大混雑の新穂高登山者用無料駐車場はあきらめて、折立駐車場で車中泊。|北アルプス・テント背負って6日間・1

北アルプステント泊6日間(薬師峠→雲ノ平→高天原→三俣蓮華→黒部五郎→薬師峠)の前泊は、大混雑の新穂高登山者用無料駐車場を諦め、折立駐車場へ移動し車中泊しました。

 

2023年8月、折立駐車場(薬師岳登山口)で熊による被害が複数報告されています。それにより折立キャンプ場も2023年8月12日より閉鎖中です。最新情報は「有峰森林文化村会議公式サイト(ありみねっと)」にて確認ください。

 

今回の山歩きは、以前から「行ってみたいなぁ」と思いつつ仕事でなかなか連休が取れずに行けなかった、北アルプスの雲ノ平と高天原温泉です!

「せっかくだから周囲の山々も絡めて歩くのもおもしろそう、でも下山後にバスに乗って車を回収しに行くのは面倒だし、できれば起点と終点が同じ周回コースがいいなぁ」なんて考えながら高原地図を眺めていると、

・・ん?ちょうどグルっと周回できる薬師峠→雲ノ平→高天原→三俣蓮華→黒部五郎→薬師峠なんていうゴールデンコースがあるじゃないですか!「よぉし!ここをのんびり1週間くらいかけて歩いてみよう!」というのが今回の山旅の始まりです。

このコース、岐阜県の新穂高温泉か富山県の折立のどちらスタートでも似たような周回コースを歩けるので、最初は温泉が豊富な新穂高温泉を起点に計画しました。

 

平日なのに新穂高登山者用無料駐車場がほぼ満車!

 

今回計画したコースで新保高温泉を起点にするなら、駐車場はもちろん深山荘近くの登山者用無料駐車場!

 

新穂高登山者用無料駐車場をGoogleマップでみる

 

山歩き前日(木曜日の昼2時頃)には新穂高温泉へ到着し、深山荘近くの登山者用無料駐車場を偵察。ところが平日にもかかわらずほぼ満車の状況に「ひぇーーー」とビックリ。

地元の方によると平日でも夏山シーズン中は、もぅずーっとこんな具合なんですと。この駐車場は、穂高連山や笠ヶ岳、双六岳なんかの大人気登山コースの起点にもなるで、この盛況っぷりは当然っちゃ当然ですね。

ちなみに入り口にはデカデカと満車の掲示が掲げられていましたが、下山者が出庫したのか中に入るとポツポツと空きもありました。でも、これから夜に向かうにあたって、いつ満車になってもおかしくないし、場所をキープするために今からずーっとココに居るのも嫌だなぁ。

深山荘近くの無料登山者用駐車場が満車の時は、離れた場所にまだいくつかの無料駐車場があるという事で、そのひとつ鍋平の駐車場も偵察してみましたが、かなり離れた山の中にあるのでほとんど利用者がいませんでした。地元の人によると登山口までの近道となる山道があるらしいですが「暗い時にあそこは歩きたくない」とのこと。
鍋平登山者用駐車場p8をGoogleマップでみる

 

温泉巡りで寄った「ひがくの湯」には、こんな張り紙が・・。鍋平登山者用駐車場についても書かれてますが、実際に見に行った感想としては「確かに」です。

 

当時のすんごい違法駐車の画像も掲示されていて、こりゃあすごい。

常軌を逸した駐車場状態にちょっとビビりを感じた頃、ふと「もう一方の折立ってどんなとこだろう?」などという好奇心がふつふつと沸いてしまい、気が付けば折立駐車場(折立キャンプ場駐車場)に向けて車を走らせていました。

 

新穂高温泉から折立駐車場目指して有峰林道へ

新穂高温泉(岐阜県側)から折立に行くには、471号線から有峰林道方面へ入り、いくつかの集落を過ぎ細い山間のクネクネ道を進まなくてはならず、これが結構遠かった・・。

後で太郎平小屋のお兄さんに聞いたところ富山側からのアクセスと比べて、岐阜側からだと倍くらい時間がかかるって事です。

 

しかもこの有峰林道、1900円(2018年7月時点)の有料道路って事は知っていたんですが「もしかしたら富山側だけ有料で、岐阜側から入れば無料かもしれない~」なんてケチな事を考えていたら、こちら側にもしっかりゲートがありましたよ(当たり前か)。ちなみに料金の支払いは一回だけでした。

 

まぁ、登山口までの道路を整備していただける費用だと思えば。

 

有峰林道は走行時間に注意!

