GWの尾瀬・山の鼻テント泊・1

このページでは2018年のゴールデンウィークにテント泊利用した尾瀬の鳩待峠駐車場と幕営した山の鼻キャンプ場の様子を紹介しています。

2024年度の鳩街峠駐車場へは通年マイカー規制が行われるようです。詳しくは「尾瀬保護財団」をご覧ください。

山の鼻キャンプ場 データ

2024年幕営料ひとり1000円(予約不要)※日帰り入浴は休止中の様です。
最新情報は至仏山荘公式サイト(尾瀬へようこそ)で確認ください

[利用した2018年]ひとり800円でした。


2018年のゴールデンウィークは尾瀬の山の鼻でテント泊をしてきました。

4月中旬に至仏山から下山した際に通りがかった「山の鼻」ですが、これまで見て来た夏場の観光客でごった返す光景とはうってかわって、雪に囲まれとてもノンビリとした空気に包まれていました。

山の鼻のテント場はビジターセンターの斜め向かい、登山道のすぐ横に位置しているので、夏場の週末なんて、そりゃもぅ何百というハイカーさんや学校登山の学生さん達がすぐ横をゾロゾロ大群で行き交い、休憩スペースは押すな押すなの大賑わい。そんなピークシーズンの騒々しい印象から「あそこでテントはちょっと無理だなぁー」なんて思ってましたが、時期を選べばなかなか良さげな所だという事が判明。しかも登山口(鳩待峠)から1時間ほどで到着できてしまうなんて夢のようじゃありませんか。

これから来る夏山シーズンに備えて「そろそろテントを張る復習がしたいなぁ」と思っていたところに絶妙なタイミングで適地が目の前に出現したワケです。これはもぅ行くしかないでしょ。しかも三連休あるので「一泊目は山の鼻、次の日は見晴まで足をのばして、もう一泊テント泊しちゃおっかな~」なんて考えておりました。

そして去年の夏以来のテント泊の準備を整え、あとは当日を待つのみ、だったんですが・・なんと予定していた5月3日、よりによって前日から暴風雨の低気圧が大暴れ!!

 

食い入るように見入った天気予報では「5月の嵐となりそうです。山のレジャーは予定を見直してください」とまで言ってるし。まさに数少ない連休を狙い撃ちされたカタチになりましたが、とりあえず準備しちゃったんで、バックパックを車に積んで昼頃に尾瀬戸倉に行って現地の様子をみて「それでもやっぱり絶望的だったら温泉巡りに切り替えよう」みたいなユルイ感じで雨の中を出発です。

 

2018年5月3日(木)

午前中は猿ヶ京温泉で温泉に浸かり、昼近くに尾瀬戸倉に到着。この頃には雨は止み、どんよりとした曇り空となっていました。こんな天気のためか休日ともなると車でビッシリ埋め尽くされる尾瀬戸倉の駐車場もガラガラです。駐車場管理のおじさんも「天気が荒れるってんで、みんな山を下りちゃったよ」と暇そうにしています。

 

ぷらり館で山の状況を尋ねると、ちょうど詳しい方がいらして「天気はこれから回復するはずだけど至仏山の雲が取れないねぇ」「暖かい雨がたくさん降ったから雪はだいぶとけたよ」とのこと。最初この時間から至仏山へ日帰り登山かと思われたようで「今からじゃ間に合わない」と止められましたが、今日は山の鼻まで行って泊まるだけと知ると「あ~・・そうなんだ」と、ちょっと拍子抜けしたような声を出されていました。

登山道状況・天候ともに悪い話は入ってこなかったので、とりあえず鳩待峠の駐車場まで行ってみる事にしました。

2024年度の鳩街峠駐車場へは通年マイカー規制が行われるようです。詳しくは「尾瀬保護財団」をご覧ください。

 

 

鳩待峠駐車場の空き具合は、尾瀬戸倉温泉から63号線への入り口など要所要所に掲示されています。左画像は、まだ空きがある状態。満車になると右画像のように「満車」と掲示されます。一度満車になると、その後に何台か空きが出ても満車掲示のままなので、「満車」でも度胸一発鳩待峠まで行って空いていれば停めさせてもらえる・・かどうかは不明。

