利尻富士下山後は「ファミリーキャンプ場ゆ~に」に戻りテントを撤収。管理人さんに挨拶して、本日の宿泊地「沓形」へ向かいます。まずは沓形方面へのバスに乗るため、島を周回するバス通りまでトボトボ。
利尻富士登山の疲れを引きずったまま、お風呂での汗流しもせず、汗べたべたのまま重い荷物を持って暑い陽射しの下を歩きます。今思えば、利尻富士よりこの時の車道歩きの方が辛かったな~。途中で寄ったセコマが砂漠の中のオアシスのように見えました。
セコマを過ぎほどなくしてバス停「鴛泊診療所」が見えてきました。バス停がどこにあるかまったくわからず歩いたけれど、意外に近くにあってヨカッタ・・。そして本数も少ないバスですが、20分後に来ることもわかってホッとひと安心。
バス停でバスを待つ間、セコマで買ったお弁当をパクつきます。やがてバス停に買い物帰りのおばちゃんがひとり、またひとりとやってきました。バスを待つ間、利尻島のいろんな事を聞くことができましたよ。おかげでバスを待つ時間もアッという間でした。その中のおひとりのご兄弟が埼玉県民だそうで、日本全国どこへ行っても親兄弟親戚の誰かしらにひとりは埼玉県民がいるといいう。埼玉強いな~。
そしてバスに揺られ(ほぼ爆睡)、鴛泊から沓形へ。沓形は住宅地や商店の集まる利尻島の中心地といった印象を受けました。バスは今日泊まるホテル利尻前に停留所がありましたよ。
お世話になったホテル利尻は、沓形港から徒歩10分ほどの海の近くにある公共の観光ホテルで、ユニットバス付きの部屋は清潔感があり、館内には共同で利用できる電子レンジ、コインランドリー(有料)もあり便利でした。
館内には男女別大浴場があり、それぞれに内湯と露天風呂がありますが、13時から21時までは日帰り施設「利尻町ふれあい保養センター」として開放されています。朝と夜に宿泊者専用時間もあったので、その時間にゆったり温泉を楽しむこともできました。
何より意外だったのが温泉の良さです。重曹味と塩気と炭酸感のあるちょっと奥会津の湯にも似たぬる湯を、なんと非加熱で掛け流していました。
早朝に行くと温泉成分のシャリシャリとした白い湯膜がビッシリ。これは温泉マニアにはたまらないでしょう。
当然のように露天風呂もあります。潮風に吹かれて気持ちのいいロケーションでした。
夕方になり、ホテル利尻の屋上展望デッキへ行ってみました。ここから沓形の町がよく見えます。
今日歩いた利尻富士も。
やがて夕暮れ。
夜になりぷらっと沓形の町を歩いてみました。
何かお祭りなのか提灯がたくさんぶら下がっていましたが、人の姿がまったくありません。利尻島の人は夜にはあまり外に出ないのかも。夕食は町のセコマで調達です。
2018年8月30日(木)
今日も朝からいい天気です。
ホテル利尻では朝食付きの宿泊プランにしました。なかなか美味しい朝食で朝から満腹です。お客さんは平日だからか観光客の姿はほとんどなく、ビジネス利用の単独男性が目立ちます。
さて今日は、これから沓形港からフェリーに乗って、すぐ隣の礼文島へ移動します。当初の予定では利尻島から稚内へ帰る予定でしたが、お隣の礼文島は意外と近くフェリーの料金も手ごろなので、この機会に行ってみることにしました。関東在住では札幌あたりはLCCもばんばん飛んでいるんで気軽に行けても、その先の離島となるとなかなかチャンスはありません。
ホテル利尻から沓形港までは送迎もしてくれるようですが、歩いて10分程度なんで散策がてら歩いてみました。
すると・・・沓形港フェリーターミナルのすぐ手前で素敵なキャンプ場を発見!海と灯台が目の前の芝生のテント場で、
後ろには利尻富士がどーんと見えます。
バーベキュー用らしき竈と、使い勝手のいい炊事場、コインランドリーのあるちょっとした休憩小屋、これだけ揃って利用料は一張りたったの300円!車中泊も可能でその場合も一台300円だそうです。朝夕に管理人さんが来るので、その時に料金を支払うようです。
無人のミニビジターセンターもあります。
中には旅人のメモがたくさん貼られていました。
ではそろそろ礼文島行のフェリー乗り場へ行きましょうか。・・・といっても、すぐ目の前に見えるあの白い建物がフェリー乗り場なんです。