郡山のTさんより「大塩温泉共同浴場近くにある露天風呂が湧出しているとローカルTVが放送していたので、今なら入湯できる」と情報を頂き行ってみました。
この露天風呂は春の雪融けの頃にしか湯が湧出しないという温泉。どういうわけか春のこの時期になると、浴槽底に埋め込まれている鉄パイプの先端から、源泉が湧出するそう。その湯が露天風呂になみなみと満たされ入湯できるというわけ。過去に数回訪問した際は空ばかりで、今まで一度もお湯が満たされる光景をお目にかかった事がなかったので、楽しみに出かけてみた次第です。
まだ雪がどっさりと残っている露天風呂へとアプローチ。露天風呂へ行くには民宿たつみ荘の敷地内を通るので、一言お断りを必ずしましょう。途中の斜面には福寿草もちらほらと。そこには今までカラッポしか見た事の無い浴槽に、なみなみと温泉が張られている露天風呂があった。おまけに湯がボコボコと勢いよく噴出している。先客はおらず、周囲は霧がかかって静まりかえっている。すぐに服を脱ぎいざ入湯。至福の瞬間です。
4分の1扇型のようなコンクリ露天風呂で、浴槽のほぼ中央にジャグジー状態の源泉が空中めがけて噴出しており顔がにやけてしまった。湯は笹濁り、新鮮な金気臭がプンプンと鼻の奥を刺激し攻撃してくる。重曹甘味にダシ味、塩味。特筆すべきは鉄パイプから噴出している湧出したての源泉の炭酸が強い事。温度が温め絶妙の38-39℃。ようやく入湯できた露天風呂。たまらない。幻の露天風呂と言いたい。
それにしてもこの露天風呂、落ち葉等の沈殿物もなく、やけに綺麗に保たれています。たつみ荘の女将さんに伺ったところ、たつみ荘の御主人が掃除をされているとの事。感謝しつつ幻の露天風呂を後にしました。
(三昧・2005年4月)
▼これまで空っぽしか見たことが無かった浴槽に・・・
▼お湯がたっぷり溢れています
▼大塩温泉季節限定露天風呂にようやく浸かれました
▼元気に湧出中
▼浴槽の底からもぷくぷくと湧き上がっています
▼浸かった様子
▼福寿草が咲いていました
▼2004年・ご主人にご案内いただき空っぽの浴槽見学
大塩温泉 露天風呂 データ
※2024年時点でここ何年も湧出情報を聞いていません。(把握していないだけかもしれませんが)
福島県大沼郡金山町大塩
露天風呂利用の際は「たつみ荘」に声をかけてください
お宿の迷惑にならない時間帯に訪問を
御主人に伺うと具体的には朝は9時以降が良いようです
訪問:2005年4月