夕暮れの中、数々の温泉の誘惑を振り払い、深浦から一路大間へ向けて快走中、「五所川原市内立佞武多運行のため交通規制中」の立てかばんを見てしまった。
ん?立佞武多!?
実は青森のねぶた祭りや秋田の竿灯まつりの開催時期は道路や街が混雑するだろうと、あえてこの時期をズラしたんですが・・・立佞武多の存在を忘れてました。
最初は「いや~・・参ったなぁ、渋滞に巻き込まれるかなぁ」なんて言ってたんですが、いつの間にか「せっかくだから見ていこうかな」に変わり、気が付いた時には五所川原のコインパーキングに駐車してましたよ。大混雑を予想していたわりには18時半頃の時点では案外余裕があって、駐車場は立佞武多の館の近くに停められたし、街も賑わってはいましたがそれほどの大混雑ってほどではありませんでした。
まずは運行前に立佞武多を所定の位置に配備するようです。
デカイ。
台座付近にいる人々と比べるとわかる通り、この親分級の出雲阿国もかなりデカいですが、館の中にはまだ大親分みたいな巨大なのが二体くらいいて、本番のクライマックスでババーンと登場するようです。
やがて運行開始の19時頃、どこからともなく人が集まりあれよあれよという間に大混雑に。これだけの人が五所川原のいったいどこに潜んでたの?というか、私の知っている静かな五所川原と様相が激変しているんですけど。
威勢のいい「やってまれ」という掛け声とお囃子とともにパトカーに先導されながら、ゆっくり立佞武多が動き出しました。青森県でお馴染みの鶴マークパトカーはこの日のために念入りに洗車したんでしょうか、ピカピカで綺麗でした。
中ボスクラスの立佞武多が近づいてきました。
やっぱり明かりが灯った方が綺麗で迫力ありますね。
ねぷた自主制作だそうです。
「市長賞」と掲げられていたねぷた。
かわいいの。
なにやら喧嘩しているやつ。
青森県の人はシャイな印象があったけれど、この日は演者も観客も「やってまれ!やってまれ!」と激しくノリノリでした。
怖いやつ。
おサルさん。
埼玉県民が喜ぶやつ。
高校生。
学生さんが造ったんでしょうか?かなり立派でした。
五右衛門風呂。押すなよ~!押すなよ~!
夕方見た阿国。
やっぱり夜の方がイイですね。
そして一段と大きな太鼓の音とともに、
遂に館から大親分登場。出入り口に引っかかりそうで引っかからない、絶妙テクでお出ましになりました。
画像ではわからないんですが、相当巨大です。
背後の不動明王もかっこいい。
第一大親分に続いて、第二大親分も館の中からゆっくりとお出ましです。
第二大親分の背後。弘前の知人が弘前のねぷたは表は戦に出る男性が描かれ、裏にはそれを見送る女性が描かれるのよ、と言っていたのを思い出したけれどコレも同じ意味があるのかな?
もうちょっと観ていたいですが、大間にたどり着けず明日のフェリーに乗り損ねるといけないので、そろそろ下北半島方面へ移動します。祭り渋滞に巻き込まれるのを覚悟していたんですが、意外にもスムーズに立佞武多規制ゾーンを脱出できました。
駐車場から見えた立佞武多は、街に攻め入った何かに見えて、ちょっと怖かった。
さてその後、久々の音次郎温泉で汗を流しサッパリしたところで再び下北半島へ向けてひた走ります。あれほど晴れていたのに途中からポツリポツリと雨が降り出し気が付けばサァーーッと本降りに。
へとへとになりながら、ようやく道の駅よこはまに到着。この日はここで車中泊させていたたきます。お盆に近いからか、キャンピングカーやバイク、自転車でかなり埋まっていました。おそらくほとんどが明日の大間発函館行きのフェリーに乗船するんだと思います。車の人はいいけれど、バイクや自転車は雨が降ると大変そうだ。
天気予報では明日はますます天気が崩れるみたいな事を言っていたけれど本当かな。
それではおやすみなさい。