2017年海の日絡みの三連休は、天気の良かった二日間で大人気の山域「南アルプス」へ足を踏み入れてみました。
駐車場争奪戦から始まり、山小屋、テント場、帰りの温泉までも人・人・人の大混雑!人気のある山域と覚悟していましたが、ここまでとは正直ビックリ。それだけ人々を惹き付ける魅力満載の山なんだと思います。
芦安駐車場は第2か第3駐車場に停めたい
2017年7月14日(金)
南アルプスの一部はマイカー規制があるため、自家用車で北岳に行くにはバスとタクシーの発着所となっている芦安までが一般的なようです。
芦安の駐車場は幾つかに分散していて、便利なのがタクシー乗り場のある第2Pとバス発着所のある第3P。この二つは向かい合わせのすぐ近く、というかほぼ同じ駐車場といってもいい位置関係にあり、登山のターミナル的存在となっています。それ以外の駐車場は徐々にターミナルから離れて行き、第8P、さらには臨時Pまであるようです。
どうせ停めるなら何かと便利な第2か第3Pを狙いたい。「三連休初日じゃ駐車場も争奪戦になるんだろ~なぁ~」と予想し金曜日の仕事終わりに芦安へと向かいました。到着したのは22時30分。余裕かと思いきや、ナントあと数台で満車というタイミングで第2Pに停める事ができました。ちなみにこの駐車場、真新しい綺麗な水洗トイレもあり快適です。
夜明け前の乗合タクシーの順番取り
2017年7月15日(土)
到着後は乗合タクシー(もしくはバス)の発車時刻まで仮眠をするのですが、残念ながらのんびりしている暇はあまりありません。というのも駐車場争奪戦の次は乗合タクシー(もしくはバス)の順番取り合戦があるからです。ちなみに乗合タクシーとバスの料金差額は数十円なので、我家はより快適そうな乗合タクシーを選びました。
訪問日のタクシー発車予定時刻は5:10ですが、それまでに案内所の前にザックを置いて順番取りをするのが慣例のようです。というのも3時少し前に案内所の前をウロウロしていたらタクシー運転手さんがいらして「ここにザックを置いて順番取りするんだよ」と教えてくれ急いでザックを持っていくと、それをきっかけに駐車していた車から次々とザックを持ったハイカーさん達が飛び出してきて、アッという間にザックの列ができました。ザックを置いた後は、皆さんそれぞれ自分の車に戻って身支度などしていました。
そしてAM3:40頃には、ズラ~~っっと長蛇の列ができあがっていました!上の画像に写っているのは列のごく一部です。
この日はあまりに人が多いので、4時前からタクシーへの乗車が始まり、そして次々出発してゆきます。
本来はザックの近くに持ち主がいるべきなんですが、まさか4時前に発車するとは思わなかった人もいるようで(実は私達も)、せっかく早くに置いたのにポツンと寂しげに置きっぱなしのザックも数個。
係のおじさんが「この人どこに行っちゃったんだろう?」なんて心配してました。
ゲートのある夜叉神に着いたのは4:40頃でした。
夜叉神までは自家用車の乗り入れ可能で、鳳凰三山の登山口駐車場にもなっているようですが、北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳ほどの爆発的な人気は無いようで、連休初日の朝にもかかわらずまだ数台の空きがありました。運転手さんも「なんだ、こっちは空いてるなぁ」なんて仰ってましたよ。私も「次は静かそうな鳳凰三山もいいかなぁ」なんて思ってしまいました。
ここで夜叉神ゲートが開く5:30まで待機します。
夜叉神ゲート近くにあった昭和風情の看板。
運転手さんが「5:30にゲートが開くから待っててね、ここは1分たりとも早く開けてくれないんだよね~」と話していた矢先、なんとあまりのタクシーの多さに加え、バスも続々とやって来るらしく「後ろが詰まってタイヘンだ~~」と、5:00前にはゲートオープン、押し出される形で少し先で待機する事に。(←ゲートはオープンしたけど、あくまでも後続車の待機スペース確保だけ)
やがて5:30を過ぎるころ再び出発。車窓からは今日歩く北岳が青空の下に姿を見せています。運転手さんによると「こんなに山が良く見える事はあまりない」らしいです。天気の良い日で本当に良かった~。(後に天気の良さが裏目に出て暑さでフラフラに)
5:50ようやく北岳登山口のある広河原に到着しました。いよいよここからが本当の出発ですよ。あぁ長かったなぁ。