三朝温泉 一の湯御茶屋旅館(閉業)

三朝温泉一の湯御茶屋旅館は閉業しました。
 
三朝温泉で一泊したお宿です。宿泊料金一泊二食付10000円オーバーのお宿は今回検討外、できるだけ安い湯治宿を探したのですが、三朝という場所柄かどこも長期湯治客で満室、数軒電話してやっと予約できたのが民営国民宿舎「一の湯御茶屋旅館」でした。「一の湯御茶屋旅館」は小さな湯治宿や商店が立ち並ぶ温泉本通りに位置し、湯巡りには最適です。お宿はどこか古びたレトロ風。民芸調うんぬんではなく、本当に古びてしまった感のあるお宿です。

通された部屋は、ひとり宿泊には充分な広さ。ところが部屋に入った途端鼻につくカビの臭い。既に布団が敷かれてあったのですが、これもまた異様にカビ臭い。食事は大部屋で皆でいただくのですが、この部屋がまたカビ臭いのです。とはいえ食事は料金に対して十分過ぎる内容で美味しく完食しました。今にして思えば、訪問時は連日の大雨続きで温泉街名物の河原の露天風呂も水没する豪雨だったんですよ。そのせいで普段はしないカビ臭がしたのかなぁと、後になって思いました。

浴室は男女別に内湯があり女性側には7-8人は軽く入られる浴槽がひとつありました。さすが三朝温泉らしく独自源泉利用の掛け流し。無色透明ツルツル浴感の湯が流し込まれ、湯の中には茶の藻のような小さな湯花もチラチラ漂います。湯を飲んでみるも無味。浴室は三朝の湯の特性を生かすためか閉鎖的で湿度が高く、発汗も凄いものがありました。浴室の備品は石鹸のみなのでシャンプーなどは持参をおすすめします。

料金は手頃で古びた館内は風情もあり、つげ義春系が好きな人にはツボなお宿だと思います。湯巡りにも便利。これでカビ臭さがなければ最高でした。
(まぐぞー・2004年10月宿泊の感想)

▼三朝温泉一の湯御茶屋旅館 外観

▼宿泊した部屋

▼別の角度から

▼夕食

▼朝食

▼女性浴室

▼神様が祀られていました

▼見学させてもらった男性浴室

三朝温泉 一の湯御茶屋旅館 データ

鳥取県東伯郡三朝町大字三朝841
宿泊しました:一泊二食(ひとり泊)6450円利用
立ち寄りは不明
訪問:2004年10月(泊)

三朝温泉 一の湯御茶屋旅館 温泉分析

御茶屋旅館 単純放射能泉 41.2℃ pH=7.1 14.7L/min Rn=18.7ME/kg 溶存物質計=608mg Na=158.7mg(83.54mv%) K=9.0 Mg=2.5 Ca=18.0 Al=10.2 F=2.1 Cl=188.7(62.37) SO4=46.2 HCO3=130.4(25.09) H2SiO3=47.6 HBO2=4.1 HAsO3=0.1 CO2=15.8 (H2.1.24)

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