奈良田の里温泉 女帝の湯

奈良田温泉には二軒の日帰り温泉施設はあります。その一つ「白根館」とは異なる源泉を利用する町営日帰り温泉施設「奈良田の里温泉 女帝の湯」に行きました。奈良田温泉駐車場に駐車して徒歩で坂道を約100m上り進んだ場所に女帝の湯はあります。施設至近の場所に駐車場がないのが難です。

女帝の湯は地域の古民家を改装して利用したと思われる外観で、入浴以外にもちょっとした食事も出来るのでこの周辺では貴重な存在です。

受付をして浴室へ。浴室は別棟の木造浴舎にありました。室内は正面がガラス張り、目の前には早川の流れが望めます。ガラス窓に沿うように浴槽が置かれてその木造湯船が二つに仕切られている造り。それぞれ4-5人と7-8人サイズ。

湯口は塩ビ管、それに湯華混入を防止する麻袋が掛けられています。湯温はそれぞれ体感40℃と37℃とぬるめでした。無色透明、ヌルすべとする浴感のお湯で掛け流しと思われます。ですが湯舟サイズからしてもうちょい投入量が欲しいところ。投入量がもう少し多ければ湯温と鮮度もある程度はキープできます。こればっかりは湧出量との兼ね合いもあるのでしょうか??
(三昧・2023年5月)


山梨県の奥深く、周囲を南アルプスの山々に囲まれた温泉施設です。山を歩く人なら白根三山(白峰三山)奈良田側登山口のすぐ近くと言えばわかりやすいかもしれません。早川沿いのお寺の駐車場に車を停め、キツめの坂道をぐんぐん上ると「奈良田の里温泉 女帝の湯」はあります。辿り着いた「女帝の湯」は昔の古民家を利用したような雰囲気ある温泉施設でした。

ちなみに「女帝の湯」という名前ですが、訪問前はてっきり南アルプスの女王「仙丈ケ岳」が由来かなぁ?と勝手に思っていたのですが、スタッフさんに伺うと昔この地で湯治した奈良の孝謙天皇が由来とのことでした。この時の御一行様が現在の奈良田に移り住み、鳳凰三山のシンボリックなオベリスクを大日如来として崇めていたと南御室小屋の管理人さんに伺いました。

受付で料金を支払い浴室へ向かいます。浴室は古民家の別棟かなにかを利用したような、独立した湯小屋になっていました。湯小屋には男女別に内湯があり、木材を多用した雰囲気のいい浴室の窓からは周囲の山々が見え清々しいです。

浴室には二つに仕切られた総ヒノキ浴槽があり、片方が湯口のある4人サイズでやや温め寄り適温、もうひとつが湯口側の流れ込み槽で7~8人サイズ、人肌程度の「ぬるめ」で掛け流されていました。

湯口には湯花キャッチが取り付けられ赤茶色にそまっています。無色透明な湯はトロミとヌルスベとした気持ちいい肌触りで、美肌にでもなったようないい気分。湯中には湯花キャッチから漏れ出た赤茶色の湯花がチラホラと舞っているのが見えます。下駄箱近くに塩素消毒しているとの掲示があったものの、訪問時がたまたまだったか匂いは感じませんでした。浴槽サイズにして(可能であれば)もう少し投入量が欲しいとこですが、まだ早い時間に訪問したこともあってか湯口側、流れ込み槽側共に湯の状態はまずまずでした。
(まぐぞー・2023年5月)

▼駐車場からこの階段を上ります

▼奈良田の里温泉 女帝の湯

▼玄関

▼湯小屋への廊下(湯小屋側から見た様子)

▼湯小屋入口

▼男性脱衣所

▼男性浴室

▼別の角度から

▼湯口

▼総ヒノキの浴槽です

▼奈良田の里温泉について

奈良田の里温泉 女帝の湯 データ

山梨県南巨摩郡早川町奈良田486
Googleマップで見る
0556-48-2552
10月~6月・10時~17時(受付16時30分)
7月~9月・9時~18時(受付17時30分)
水曜日休み(祝日は翌日)
700円
訪問・2023年5月

奈良田の里温泉 女帝の湯 温泉分析

奈良田の里温泉(源泉から採水)ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 41.3℃ 湧出量測定不能(動力楊湯) pH=8.8 溶存物質計=1714mg Li=2.2mg Na=557.8(94.84mv%) K=12.5 NH4=9.0 Mg=0.3 Ca=3.0 Sr=0.4 Fe2=0.1 F=10.3 Cl=595.1(65.69) I=0.1 OH=0.1 HS=1.7 S2O3=0.1 SO4=2.0 HCO3=434.9(27.90) CO3=30.0 H2SiO3=33.4 HBO2=21.9 (H31.2.25) ※温泉利用状況=塩素使用の掲示あり・南アルプスふるさと活性化財団のページ内に完全掛け流しと記載有り

タイトルとURLをコピーしました