 

鳩待峠駐車場です。尾瀬戸倉の駐車場がガラガラだったんで、ここも空いているのかと思っていたら、意外にも結構埋まっていました。この時間に停まっているという事は、雨が強かった昨日~午前中にはもう山の中に入っているんですよね。皆さん、お好きねぇ~。(←自分もね)

駐車料金は一日2500円です。以前はそうだったのか二日目以降は1000円なんていう情報もあったのですが今回訪問時は二日目も2500円でした。二日停めると5000円、三日だと7500円・・という具合です。てっきり二日目から1000円と思い込んでいたから、これにはひょぇぇ~っっ。

今回は二泊三日の予定ですが、最初に全て支払ってしまうと例え一日早く下山する事になっても返金はできないとの事で二日分の5000円だけ支払い、残り一日分は後払いする事にしました。尾瀬ってお金かかる~。

※5月中旬より毎年恒例の交通規制がはじまり、鳩待峠への自家用車乗り入れはできなくなります。とはいえ尾瀬戸倉から乗り合いタクシーがバンバン出ているのでアクセス的には全然問題ないと思います。

さて懸念の天気は、どうやら悪天候のピークは過ぎたようで、これなら行けそうだと判断し予定通り出発しました。

 

半月ぶりに鳩待峠にやってきました。GW前半の初夏のような陽気の影響か、はたまた昨日今日の雨の影響か、雪は驚くほど減っています。

 

登山口からしばらくは石畳のような階段が続くんですが、

 

今朝までの雨の影響なのかジャバジャバと川の流れのようになっています。この状況を予想して長靴で来ました。

 

登山道上には所々残雪もありますが、多くの場所で木道が出ていました。

 

厄介なのが雪解けの進む柔らかな残雪に覆われた木道。用心深く歩かないと木道と木道の間で深く踏み抜いてしまい怪我をしかねません。・・・というか2回ほど派手に踏み抜いてすッ転んでしまいました。

 

おっ、水芭蕉!ここはちょっとした群生地のようになっていました。

 

泥の付着が今朝までの強い雨を物語っていますね~。

 

フキノトウもあちこちで顔を出していました。

 

川上川を渡れば・・

 

山の鼻に到着です。鳩待峠からは下るだけなので、水芭蕉を眺めたり写真を撮ったりしながらノンビリ歩いても50分ほどで到着です。

 

山の鼻は尾瀬ヶ原と至仏山との分岐点になっていて、山小屋、ビジターセンター(訪問時は冬期休業中)、水場、公衆トイレ(1回100円)もあり、尾瀬のベース基地のような存在になっています。それぞれの目的地に向かう前にここで準備を整えたり休憩したりするハイカーさんがとても多く、夏場の観光ピークともなれば、それはそれは大勢の人で賑わうのですが、この時期はまだ人も少なくノンビリとした空気に包まれていました。

まずは至仏山荘にてテント代(ひとり800円)を支払い、日付の記されたタグを受け取ります。これを見える所に括り付けて支払いの証にするんですね。

 

テント場はビジターセンターから通路を挟んだ斜め向かいのロープで囲われた木立の中です。テントはロープの内側に張るよう指示されます。半月前はほぼ全てが雪に覆われていましたが、今回は水場(自炊場)の手前に少しばかり土の露出している場所がありました。土の上には既に先客がいたので離れた雪の上に張る事にしました。

 

 

数か月ぶりのテント設営にちょっと手間取りながら、なんとか完成。柔らかくなった雪の上に張るので金属ペグは役に立たず(すぐ抜けてしまう)、ホームセンターで買っておいた「竹べら」が大活躍でした。竹べら良かったですよ。1本200円弱でホームセンターで売ってるし、雪に刺すとしっかり安定しているし、撤収時は上に引っ張ればスーッと抜けるし。

初の雪上設営で下からの寒さが心配でしたが、あまり気温が下がらなかったのでサーマレスト・リッジレスト・ソーライト+ダウンハガー800♯1でぬくぬく過ごせました。ただ雪の整地をしっかりやらなかったので、ちょっとテントの底がデコボコになってしまったのはアレですが。

 

