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バーダーミ石窟寺院(ここが世界遺産じゃないってビックリだよ)

投稿日:2021年11月11日 更新日:

 

2019年5月

バーダーミのバススタンド沿いを走る表通りだけ見ていると、なんてことない(ちょっと薄汚い)インドの田舎町なんだけど、バススタンドから道路を渡って少しだけ斜め右に進むと雰囲気がガラリと変わり、表通りからは想像もつかないフォトジェニックな住宅地になります。私はこの住宅街を勝手に旧市街と呼んでました。

 

その旧市街にある大きな貯水池(アガススヤ湖)の周囲にいくつかの見ごたえある遺跡が点在していました。その中でも最大のみどころは、貯水池(アガススヤ湖)のほとりにそびえる岩山に造られた見事な石窟寺院。

 

規模も彫られたレリーフも素晴らしくて「ここがなんで世界遺産にならないのかなぁ?」とホント不思議。今回はそのバーダーミ石窟寺院を紹介します。

 

バーダーミ石窟寺院

 

Googleマップで見ると(Badami Cave Templeって数か所あるけど、どこに行ったらいいの?)って迷うと思いますが、バーダーミの石窟寺院は4つの石窟寺院で構成されていて、下からチケット売り場→第1窟→第2窟→第3窟→第4窟と、入口からどんどん上に向かって続いています。

 

最初の目的地としてGoogleマップで一番わかりやすいのが、バーダーミ石窟寺院の駐車場だと思います。駐車場にチケット売り場も石窟寺院のエントランスもあります。

Googleマップでバーダーミ石窟寺院の駐車場をみる

 

バーダーミ石窟寺院のチケット売り場です。

 

料金表です。ひとり300ルピーでした。南アジアとBIMSTEC加盟国は25ルピーか~。

 

バーダーミ石窟寺院は猿にご用心

バーダーミ石窟寺院に「猿注意!」の掲示がバーンとありました。インドの猿って日本の猿に比べておとなしい印象があったんですが、ここの猿は果敢にアタックしてきます。人の荷物を狙うんですよ。

 

パッと見ると猿なんていないように見えますが~・・・茶色で岩と同化しているだけで、かなりの猿がいます。

警備スタッフが長い棒を持って定期的に見回って猿を追い払ったりしてるんですが、まぁ焼け石に水ですね。私達は手に持っていたペットボトルをやられました。詳しくは後ほど。

 

バーダーミ石窟寺院第1窟

入口でまじまじと石窟寺院を見ると、かなり登らされることがわかって(うへぇぇ、まぢか・・・)ってなります。

 

駐車場の入口から階段を上ると第1窟です。ほぉぉぉ、いきなり凄い。見事な石窟っぷりです。石窟内は靴を脱いで見学します。階段の下で脱ごうとしたら警備のオジサンが「階段の上まで靴で上がって、中に入るすぐ手前で脱ぎなさい」ってことです。

 

ヒンドゥー教にはまったく詳しくない私にもわかる、破壊と再生の神シヴァ様の破壊ダンス像。「ほら、石窟の中に入ってもいいんやで」と中へいざなっているようにも見えます。

案内板によると横にいるのはシヴァ様の二人の息子ガネーシャとスカンダ(韋駄天)ってことです。スカンダの下にある太鼓のようなものはスカンダの孔雀らしいです。(ぜんぜんっっ孔雀に見えないっっ)

 

第1窟のみどころのひとつ、半分がシヴァ様、半分が嫁さんの両性具有像だそーです。パッと見てどっちがどっち?と思うけど、片方を隠して交互に見比べるとその違いが薄っすらとわかります。

 

で、こちらが半分がシヴァ様、もう半分がヴィシュヌ神だそうです。

 

バーダーミ石窟寺院第2窟

第1窟から第2窟へ移動します。この時はまだ体力あって元気です。

 

お父さん、お母さん、がんば!

 

第2窟です。ヴィシュヌ神の寺院です。

 

みどころのひとつ、ヴィシュヌ神がイノシシに変身したとこ。ヒンドゥー教では変身した姿をアヴァターラって呼んでるらしく、この第2窟ではヴィシュヌ神の変身像がいくつか彫られています。今普通に使われているアバターって言葉の語源がこのアヴァターラだって、この時はじめて知りました。

 

「あーらよっと!」ヴィシュヌ神が巨大化して地上・天・天界をたった三歩で歩いちゃった図。

 

ヴィシュヌ神と嫁さん?ラヴラヴです。

 

天井を見上げると、ヴィシュヌ神の胸のつむじ模様が。ヴィシュヌ神まつりだわ~。

 

では第3窟へ向かいます。第2窟から第3窟の途中にあった謎の石窟。

 

薄っすらと何かを彫った跡が残ってました。途中でやめちゃったのかな?この女性?の像は手に蓮の花を持ってました。ってことはラクシュミー様かな?

