梅雨の合間の土日は、ユネスコエコパークに登録されたばかりの谷川岳、その核心地域ど真ん中の主脈縦走路を歩いてきました。先週数年ぶりに歩いた西黒尾根のアルペン的景観と可憐な高山植物に魅了され、もっと深く谷川岳を知ってみたくなり今週は欲張って主脈縦走路に挑戦してみました。
感想を言うなら「ま~~~っっ、とにかくキツかった!」これに尽きます。
谷川岳主脈縦走路はアップダウンの繰り返される登山道が延々と続き、頼みの綱の営業小屋は縦走路の最初と最後(谷川岳側に肩の小屋、平標側に平標山の家・いづれも季節営業)があるだけで、あとは簡素な避難小屋がポツリポツリとあるのみ。もちろん途中にトイレはなく水場の現状もいまいちわからない状態なので、テント装備に加えたくさんの水と携帯トイレ持参という、かなりの重装備で挑みました。
結論としてはテント装備で主脈縦走は、かなりキツかった。最初から日帰り前提にして荷を軽くして一気に歩いた方が格段に楽だったかもしれない。「じゃあ次は日帰り装備か?」って聞かれれば、何かあった時が怖いんで、やっぱりテント装備で行くかなぁ。ここがビビりの辛いとこ。
肝心のルートは西黒尾根→平標で歩きます。このルートでテント泊ができるのは平標山の家のみ。なので初日は西黒尾根登山口から平標山の家を目指します。
記事は全部で4ページです。
→その1・西黒尾根登山口→中ゴー尾根分岐(このページ)
→その2・オジカ沢ノ頭→万太郎山
→その3・万太郎山→平標山の家
→その4・平標山の家→青年会新道→ゴール
6月17日(土)
前日の夜に荷物を積めて魚河岸並みの早朝(というか深夜)に家を出発。谷川岳ベースプラザの駐車場に到着したのは4時頃。駐車場のあちこちで早くもザックを背負い出発する姿が見られ、こちらも「よーし、行くぞぉ」と気分高揚。
さぁ、準備を整え出発!今日はどの程度歩けるかわからないので、避難小屋にお世話になる可能性もあるかなぁと頭の片隅に置きつつ、目標は山ノ家まで行ってテント泊!(←最初だけ気分上々)
登山口へ向かうお馴染みの道。先週は無かったと思われる「ユネスコエコパーク」の垂れ幕が誇らしげに飾られていました。
4:25西黒尾根登山口出発。先週歩いたばかりなんで景色そのものは特に変化なしです。ただあきらかに違う点は先週と比べ湿度と気温が高いこと。「これぞ谷川岳の夏」といった蒸し暑い樹林帯シーズンが遂にやって来ました。
そして何より荷物が重い!!(←コレが一番ツライ)じめじめ湿度と重い荷物で汗が滝のように噴き出して、早くもシャツは「絞れるんじゃないの?」ってくらいビシャビシャ。つい先週、日帰り装備で歩いたばかりなんで、ザックの重さが体に与える負荷の差をハッキリと体感することができました。
足元には生まれたばかりのギョリンソウ。
そして花が咲き揃いはじめたマイヅルソウ。主脈縦走だからサッサと歩くのかと思いきや、やっぱり花に捉まっちゃうんですね。
5:43やっと樹林帯を抜けました!
ここからババーンと景色が開け、あとはずーーーっと爽快な尾根歩きです。目の前にはロープウェイ天神平駅が見えます。
チゴユリ。
イワカガミの群生は終始あちこちに。
ラクダの頭までクサリ場は全部で三か所です。画像は一番高度感のある一本目。ちょい面倒くさいのは二本目かな。二本目はツルッツルに磨き込まれた蛇紋岩がよく滑るんですよ。
それにしても、今日もいい天気でホントに良かった!雲一つない青空です。
雪割草がシャキーーンと青空に映えてます。
そして西黒尾根といえばホソバヒナウスユキソウです。
たった一週間でどんどん先揃ってきました。
ハクサンコザクラも花を咲かせていました。
消えかかった雲海から遠くの山々も頭を出して来ました。
今日はあちら(白毛門方面)も気分よく歩けそうですね。
肩の小屋直下の雪田です。相変わらず眩しいっっ。
7:37肩の小屋に着きました。先週とほぼ同じアングルで撮ってみましたが、決定的な違いは今日は雲がひとっつもない事!うーむ、こりゃあ暑くなりそうだ。
これから歩く主脈縦走路の山々がすぐ目の前にドドーンと連なっています。
お邪魔しま~す。中でコーラを購入。
ベンチに座って休憩します。コーラとウグイスあんぱんで朝のオヤツタイムです。きょうは天気よく、遠くに富士山、北アルプスの山々も見えました。
8:10さぁーー主脈縦走に出発しましょう!と、張り切って歩き出してすぐに・・
おっ?
おおおっ?
肩の小屋から少し歩いただけで花が凄いんです。
雪割草に・・
ヤマイワカガミ(←先週名前を知りました)もあちこちで群生。
谷川岳(オキの耳・トマの耳)がお目当ての人も、肩の小屋からほんの少しだけ主脈縦走路方面を散策してみて欲しい。
8:27中ゴー尾根の分岐です。
なんと、まだ500mしか進んでません。うわぁぁ・・先は長い。