テントの目の前は木立の向こうに至仏山、そして少し手前にサラサラと小川が流れています。

テント設営後は特にやる事がないので、山の鼻をウロついてみます。ちなみに今回はテントを張る練習が目的だったので、どこのピークも踏みません。せっかく山の鼻に来たんで尾瀬ヶ原くらいは散策してみるつもりです。

 

 
 

テント場のすぐ向かいには公衆トイレがあります。トイレは1回100円のチップ制です。中に入るとバックパックを置けそうな棚があり、清掃が行き届き、トイレットペーパーが設置され、手洗い用の蛇口も設置されています。

 

テント場の水場(自炊場)です。

 

蛇口をひねると水がじやんじゃん出てきます。

 

その水場に、こんな掲示がありました。むむむっ、これは行くしかないですね~。

 

というワケで早速、至仏山荘に来ました。外観・館内ともに山小屋とは思えない、とても綺麗な宿泊施設です。

 

至仏山荘の目の前では朝早くから夕暮れまでチョロチョロとたくさんのイワツバメが飛び回っています。軒下を見ると、壺のような随分ご立派な巣が作り上げられていました。

 

イワツバメは至仏山荘のキャラクターにもなっているようですね。

 

 

お風呂は1回500円です。清潔感のある気持ちのいい浴室です。入浴前は湯が冷めるのを防ぐために重い木の板で蓋がされています。お湯は真湯のため湯ですが、お湯が減ったり冷めたりしたら熱い湯を追加投入する事もできます。

 

 

驚くのはシャワーです。水が豊富なのか、熱いお湯がバンバン出てきます。街中の宿でもシャワー状況がいまいちな所があるのに、この快適さはいったいなんでしょうか!?お風呂にいると「ここが山の中」って事を忘れてしまいますが、当然ながらシャンプー石鹸類は使えませんよ~。

真湯(温泉ではない)とはいえ、山の中で湯に浸かれるってホントに嬉しい。

 

・・・・などとと、幸せに浸っていると、

 

ここで突如、事件勃発!

 

風呂から出てきた三昧の顔がなぜか真っ青!

 

最初は湯に浸かり過ぎて脳貧血にでもなったのかと思ったけれど、それでは説明つかないほど青い。なんというかベタなドラマの雪山遭難シーンで顔を青くメイクされたような・・。

どうやら、おろしたての手ぬぐいの紺色部分が色落ちし、それに気が付かず顔や体を拭いたら全身青色に染まってしまったとの事。その後、いくらお湯でこすっても落ちないらしい。これはもう、陸海空のナスD状態になっちゃったって事ですね。本人は「もうすぐにでも帰りたい」と酷く落ち込んでますが、時々悲しげにこちらを見る青い顔がおかし過ぎて含み笑いが止まりません。あまり露骨に笑うとますます落ち込みそうなので必死に我慢です。あまり目を合わせないようにします。

 

まぁ、気を取り直して晩御飯にしましょう。準備をしている間も帽子とネックウォーマーで必死に青い顔を隠しています。

テント場にはゴールデンウィークという事もあってかファミリーも来ていて、尾瀬キャンプで気分が高揚した子供達のハシャギ声が楽しく響いてきます。その元気なお子が先ほどから、

 

〇ンチンぶらぶらソーセージ!

 

と、絶叫していますが気にしてはいけません。

 

山の鼻は登山口から近いので、周囲のテントでは様々な食材を持ち込んで美味しそうな香りをプンプンさせながら豪華な晩餐を繰り広げてますが・・我家は例によってインスタントの侘しい食事です。青い顔の人が「他のテントはみんな立派なの作ってる、インスタントは家だけ」だとボヤキながら「〇ンチンぶらぶらソーセージ!」をBGMにカレーメシを食べていました。

 

夜です。登山口から近いとはいえ、さすがに山のテント場、夜になれば皆さん静かになります。終始曇り空でしたが、風は少なく気温もそれほど下がらず、久々のテント練習にはよかったです。この日のテントは全部で9張、ホ~ホホゥとフクロウの鳴き声が響くとても静かな夜でした。

 

ツバメくんたちも、おやすみなさい。

 

さぁ、明日は尾瀬ヶ原散策ですよ。

つづく。

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