉山しました。

 

2023年8月26日

2023年は出羽三山「月山」の12年に一度巡って来る「卯歳御縁年」です。卯年に登拝すれば12年分のご利益が得られるという、ありがたい年!

 

▼前回2011年卯歳御縁年・山頂の様子

前回の卯歳御縁年にも登拝していて、今年2023年で御利益有効期限(!?)を迎えるので、せっかくだから次の12年分も更新しようと再び月山を登って来ました。

 

今回(2023年)の月山卯歳御縁年は、月山スキー場のある「姥沢登山口」から登ってみることにしました。

 

画像処理ソフトで実際に歩いたルートを書き込むとこんな感じ。赤が登りルート・青が下山ルートです。登りはリフトを使わず山頂を目指し、月山神社参拝の後は姥ヶ岳を歩いてリフトで下山するという「反時計回り」です。初めて歩くコースなので、どんな景色が見られるかワクワクします。

 

月山登山スタート

ほんのり明るくなり始めた「姥沢駐車場」スタートです。月山は人気のある日本百名山ですが、それでも広い姥沢駐車場にはまだまだ余裕がありました。

スタート地点の姥沢駐車場をGoogleマップで見る

姥沢駐車場のトイレや混雑状況・協力金などについては前回の記事をドウゾ

 

しばくはリフト乗り場に向かって進み、乗り場との分岐を右に進むといよいよ登山道です。北アルプスや八ヶ岳だとスタートから競うように続々と列を作り、あまりの人の多さに立ち止まって写真を撮ることすらままならない事も多いんですが、ここでは前後に誰の姿もありません。のんびり自分のペースで歩いて、きままに写真を撮れる幸せ。

 

たくさん咲いていたツル状の謎の花。

 

清楚なウメバチソウ。

 

この赤い実はアカモノかなぁ?

 

緑が鮮やかで、そよ風が心地よい登山道です。

 

登山道上にはいくつもの美しい清水が流れ、この光景を見ているだけで癒されます。

 

一か所だけ管から出ている水がありました。

 

歩き始めは「暑くなく寒くもなく最高だ」と思っていたんですが・・・太陽が昇るにつれて、だんだん暑くなってきました。

 

うーーん、暑いっっ。東北=涼しいは幻想かぁ・・・。

 

草原に咲くお花を見て暑さを紛らわす。

 

ふと見上げると進行方向でガスが流れて来るのが見えます。あのガスここまで流れて来ないかな?ガスが来れば少しは涼しくなるのに。

 

緩やかな登りの草原エリアを抜けると、やや登りがキツくなってきました。ここで裸足で下山して来たお兄さんと遭遇。お兄さんに聞くと、いつも裸足で登山しているから足裏が鍛えられて全然痛くないらしいですよ。凄い!

 

月山で驚いたのは、まだハクサンイチゲが普通に咲いていたこと!ハクサンイチゲのお花畑で有名な平標なんかは初夏に一斉に開花したかと思うとアッという間に散ってしまうのに。なんで月山のハクサンイチゲは8月下旬なのに、こんなに元気に咲いているんだろう??

 

月山 山頂部

どうやら山頂部に到着したようです。

 

山頂部は広ーーい草原(池塘も見えるから湿原かな?)になっていました。ガスが流れる合間から抜けるような青空が現れて、そのたびに草原が輝き花々が揺れて幻想的でした。昔の人はこの景色を見て「極楽浄土に来た」と思ったのかもしれません。一番上に見えるのが月山神社です。

 

月山神社に向かう途中に山座同定盤がありました。

 

月山神社の手前には臭いキツめのトイレ(内部は未確認)と、月山頂上小屋という山小屋もありました。

 

この山小屋がやっているのか?やっていないのか?よくわからない状態でした。(でも中に人はいる)
 

月山神社本宮参拝

それではいよいよ12年ぶりに月山神社本宮をお参りします。

 

門の近くに月山神社の見取り図がありました。参拝順路が記されています。

 

「月山神社本宮の由来とご参詣の皆様へのお願い」もあります。お祓いを受けてから参詣すること、撮影禁止エリアなどが書かれています。

 

門から先(石垣内)は撮影禁止です。入口でお祓いをしてもらい、頭の上から足のつま先まで形代(白い紙の人形)で撫で、最後に形代に息を3回吹きかけて水のはられた鉢の中に浸します。神社に入る際はお祓いをしてくれる人がいたのですが帰りには姿がなく、参拝者がセルフでお祓いする形になってました。
 

月山神社本宮にはオコジョが住んでいる!?