 

第3窟へ階段をどんどん上ります。だんだん暑さで疲れてきました。心なしか兄ちゃんたちの足取りも重いように見えます。インドは登らせ系遺跡が多いな~。

 

階段を上ると・・・

 

おおぉぉ、なかなかの眺めです。

 

あのアガススヤ湖は今は水が少ない時期だそうで、雨期になると満水になるって教えてくれました。

三蔵法師がバーダーミに来た時にはもう第1窟から第3窟、あのアガススヤ湖もあったから、こうしてここから同じ景色を眺めていたかもしれない。その頃のバーダーミはいったいどんな所だったんだろう。今よりぜんぜん栄えてたりして。

 

バーダーミ石窟寺院第3窟

第3窟です。

 

規模が一番大きくレリーフの彫り込みも立派です。

 

こちらもヴィシュヌ神まつりです。第2窟でも登場した巨大化したヴィシュヌ神が三歩で三界を歩いちゃう像。どうやらこのシーンが好きみたい。

 

さらに柱の向こうではヴィシュヌ神がライオンに変身したナラシンハが迎えてくれます。最初はハヌマーンかと思ったら、案内板を読んだらナラシンハって解説がありました。

 

こうしてみると、ヒンドゥー教の神様ってホント、キャラクターが立ってるわー。ひとりの神様が化身となってそれぞれ別個性のイノシシやライオンになっちゃうし、慈愛に満ちた優しい女神様の残忍な部分だけが飛び出て殺戮の女神が暴れまくるし。

 

「竜王アナンタ」を座布団にするヴィシュヌ神。案外ふかふかで座り心地がいいのかも。

 

ラブラブでっせ。

 

天井もどうぞ。
 

バーダーミ石窟寺院第4窟

 

それでは最後の第4窟へ行きます。もぅここまで来ると暑さと体力消耗でヘロヘロ。

 

なぜか急に猿が増えてきました。みんな暑さでグッタリしてます。(この姿に油断してました)

 

だいぶ上がって来たな~。

 

第4窟です。ここは第1窟~3窟とはガラリと世界が変わります。

 

この第4窟はジャイナ教なんです。

 

ジャイナ教の像が並んでいます。訪問前に付け焼刃でジャイナ教についてザッと予習したんですが、かなり厳しくストイックな教えのようですね。

 

人を傷つける言葉を言ってはいけないし心の中でも思っちゃいけない。殺生してはいけない。それがどんなに微生物であっても。

 

修行の究極の最終系が選ばれし教徒だけが至れる断食死。これは日本の即身仏とちょっと似てるところがあるなぁ、と思いました。

 

ジャイナ教の像の特徴、がっちりとした肩とスル~ンとした体形。

 

ジャイナ教には無所有の教えがあったり裸行派という人達がいて、そういうのも像にあらわれているのかなぁ。

 
で、この第4窟を出ようとしたところで、持っていたペットボトルを猿にヤラレちゃいました。手提げタイプのペットボトルを持ってたんですが、突如猿が走り寄って来てペットボトルの底にガブリ!その穴から水がピューっ。それを見ていた数匹の猿がわらわらと寄って来て飛び出す水を飲んでます。さらにペットボトルを奪い取ろうとグイグイ引っ張る引っ張る。

 

近くで見ていたおじさんが「もうそうなったら猿のものだから、猿に渡しなさい」って。猿が怖いからオジサンにペットボトルを渡したら、水を飲ませて猿を落ち着かせてくれました。「猿も暑いから水が飲みたかったんだね」って。それにしてもペットボトルの底に噛みついて穴を開けるって、ほんとうに猿って利口。

 

バーダーミ石窟寺院の次は、対岸にそびえる岩山の下にある考古学博物館を目指します。貯水池の横をぷらぷら散策しながら行けるほどよい距離です。バーダーミの魅力は観光ポイントの多くが徒歩で移動できる距離にあるってことですね。

 

バーダーミ石窟寺院近くには、歴史を感じる重厚なモスクもありました。でも今は使われてないそうです。

 

こちらは比較的新しいモスク。バーダーミはヒンドゥー教だけでなくイスラム教の人もたくさん居住しています。なので夜明け前にアザーンが大音量で響いてました。

 

古い歴史のある貯水池アガススヤ湖です。アガススヤ湖もガートになっています。

 

ガートにも歴史を感じる建造物がありました。

 

壺のレリーフがあるここはなんだろう??案内板があったけど見るの忘れました。

→つづく

じゃらん・インド

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