明礬温泉ホテルさわやかハートピア明礬は2023年3月31日をもって閉館しました。
老人ホーム併設の規模の大きめの温泉宿です。ハートピアと名が付くが公共の施設でなく民間経営の施設かと思われます(多分)。玄関先で感じの良い従業員が迎え入れてくれました。入浴施設はお宿建物内にある大浴場と、離れ湯小屋にある岩風呂の二箇所がありました。
まずは離れ小屋に向かいます。こちらは男女にそれぞれ内湯と露天風呂を備える施設。内湯浴槽は8人サイズの岩石風呂といった印象のもの。湯は明礬温泉らしく白濁したものでした。岩組み湯口で51℃の源泉を浴槽へ落とし込み投入。ほんのり青みがかった白濁湯、歯が浮くような感じになる苦エグ味。浴槽温度は温めの39.6℃。浴槽へ足を踏み入れる時、白濁で浴槽内が見えないので段差に注意が必要です。当日は足を岩にぶつけて痛い思いをしたので・・・。
内湯浴槽から木製の扉を抜けると露天風呂がありました。横長い7人サイズ、岩石造りのもの。屋根無しタイプなので雨天時は濡れてしまう。当日はあいにく小雨模様、しかも浴槽36.3℃と温く内湯に逃げ込みました。明礬温泉は酸性泉ばかりと思い込んでいましたが、ココのマイルドなお湯に驚く。
お次は館内風呂へ。キレイに整頓・清掃されている脱衣所と浴室に好感が持てます。浴室に入ると結構な熱気が充満しています。内湯浴槽は15人サイズのタイル張りで露天風呂はありません。浴槽の一部にはジェットバス2本が作動中。
湯は無色透明でとろみ感があり湯面上にはアブクもとらほらと浮いています。非常にギッチギチした浴感が特徴。湯口53℃、浴槽43.5℃、浴槽端の切り込みよりオーバーフローありの掛け流しです。このようなタイプの湯が明礬温泉にあることに驚きました。
(三昧・2011年3月)
九州横断道路から明礬方面へ上るとやがて右手に現れるお宿です。明礬を走る500号沿いから見ると、広い敷地内に建つ大きな建物が目をひきます。館内は宿泊施設と老人ホーム併設のようで、立派な造りは公共施設を思わせる雰囲気があります。・・と思っていたら、やっぱり以前は厚生年金の施設だった様子。
ハートピア明礬には二箇所の浴場があり、それぞれ趣と源泉が違います。先ずは離れの湯小屋へ向かいました。
和モダンな雰囲気漂う湯小屋は男女別に造られ、それぞれに内湯と露天風呂があります。先ずは内湯ですが、照明は暗めで、昼間は外光や外の景色を効果的に取り入れた造りとなっています。7~8人サイズのほぼ長方形石風呂がひとつあり、石組み湯口より熱い源泉をチョロチョロ投入。ほんのり青がかった白濁湯は適温。粉っぽさのあるタマゴ臭が漂い、スベスベとした浴肌さわり。アッサリとした浴感で濃厚さはありませんが、色で楽しめます。
内湯の小さな扉を開くと露天風呂です。露天風呂は3~4人サイズのこぢんまりしたもので、湯はおそらく内湯からの流れ込みでしょう、訪問時はかなりの「ぬるめ」となっていました。
お次は館内の浴室へ。こちらは広々とした旅館の大浴場といった造りで、15~6人サイズの内湯浴槽がひとつあり、やや熱め寄りの弱いトロミのある適温湯が溢れています。浴槽色の所為か仄かに茶がかっても見える無色透明湯で、キチキチとした肌さわりの粉っぽい土類感があり、一口含むと土類風味がします。何より特徴的なのは元々のタイル素材を覆うように付着したモコモコの析出物。触れると痛いくらいでした。
(まぐぞー・2011年3月)
▼別府明礬橋の近くに位置します
▼まずは湯小屋へ向かいます(男性浴舎)
▼男性内湯
▼わかっていたのに足をぶつけてしまいました(^^;)
▼内湯の扉を開けると・・・
▼露天風呂です
▼露天風呂への扉を開けた状態の内湯
▼女性浴舎です
▼女性内湯
▼こちらも扉の向こうに露天風呂
▼女性露天風呂
▼露天風呂から見た内湯への扉
▼お次は館内浴室へ
▼館内には休憩スペースがたくさんあります
▼ゴロりスペースもあります
▼漫画もいっぱい
▼館内浴室入口
▼男性脱衣所
▼男性内湯
▼湯口
▼溢れ出し
▼浴槽から
▼女性浴室
▼湯口
明礬温泉 ホテルさわやかハートピア明礬 データ
大分県別府市大字鶴見1190-1
13時(日祝10時)~22時(受付21時)
湯小屋12時~22時(受付21時)
館内内湯10時~12時・14時~22時(受付21時)
500円
訪問:2011年3月
明礬温泉 ホテルさわやかハートピア明礬 温泉分析
さわやかハートピア明礬 単純硫黄泉(硫化水素型)57.8℃ 自然湧出 pH=6.4 溶存物質計=729mg Na=61.9mg(40.57mv%) K=15.5 Mg=13.9 Ca=47.3(35.60) Sr=0.4 Mn=0.8 Cl=3.5 HS=5.1 SO4=155.0(50.39) H2PO4=0.7 HCO3=178.0(45.55) H2SiO3=247.0 CO2=176.0 H2S=23.4 (H20.10.9) ※温泉利用状況掲示無し(宿のパンフに掛け流しと記載あるのみ)
明礬温泉 カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 59.3℃ (掘削自噴) 溶存物質計=1017mg Na=77.5mg(30.96mv%) K=15.8 NH4=0.3 Mg=36.0(27.20)Ca=81.7(37.44) Sr=0.5 Mn=0.7 Fe2=0.6 Cl=3.3 SO4=257.0(51.14) HPO4=0.2 HCO3=306.0(47.93) H2SiO3=237.0 CO2=28.6 (H16.12.13) ※温泉利用状況掲示無し(宿のパンフに掛け流しと記載あるのみ)