お祓いの後は一番奥の本殿でお参りです。12年前はここでご祈祷してもらったんですが、三昧が書いた字があまりにアレで、ご祈祷の最中に住所の読み上げで「埼玉県●●市?・・・ん?・・・・んんん!?」となってしまった思い出が。

参拝の後は本殿を反時計回りに進んで、出口方面へ向かうんですが、なんとここでオコジョに遭遇!近くにいたご夫婦が見つけたんですが、本殿横を素早く走り回った後に石垣の中に入っていきました。

オコジョに遭遇するほんの5分ほど前に神社の方が「月山にはオコジョいるって聞くけど滅多にいないらしくて、私も見たことないんですよね」なんて言ってたばかりなんですよ。いやいや月山どころか月山神社に住んでるでしょ。
 

世はまさに御朱印ブーム

お守りなどを販売する小屋まで来ると何故か人が渋滞しています。なんと御朱印を貰うために並んでいるとのこと。噂には聞いてましたが、最近の御朱印ブーム凄いです。

というワケで私達もせっかくなのでブームに乗って御朱印をもらいました。2023年卯歳御縁年の金ぴかゴージャスバージョンです。

 

実は12年前にもここで御朱印を貰っていて、その時は御朱印って何かわからなくて「これ、お札ですか?魔除けかなにかで壁に貼るんですか?」と、わりとアホめな質問をした記憶が・・・。すると神社の方が「月山の思い出です」「これを見てときどき月山のことを思い出してくださいね」と言ってました。

 

今回の卯歳御縁年は特別な「お守り」も数種類あって、見ているうちにアレもコレも欲しくなって、なんやかんやドえらい散財。

 

これもカワイイから購入。以前ウサギ飼ってたからウサギモチーフは思わず財布の紐が緩みます。

 

山バッチも購入。12年前とデザインが変わってました。・・・キツネ?

 

12年前の月山バッチはコレ。これにも思い出があって、神社の方に「山の思い出にバッチはどうですか?」とすすめられて「うちは動物か花の図柄しか集めてないよ」と言うと、その台詞待ってました!と言わんばかりに「ほら、ここにオコジョの絵がありますよ」と言われ、購入しました。

 

月山山頂部の三角点

月山神社参拝の後は、せっかくなので三角点にも行ってみることにしました。三角点は月山神社から少しばかり仏生池小屋方面へ行くと、ちょっと高い場所に進むガイドロープが設置されていて、そこを登って行くとあります。

 

三角点の後は月山山頂部の草原をしばし散歩。草原には散策できる小路が造られていました。

 

いろんな花々が咲いて綺麗。黒百合も見てみたかったけれど、6月下旬~7月初旬がシーズンだったらしいです。

 

ここにもハクサンイチゲ。

 

山頂散策を満喫したのでそろそろ下山します。山頂直下は石がゴロゴロで案の定歩きにくい。

 

おぉぉー、下から続々と登って来るハイカーさん達が見えます。このコースはボリュームが薄いから、みんな遅めの出発なのかな?

 

帰路は姥ヶ岳方面へ。

 

登り返しがキツかった・・・。この頃にはすっかり厚めのガスに覆われて、青空がほとんど見えなくなっていました。

 

姥ヶ岳の山頂標識と間違えて記念撮影した指導標。姥ヶ岳の山頂標識もすぐ近くにあったから、まっいっか。

 

足元にはリンドウの花がチラホラと。でもガスが出ていたからか、みんな頑なに口を閉ざしていました。

 

姥ヶ岳の展望所とおぼしき場所はガスで真っ白でしたが、位置的におそらく日本海や鳥海山が見えるのかなぁ?この少し先で軽く70歳オーバー、普通に80歳オーバーしていそうな高齢のおじいちゃん・お婆ちゃんのハイカー軍団に遭遇。なんでも月山は30回以上登っているらしい。凄い

 

〆はリフトに乗って一気に下山です。

 

リフト乗り場前の「姥ヶ岳休憩所」には神社と自販機がありました。

 

自販機です。山の上なので値段は町よりちょっとだけ高め。

 

リフトはそれほど高さはないものの、足元ぷらーんで、高所が苦手な私にはちょっと怖かった。

 

途中からヒヨドリバナのお花畑が続きました。ヒヨドリバナは旅する蝶アサギマダラの大好きな花。たくさんのアサギマダラが乱舞していました。

 

姥沢駐車場まで戻って来ました。朝はガラガラだった駐車場はまずまずの埋まり具合。

 

月山下山後まだ時間があったので、去年お祓いしたお札を返納しに羽黒山の出羽神社(三神合祭殿)へ。

 

せっかくなので出羽神社(三神合祭殿)でも御朱印をいただきました。ここも御朱印コーナー賑わってました。

 

▼この日はちょうど秋の峰入り初日でした。(動画をどうぞ1分49秒です)

タイトルとURLをコピーしました