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アジャンター石窟寺院群|森羅に守られた古の遺産

投稿日:

2019年5月17日

インドの超有名世界遺産「エローラ石窟寺院群」と「アジャンター石窟寺院群」を見るために、アウランガーバード(オーランガバード)に来ています。昨日はエローラ石窟寺院群を見学したので今日はアジャンター石窟寺院群に行きますヨ。
 

 
アジャンター石窟寺院群とエローラ石窟寺院群の(大雑把な)違い

【アジャンター石窟寺院群】
・鮮やかな壁画の数々
・仏教オンリー※他宗教の影響もみられる

【エローラ石窟寺院群】
・迫力ある規模の大きな石窟寺院やレリーフの数々
・仏教・ヒンズー教・ジャイナ教が仲良く(?)共存

各歴史や詳しいガイドはWikipediaや各種ガイドブックでドウゾ。

 
 
日本人観光客は10月~12月に老若問わず大勢押し寄せ「日本人だらけ」になるそうです。逆に今の季節(5月)は暑いから日本人は誰も来ないっていってました。「日本人は暑いのキライなんだね」だそうです。

さすがに40℃超えの中、ただでさえ蒸し暑い石窟寺院の観光はしたくないよぉ。今回はまさかこんな猛暑だって知らなくて来ちゃったけど。
 

アウランガーバードからアジャンター石窟寺院群へ

スタートは昨日と同じアウランガーバード中央バススタンドです。おやぁ?これはデジャヴかな?またまた同じ服装なのは気にしないでください。このクソ暑く埃っぽいインドでもう3日同じTシャツ着てる。だって洗濯禁止のゲストハウスだからさぁ。

Central Bus stand Aurangabad(Googleマップでみる)

 

意識したわけじゃないのに、奇跡的に昨日と同じアングルで撮ってました。→前回のエローラ記事と間違い探ししてください。

 

昨日は誰もお客さんがいなかったバススタンド内の食堂です。またも入ってみました。昨日よりは少しお客さんいましたが相変わらずビミョーです。隣の席にいた親子の小学生くらいのお嬢ちゃんが、お父さんにヤンキーばりの態度で反抗しててビックリした。

 

注文したライスと麺と豆の謎の炒め物20ルピー。仕上がりがかなり雑めでしたが、まぁまぁ普通に食べられました。

 

昨日のバスは普通のローカルバスでしたが、「今からアジャンターまでの直通のバス出るけど乗る?エアコンバスだよ」ってことで物は試しに利用してみることにしました。

運賃はひとり往復700ルピーです。まぁ距離も違うんですが昨日のエローラのローカルバス40ルピーとはドエライ差です。バスは昔ながらの観光バスタイプでした。昨日のローカルバスと違ってお客さんが少ないから悠々と席に座ってられるしエアコン効いて快適なのは、まぁよかったかな。

8時30分アウランガーバード中央バススタンドをガラガラのまま出発。お客さんは四分の一も入ってないんじゃないかなぁ。

 

道路はこれまで通って来たデカン高原の景色そのまんま、乾いた砂ぼこり舞う大地を走ります。ただ他所とはちょっと違うのは、世界的な観光地アジャンターへ続くゴールデンロードだからか、あちこちで大々的に道路の整備が行われていました。数年後に再訪したらこの道はすっかり綺麗に舗装されてるかも。

途中でアメニティチャージ15ルピー徴収。

 

11時12分アジャンター石窟寺院群到着。ローカルバスで行くとアジャンター石窟寺院群の少し手前でシャトルバスに乗り換えるようですが、このバスは入口の駐車場まで直通でした。

まずは目の前の建物でセキュリティチェックを受けて入場します。その後にチケット購入という流れです。料金は外国人600ルピーでした。園内には食堂やトイレもありました。
 

アジャンター石窟寺院群

 

