豊富温泉の後は、いよいよ宗谷岬を目指します。
日本最北端の宗谷岬は、日本一周をする人であれば誰もが万感の思いを持って目指す場所ですが、一周しない我家でも近づくにつれて何か特別な思いがわき上がってきます。
・・・と、その前に「宮の台展望台」へ寄ってみました。
ここは広大なサロベツ原野を望むことができる展望台です。
観光客は誰もいませんでしたが、ちょうど地元の方がお弁当持参で来られました。
おぉっっ、広大な原野の向こうに見えるのは次の目的地「利尻富士」じゃないですか。なんて凄い存在感。
そして遂に稚内へ。
宗谷岬へ続くこの道を、長い旅の終わりを迎える旅人はどんな思いで通るんだろう・・などと感傷的に考えてしまいます。達成感に満ちるのか、それとも旅の終着を寂しく思うのか。向こうから何台もの大きな荷物を積んだライダーや、キャンピングカーとすれ違いました。
ふと海を見ると・・・
海に雲が写り、まるで鏡のようでした。
そして、
宗谷岬だ!
遂に宗谷岬に着きました!
いままでいろいろな岬に行ったけれど、ここはやっぱりここは特別でした。
それにしたって、これだけの旅人が集まる場所も、日本中探してもそうそうないんじゃないかな。立つ銅像も冒険家・間宮林蔵なのが宗谷岬らしいです。
宗谷岬の高台にも上がってみました。
岬がよく見えます。
高台には明治35年に造られた旧海軍望楼。
宗谷岬灯台がありました。この灯台も日本最北端だそうです。稚内にはいろんな最北端があります。
無料休憩所を兼ねたこちらの施設にも寄ってみました。
こんなファイルが置かれていました。
日本最北端の地の碑建立五十周年記念で、稚内市が日本列島横断達成者から当時の情報を集めたもので、ルート、日数、横断した手段などとともに、簡単な旅行手記なども添えられています。この一冊に63件ぶんの情報が収められています。これが結構おもしろくて、読み始めたら止まらず。
こちらはバス待合室です。ここには旅ノートがありました。
旅を終えた人、ここより出発する人、親子旅の人、海外の人、悪天候で残念だった人、とにかく最高だった人・・いろんな思いが綴られていました。
帰りは不思議と清々しい気分でした。別に日本一周を達成したわけでもないですけどね。
そして稚内温泉童夢で汗流し。ここも最北端のようです。湯使いはアレですが日本最北端の温泉施設というだけで特別感があります。地元の人、旅行者、ロシアの人、たくさんの人で賑わっていました。
童夢の帰りにビックリ光景が・・・
ノシャップパークゴルフ場で鹿軍団が普通に草を食んでます。その近くでは普通にプレーする人の姿が。これが日常なのか、鹿も人も、お互いどうでもいいようです。
ノシャップ岬
ノシャップ岬です。納沙布とノシャップ、いまだに、どっちがどっちかわからなくなります。
なぜかファンシーなイルカ像が。
この日の車中泊、「道の駅わっかない」に着く頃には、すっかり真っ暗になっていました。