高湯温泉 静心山荘

高湯温泉 静心山荘 2022年8月

高湯温泉の宿でも幾分ぬるめの温泉で湯浴みが楽しめる静心山荘です。全4部屋の山荘は夫婦が経営する規模が小さなお宿でもあります。以前に一度飛び込みで立ち寄り入浴したことがありますが、今回は事前に電話確認してから訪問してみました。立ち寄り時間は16時で終了との事でした。

浴場は玄関から進んだ渡り廊下先の浴舎にありました。木造湯小屋に3-4人サイズの木造浴槽、環境と雰囲気によくマッチした浴室となっています。天井は高く換気と通気が効率よくなるように造られていました。

湯舟を満たすお湯は見る方向によって湯色が異なり青や白、灰色にも見えます。空間を漂うタマゴ臭がなんとも良いです。湯口は木箱のようなものに囲われているので直視することはできません。お湯が浴槽へ落ちる音だけが聞こえています。また、湯表面スレスレ部分には配湯用の塩ビ管が施されていて常時そこへ溢れ出し湯が流入していますが、身体を沈めるとそれだけでは間に合わず湯舟縁からもザーザーと流れ出してしまいます。その光景をみて満足するマニアさんも多いのではないでしょうか。お湯の湯温は実測=39.9℃、訪れたのは盛夏の時期でしたので心地の良い湯浴みが楽しめました。この時期に宿泊してゆったりとしてみたいです。
(三昧・2022年8月)


福島県の人気温泉地「高湯温泉」の中でも、メイン通りから少しばかり奥まった場所に位置している穴場的存在の静心山荘です。吾妻屋の中庭を横切るようなアクセスで初めて行く人はちょっと戸惑うかもしれません。人目につきにくいぶん樹木に囲まれた静かな環境にあり、旅館というより宿名通りの山小屋風の素朴な佇まいです。今回約16年ぶりに再訪してみました。

母屋で受付をした後、長い階段で繋がった浴舎を目指します。浴舎には木材をふんだんに使用した秘湯感漂う男女別内湯があります。浴槽はもちろん洗い場から壁まで木材が使用されとても雰囲気いいです。

浴室には男女別に3~4人サイズの長方形浴槽がひとつあり、タマゴ臭がムンムン香るほんのり白濁を帯びたややぬるめ寄りの適温湯がふんだんに掛け流されていました。このお湯が見る角度によって青みを帯びて輝いたり、グレーがかって見えたり、とにかく美しいんです。訪問日は利用者もあまりいなかったのか鮮度良く、湯に浸かりながら眺める窓の外の樹木の緑や聞こえる鳥の声に癒されて、心から「やっぱり温泉っていいなぁ」と感じるひとときでした。
(まぐぞー・2022年8月)

▼高湯温泉 静心山荘 外観

▼男性浴室(浸かった様子)

▼男性浴室 別の角度から

▼排湯口と溢れ出し

▼男性浴室 天井

▼女性脱衣所

▼静心山荘 女性浴室

▼浴槽

▼動画もどうぞ(1分10秒)


 

高湯温泉 静心山荘 2006年3月

訪れたのは3月の中旬、まだまだこの周辺は冬模様です。お宿を雪が覆っており建物の詳細は不明ですが、山小屋ロッジ風の建物という印象です。少し暗くなりかけてきた頃の飛び込み訪問で、ご主人曰く「うちの湯はぬるい、それでもよければどうぞ」との事。

お風呂は単独の湯小屋造りで、受付から階段&廊下をしばらく進んだところにありました。木造りの建物に、同じく木造りの浴槽は素晴らしく、目を惹くものがあります。浴室天井も木組みで換気はバッチリです。浴槽脇には硫化水素ガスによる事故防止のため、換気扇も作動中でした。

湯は薄白濁り、やわらかな酸味、弱タマゴ臭に明礬臭も少々。ただし源泉44℃から引き湯してきて40℃にいかない程の湯温は好みに分かれそう。30分の間ずっと湯に浸かってましたがどういうわけか身体が温まりません。冬場は宿泊して長丁場した方がよさそうです。
(三昧・2006年3月)


木々に囲まれたロッジ風佇まいと、浴室へとのびる長い階段、木材をふんだに使用した浴室などなど、温泉マニアうけしそうな要素たっぷりのお宿です。3月の訪問でしたが、まだ周囲には沢山の積雪が残っていました。立寄りを伺うと「ぬるくてもよければ・・」との事で早速お邪魔しました。

浴室への長い階段を上がり浴室へ到着。とはいっても傾斜が比較的なだらかなので、それ程苦にはなりません。脱衣所には暖房器具が置かれ暖かになっていました。浴室は洗い場、浴槽、壁など、その殆どが木材で造られています。窓の外には雪景色が広がり、とても良い雰囲気です。

4人サイズ浴槽に満たされる湯は完全な白濁り。湯花の浮遊は見られず、まるで白い液体を流し込んだかのような白さです。タマゴ臭+薄い明礬臭の香る湯は、湯温の低さもあるかもしれませんが、何故かいくら浸かっても体が温まりません。冷たい外気で体が芯から冷えていたせいかもしれません。もう少し長く浸かれば良かったのかな?ご主人の仰る通り温度が低めなので「立寄り」よりも「宿泊」でジックリ浸かり込んだ方が良さそうです。次回は夏に再訪したいと思います。
(まぐぞー・2006年3月)

▼高湯温泉 静心山荘 外観

▼館内

▼浴室への階段

▼男性浴室

▼浴槽

▼天井

▼女性浴槽

高湯温泉 静心山荘 データ

福島県福島市町庭坂湯花沢1-15
Googleマップで見る
024-591-1129
10時~16時※事前確認をおすすめします
400円→500円
訪問:2006年3月・2022年8月

高湯温泉 静心山荘 温泉分析

湯花沢1番 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)43.8℃ pH=2.7 溶存物質計=1.037g H=1.9mg Na=50.6 K=20.9 Mg=22.5 Ca=81.2 Al=29.0 Mn=1.2 Fe2=0.2 F=1.5 Cl=48.3 S2O3=0.1 HSO4=34.8 SO4=554.7 H2SiO3=181.1 HBO2=8.5 H2SO4=0.2 CO2=599.9 H2S=85.9(H26.5.30) ※温泉利用状況=確認できず

以前の分析

湯花沢温泉1番 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型)44℃ pH=2.8 溶存物質計=1043mg Na=61.4℃ K=19.7 Mg=22.2 Ca=80.6 Al=25.1 Mn=1.1 Fe2=0.2 H=1.6 F=1.9 Cl=49.2 SO4=569.0 HSO4=30.4 H2SiO3=171.9 HBO2=8.1 H2SO4=0.1 CO2=704.5 H2S=96.8 (H16.6.2)

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