【釧路湿原とタンチョウヅル】先人からのかけがえのない遺産

 

2018年8月23日(木)

朝です。道の駅を朝の散歩です。

 

一晩お世話になった「道の駅厚岸グルメパーク」は高台に位置しているので、朝からいい眺めを楽しめました。

 

車中泊の駐車具合はこんなかんじ。もうお盆を過ぎたからか、はたまた平日だからか、それほど混雑していません。ただ車中泊している層は夏休みも土日も関係なさそうなシルバー層ばっかりだから、単にこの辺りの人気が薄いだけかも。

そして幕営禁止の道の駅厚岸グルメパークで、いったいどこに潜んでいるか謎だったバイク旅の人。

 

いました!あんなところにいましたよ!確かに幕営してないし。

さて明日も晴れの天気予報が出ているので、北海道の山歩き第四段へ行っちゃいましょうか。そのために、今日は一日観光しつつ登山口方面へ移動しようと思っています。

 

で、原野の広がるダート道をガタガタ進みやってきたのは、北海道ならではの原野を見に釧路湿原にやってきました。釧路湿原って広すぎていったいどこを見ればいいか、よくわかんないんですよね。

 

コッタロ展望台です。

 

うーーん、広い!この一言に尽きます。これ以外の言葉がみつからないほど広大過ぎる湿原です。この原野の中にいったい何羽のタンチョウがいるんでしょうか?

 

この広大な湿原が残ったのも決して奇跡ではなく、多くの人の努力と活動があったからなんですよね。

 

 

もっとゆっくりと、この広大過ぎる景色を眺めていたかったんですが、虻の襲撃に遭いあえなく退散。逃げるように階段を駆け下りました。コッタロ展望台には、なんと三角点もありました。

 

鶴居村にある鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリにも来てみました。餌の少ない冬場だけの餌を与えているようで、ピーク時には200羽くらい集まるそうですが、夏場のこの時期は・・・

 

一羽もいません。

200羽って、どんなもんだろう?と「釧路・阿寒湖観光公式サイト」の画像を見てみると、まぁー目がチカチカするほどうじゃうじゃ集結してます。乱獲によって明治の末には絶滅したといわれたタンチョウが、大正時代に釧路湿原でみつかった20数羽から、よくぞここまで増やしたもんだと思います。サンクチュアリには保護活動に力を尽くされた伊藤良孝氏の名前がつけられていました。

で、サンクチュアリには一羽もいなかった夏場のタンチョウですが、いったいどこにいるかというと、

 

その辺の牧草地をウロウロしていました。なにしろ大きいので、車を運転しながらでも容易に目につくと思います。

 

北海道では、こんな標識も見かけました。

釧路湿原もタンチョウも、どちらも人の手により守られた、先人からのかけがえのない遺産だと思います。果たして百年後もこの遺産を残せるか、今を生きる私達の良心が試されますね。

さぁ~~明日はいよいよ山歩きですが、噴煙吹き上がる雄大な火口原を見下ろす雌阿寒岳を予定しています。そのため、今宵の寝床は比較的近そうな「道の駅摩周温泉」にしました。道の駅摩周温泉は二度目の車中泊ですが、相変わらずシニア層のキャンピングカー組に大人気で、今回も「もしかして住んでる?」って感じの方がチラホラと。前回見た人と同じ人達かも・・。

住むといえば、鶴居村の温泉施設でお会いした中部地方在住のシニア層の男性が、毎年夏の間の二か月間だけ鶴居村に部屋を借りて避暑に来ているとおっしゃってました。いいなぁ、素敵だなぁ。そういう暮らしに憧れます。

では、明日も早いので、おやすみなさい・・。

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