GWの尾瀬・山の鼻テント泊・2 【水芭蕉が咲き始めた尾瀬ヶ原】

2018年5月4日(金)

夜明けです。小鳥がサエズリをはじめました。昨日までの雲は取れ、どうやら青空が広がっているようです。

 

まだ静かな山の鼻テント場です。

 

せっかくなので、ちょっとだけ朝の散歩に行ってみました。

 

小屋エリアを抜けてすぐに尾瀬ヶ原に出ます。雪解け進む残雪の向こうに燧ケ岳が見えます。

 

後ろを振り向けば、真っ青な空の下に至仏山。今日はいい天気になりそうだ~・・と、この時は思っていました。

 

至仏山はもうじき植生保護のためしばしの休眠に入ります。

 

残雪の上の足跡はイノシシでしょーか?

 

どこまでも歩いて行きたくなる木道が続いていますが、いったんテント場に戻って朝食にします。

 

戻る途中、散策ではなく明らかにピークを目指す完全装備の男性に声をかけられたのですが、私達の顔を見て「ケイヅルヤマはどうでした?」と、何か秘密の合言葉を探るように声を投げかけてきます。「・・はて?ケイズルヤマ?」と不思議な顔をすると、ちょっと残念そうな顔になり、そのまま先へと通り過ぎてゆきました。

その後も別の年配男性に「ケイズルヤマ・・ケイズルヤマ・・」と、こちらの反応を伺うようにこの言葉を掛けられたのですが、またも私達の反応が鈍く、ちょっとがっかりした表情。

・・・はて?ケイズルヤマとは?

実はこの時ぜんぜん知らなかったのですが、どうやら残雪期にのみ登れる景鶴山という所があるようですね。表向きには植生保護のため入山禁止となっているようですが。これから登るにあたり、その登山道の状況を誰かから聞き出そうとしていたんだと思います。ケイズルヤマ・・なんかおもしろそうだゾ。

 

さて、朝食は例によってラーメンでちゃっちゃと手早く済ませます。山の朝ラー、おいしいよ。

昨日までの予定では、これからテントを撤収し尾瀬ヶ原を抜け見晴テント場まで移動してもう一泊する予定でしたが、昨日の「顔が青くなった件」ですっかりテンションが下がってしまった三昧が「帰りたい帰りたい」と連呼するので、テントはここに置いたまま竜宮小屋まで散策して、その後下山する事にしました。駐車場料金の支払いを二日分にしておいてヨカッタ・・。もし三日分払っていたら大損だったよ~。

 

では、再び尾瀬ヶ原に繰り出しましょう。サブバックなどという洒落たものは持参していないので、大型バックパックに水と雨具を入れて歩きます。ラーメンを食べている間にあれほど晴れていた青空が、みるみる鉛色に曇ってしまったのが気になりますが。

この頃になると日帰り入山の軽装ハイカーさん達もポツポツ尾瀬ヶ原に到達です。中には足底ツルツルの普通のスニーカーの人もいたりして「鳩待峠から滑り止めなしでここまで来れたんだ・・」と、逆に感心してしまう。

 

至仏山を見ると、朝の爽やかな青空とうってかわってドンヨリとした雲がかかっていました。

 

そして山頂付近が、あれよあれよという間に雪雲に覆われ、

 

至仏山にかかった雪雲が、尾瀬ヶ原にまでバラバラと霰を降らせてきます。雪ではなく霰です。参ったな~。

 

景色は寒々としていますが、思ったほど気温は低くないですね。

 

山の鼻~竜宮間にはいろいろと見どころもあるんですが、まずは竜宮小屋を目指し、復路でじっくり見ながら戻ろうと思います。

 

竜宮小屋に着きました。表でご主人が「中で休んでいったら?」と声をかけてくださいます。どれどれ?と中を覗くと、尾瀬ヶ原を散策していたと思われるハイカーさんがギッシリといて満員御礼!みなさんここで雨宿りされていたようですね。

 

空を見るといつの間にか霰は止み青空がのぞいています。このチャンスを逃してはイケナイ。こういう日は晴れたり雪が降ったり風が吹き付けたり、まさに猫の目のようにクルクルと天候が変わるのが定番だから、この穏やかな隙に戻ってしまうのが絶対いいに決まってる!

