2016年7月16日(土曜日)
「一ノ沢登山口」から常念小屋へやって来ました。今日は常念小屋のテント場で一泊、明日にはもと来た登山道を下山する単純往復の山行です。
常念小屋到着後まずはテントの設営です。そして目の前に連なる山々を見ながらオニギリ休憩の後は・・・
10:50常念岳山頂へ向かいます。乗越(常念小屋)から山頂までは約1時間のコースタイムです。すっかりガスも抜け、青空が広がり、気持ちよい散策日和になりました。
アタックザックという洒落たものは持っていないのでスーパーの袋に入れたオヤツ&ふたり合わせて水700mlのボトル1本だけ持っていきました。(あまりの暑さに水が少なすぎた事を後に後悔・・・)ちなみに、このスタイル非常に歩きにくいです。やっぱり短距離でも山ではザックの方が断然歩きやすい。
北アルプス=涼しいと思っていたら大間違いで、陽射しは強くアッチッチですが、常に槍ヶ岳を見ながら歩けるので気分いいです。
乗越方面を見ると・・安曇野側がガスに覆われています。一見するとガスの中なら涼しそうですが~・・朝、あの中を歩いて来たけれど、相当蒸し暑かった。
それにしても本当に暑い!日陰が一切無い上に、標高の高いぶんパワーアップした陽射しがガンガン攻めてきます。一ノ沢の蒸し風呂地獄の次は灼熱地獄かぁ・・。夏山とは暑さとの戦いなのか・・ツライ。暑さに耐えながらノロノロ足を進めます。
さぁて乗越方面は・・おー、小屋があんなに小さくなっていました。小屋が小さくなるにつれ、標高があがっている事がわかるので、チョット嬉しい。相変わらず安曇野方面はガスに包まれています。不思議と稜線は越えないんですね。
11:43ようやく三股との分岐まで来ました。この時点で持ってきた水の三分の一くらいを消費。うーん、コレはヤバイ。足取りは重く、空荷にもかかわらずザックを背負った人にスタスタと追い越されてしまう。
「暑ぅぅぅぅーーーーっっ」←もはや、この言葉しか出ない。※本当の灼熱地獄が、この後のテント場で待ちうけていた事を、この時はまだ知らない。
11:55やーーーーっと、常念岳山頂到着!暑さに耐えてよく頑張った!
では、山座同定を。
穂高連峰の連なりが一望です。
ご存知、槍ヶ岳。
蝶ヶ岳方面でしょーか。・・・よくわかりません。
ハイカーさんが山々を眺めながらノンビリ寛いでいます。我家もここでオヤツ休憩。ただし水の残りが少ないので、侘しくチビチビと。(喉渇いたなー)暑いのを除けば、天気良く風も無く、誰もが笑顔になってしまう登山日和です。
12:33雄大な眺めを満喫できて大満足!帰ります。
途中、調子よく登山道を歩いていると、ハイマツの茂みから足元に向かって、なにやらハイスピードで向かって来ます。
・・・?・・・!?ライチョウくんですよ!
実はライチョウくんが飛び出してくる直前に、高所の所為か強烈にお腹が張り、うっかりビックリするような巨音の放屁!その音が雄ライチョウの鳴き声にそっくりだったので、「ライチョウだよー」などと笑っていたのですが・・。そのタイミングで、まさか本物が飛び出してくるとは。もしや「敵(別のライチョウ)が来た!」と勘違いして飛び出して来たのかな??
ライチョウくんは、ハイスピードでグルグルと周囲を歩き回った後、急に低速になり我家の前に回りこんで砂浴び開始、そしてそのまま登山道を塞ぐように、ドッカリと座り込んでしまいました。
しばらく待っても一向に動く気配は無く、仕方ないので・・・
刺激しないように横をゆーーっくり通過。
ライチョウ「俺を怒らせると、この鋭いクチバシが黙っちゃいないぜ!」
13:30常念小屋まで帰って来ました。暑さで喉がカラカラ。ペプシ(400円)とビールロング缶(700円)購入。生ビールも売っていましたがテント場で飲みたいって事で缶を購入。
・・・ですが、あまりの喉の渇きに我慢しきれず小屋の外で空けてしまった。空き缶、空きボトルの回収は不明ですが、私達はザックに詰めて家に持ち帰りました。
さぁ、これからお楽しみのテント場グダグダタイムですよ。(この後、地獄が待っていたことを、この時はまだ知らない。)
【関連記事】