有峰林道は利用した2018年7月時点では、夜20時~翌朝6時の間は交通規制で走行できなくなります。

ここで厄介なのが、じゃあ夜20時までに起点のゲートを通過すればいいのかな?と思ってしまいますが、そうではなくて林道そのものが走行できなくなるので、ゲートを通過できなくなる時間がそれぞれの場所によって異なること!

これは前日に薬師岳登山口でもある折立駐車場(折立キャンプ場駐車場)に入って仮眠するハイカーさんにとっては、かなり重要ポイントですよ!「20時までにゲートを通って、駐車場で仮眠して朝一で薬師岳攻めよう」なんて意気揚々とでかけて「ゲート通れず!」なんて日にゃ目も当てられません。

 

「有峰森林文化村会議公式サイト(ありみねっと)」にて、各ゲート(料金所)から折立駐車場への最終通過時間が記されていました。

  • 亀谷連絡所(富山県側ゲート)19時20分まで
  • 東谷連絡所(岐阜県側ゲート)19時05分まで

※有峰林道は11月中旬頃~6月初旬頃までは閉鎖されます。その年の積雪状況により変動するので、訪問前に最新の状況を「有峰森林文化村会議公式サイト(ありみねっと)」にて確認されることをおすすめします。

 

有峰林道のトイレ近くに、まだ幼いキツネがいました。車中から見ただけですが、なんだか人馴れしている様子で、何かを待っている感じでした。通る人もほとんどいない薄暗い道路の端にポツンと立って、もしかすると誰かに餌付けされてしまったのかも。

 

有峰湖を通過中。対岸には明日行く(予定の)薬師岳らしき姿が。

 

折立駐車場(折立キャンプ場駐車場)

2023年8月、折立駐車場(薬師岳登山口)で熊による被害が複数報告されています。それにより折立キャンプ場も2023年8月12日より閉鎖中です。最新情報は「有峰森林文化村会議公式サイト(ありみねっと)」にて確認ください。

 

18:46薬師岳登山口すぐ近くの「折立駐車場」(折立キャンプ場駐車場)に着きました。
折立駐車場をGoogleマップでみる

 

すぐ近くには明日出発する薬師岳登山口があるからか、平日にもかかわらず八割は埋まっていたでしょうか。一見すると賑わっているようですが、多くの車の持ち主は既に山の中にいるようで、チラホラと明日の早朝出発に備えた車中泊組がいる程度です。

ここがいっぱいの場合は臨時駐車場もあるようですが、500mほど離れているそうです。

ちなみにですが、多くの登山者が駐車スペースの空きを狙う「下山組の出庫タイミング」ですが、私達が山行最終日に駐車場に戻って来たのが16時頃でした。このとき、多くの登山者も同時に下山し、ちょっとした下山ラッシュのようになってました。あくまでも、ご参考までに・・・ということで。

 

駐車場スペースの近く、林道に面したトイレです。

 

駐車場の向かいが広々とした折立キャンプ場です。なんとここ、無料で開放されていました。

 

(飲用不可)の出る炊事場もあります。利用者は折立休憩所(画像下の左の建物)の管理人までって事ですが、不在の時間帯はどうしたらいいのかな?

 

薬師岳登山口の手前にはトイレと自販機、そして日中だけ使える(?)休憩所。

休憩所は、てっきりバスに乗り遅れたり、前日に備えた入山者用かと思ってましたが、夕方と早朝に確認したところしっかり鍵がかかっていました。また、こちらにも水場はあるんですが、キャンプ場同様に飲用不可になっています。

 

トイレをアップで。折立駐車場まわりには、この登山口のトイレと、先に紹介した林道に面したトイレ、合計二か所もトイレがあるんですね。

 

そして自販機。

 

折立駐車場(薬師岳登山口)では飲料OKの水場がない!

ここまで見ていただいた方なら、「おや?」と気が付いたかもしれませんが、そうなんです、折立駐車場まわりには、2018年7月の時点ではそのまま飲める水場が無いんです。一応、自販機はあるんですが、水が少ない・・・。水だけの自販機をもう一台増設すれば、バカ売れしそうだけど。ちなみに我が家は車にある程度の飲料水をいつも積んでます。

 

今夜は折立キャンプ場の駐車場で車中泊し、明日の出発に備えます。この駐車場のいいところは、夜間はゲートが閉まり車の出入りがないので静かに過ごせるってとこですね。多くの登山口駐車場は夜から明け方まで引っ切り無しに車の出入りや人の物音があって、あまりゆっくり寝られない事も多いですが、ここではグッスリでした。

次はいよいよ、北アルプス周回へ出発です。

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