・・・という事で、裏のトイレだけお借りして、来た道をそそくさと戻る事にしました。

 

尾瀬ヶ原の真ん中に位置する竜宮小屋は目の前にバーンと広大な景色が広がり、水芭蕉も咲いていてかなり良い場所に位置していました。

 


 

可憐な水芭蕉。よくよく見ると不思議な植物ですが、ひとつひとつ個性があって、いつまで見ていても飽きないです。

 

水芭蕉のお友達、リュウキンカも咲いていました。

 

竜宮小屋から少しばかり歩くと、尾瀬ヶ原名物の竜宮現象です。

 

はて?竜宮現象とは?

 

はいこちらの画像のように、A地点から吸い込まれた水が地下トンネルを通ってB地点に排出される現象の事です。

 

 

まずは吸い込み口へ行ってみましょう。

 

画像ではわかりにくいんですが、洗濯機並みの豪快な渦を巻いてゴンゴンと水が吸い込まれてゆきます。

 

こちらが反対側の排出ポイント。深く澄んだ淵のような所で、竜宮の名にふさわしい神秘的な雰囲気があります。子供の頃、初めてここを見た時は、青く深い水の様子に、まるであの世にでも吸い込まれそうな気がして、ちょっとゾクッとした思い出があります。

さらに足を進めます。途中の小川には、なぜかお金が投げ込まれていました。こういう所に賽銭箱を置いておけば、少しは整備のたしになるマニーが集まるんじゃないかな~。

 

そうこうしているうちにガスが湧いてきました。

 

定番の撮影ポイント「水芭蕉群生地」です。ここにはハイカーさんではない、写真愛好家の方が何人かスタンバイされていました。

 

ここも、みるみるガスに包まれます。カメラマンの方々は「おぉぉ、神秘的だ」とシャッターを切っていましたが、技術もセンスもない我家が撮ると、タイトル「天気の冴えない侘しい山」にしかならないので、先へ進みます。

 

ガスはますます湧いて来て、こうなるともぅ笑うしかないですね。尾瀬歩いてんだか、北本自然公園歩いてんだか、よくわからなくなります。

 

テント場まで戻って来ました。おおぉ~~っっ、テントが増えてますよ。今日は賑やかになりそうですね。

ここでコーヒーを飲んで一休みの後、テントを撤収して帰ります。ひさびさのテント泊は楽しかったな~。半年以上ぶりでも、案外張り方を忘れていないもんですね。

 

さすがゴールデンウィーク、帰りはたくさんのハイカーさんとすれ違いました。驚いたのはジーンズやペタンコつるつる靴で装備一切なしの観光客もたくさんいたこと。中には派手に尻餅をつく人もいたりして大丈夫かなぁとちょっと心配。(ま、我家も行きに派手にすッ転んでるんで人の事言えないな~)

登山道をチェックしているパトロールの方や、危ない残雪を取り除きながら歩く山小屋の方、ツアー客を連れたガイドさんなど、その筋のプロの方も何人か見かけたので、万が一何かあっても誰かしらの眼があるとは思いますが・・。尾瀬って普段は山歩きしない方も大勢訪れるちょっと特殊な山岳地域ですね。

 

 

鳩待峠まで戻ってきました。なんと雪が降っています。つい先日、冬タイヤから夏タイヤへ変えたばかりなので、これはヤバイ。雪が積もらないうちに尾瀬戸倉まで降りましょ~。

 

尾瀬の後は前回同様お気に入りの加羅倉館でひとっふろ。いつもはほぼ貸切なんですが、さすがゴールデンウィーク、他にお客さんがいました。・・といっても3人だけですが。

 

その後はビューンと車を走らせ草津温泉と四万温泉をウロウロ。どちらも驚くほどの賑わいで(特に草津の湯畑と四万の清流の湯は半端ない)、逃げるように帰路につきました。画像は四万温泉の奥にある四万湖。水の中から新緑の木が並びます。

 

以前から写真愛好家の間では知れた人気スポットで、そろそろ一般にもブレイクするかも!?

 

追伸。三昧の顔についた染料は、その後、洗顔料で綺麗に落ちました。

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