アジャンター石窟寺院群をGoogleマップでみる

入ってすぐのところにアジャンター石窟寺院群の見取り図がありました。U字に曲がる渓谷沿いの岩肌にいくつもの石窟が並んでいます。※下にいる体育座りのお猿さんは気にしないでください。

 

入口付近からアジャンター石窟寺院群までは結構急な登りです。足腰がキツイ人のために椅子に座ったまま担いで運んでくれる有料オプションもありました。

 

料金はこちら。

 

おおっっこれがアジャンター石窟寺院群かぁ!渓谷がなかなかの険しい深さだったのに驚いた。よくこんな険しい地に寺院を彫り込んだなぁ~。渓谷沿いに馬蹄形に石窟寺院が並んでいるんで、エローラよりはだいぶコンパクトに見えます。

アジャンター石窟寺院群にはこれまでに発見された窟が全部で30あるらしいです。せっかくここまで来たし、600ルピーも払っちゃったし閉鎖されている一部の窟以外は(飽きなければ)全て見学してみようと思います。

さすがに見学した窟を全部を載せるとページが重くなり過ぎるので、印象に残ったところをピックアップしますよぉ。

 

それにしてもこのアジャンター石窟寺院群、なかなかの上り下りを強いられそう。
 
 

アジャンター石窟寺院・落石注意です
 
 
観光時に目の前で小さな(当たれば怪我する)落石発生しました。

 

先に通過したインド人女性の前で最初の落石があり、その女性がしばらく通行人に注意を促している最中、今度は私達の目の前で小規模落石が起こりました。どちら様もご用心ください。

 
 
では気を取り直してアジャンター石窟寺院群(頭上を気にしつつ)見学スタートぉ。
 

第1窟

まずは順番に第1窟から見学しました。ところが、なんとこの第1窟がアジャンター一番のハイライトだったようです。それを知ってたら最後の大トリに見学したのになぁ。→その後に見学した他の窟も負けず劣らずの見ごたえで大満足でしたよ。

 

ほほぅ、壁はもちろん天井まで壁画で埋め尽くされています。仏像の両脇にアジャンターの最高傑作と言われる2大壁画があります。

左の壁に蓮の花を持った蓮華手菩薩像、右の壁にダイヤモンドらしき鉱石を仏像に向けてかざす金剛手菩薩像。信仰の山に向けて宝石や花を向けてたスリランカのシギリヤレディに似てる。画もどことなく似てる。昔はこういうのが流行りだったのかな。

 

蓮華手菩薩像(右)です。金剛手菩薩像はブレブレになってよく撮れませんでした。薄暗いアジャンター石窟の中で壁画の画像を撮るのってホント大変なんですよ。(※フラッシュと三脚禁止)

 

天井画も素敵。なんだかウズベキスタンで見た刺繍とか絵画みたい。絶妙にライトアップされているのは、どこかのガイドさんが照らして説明している隙に「それ!いまだ!」と便乗撮影しました。
 

第2窟

第2窟もすんごいですよ。

 

ウンチクのひとつでも載せたいんですが、よくわからないんで画像だけ載せよっと。

 

お猿さんを避けつつ次の窟に移動。
 

第4窟

第4窟です。本当なら大きな僧院を造る予定が、よろしくない断層にぶつかり途中でやめたところ。一応ベースはできてますが中はガラーンとしてます。ここまで彫ったら使っちゃえばよかったのに。

 

スタッフの兄さん達が休憩中。その背後からゴハンを狙ってるのか、お猿さんがにじり寄ってます。兄さん、うしろ、うしろ。

 

遺跡内にはリスもチョロチョロしてます。
 

第10窟

第10窟です。まだ「仏像」を信仰の対象としていなかった昔は、「仏塔」(正面の丸いの)がその役目を果たしていたようです。

この第10窟には「隠れ名物」がひそんでいます。それは何かというと、長きにわたりジャングルに埋もれ歴史から忘れ去られていたアジャンターの石窟群を、虎狩の最中に偶然に見つけたイギリス人のおっさんの落書きが残ってるらしいのです。

絶妙タイミングでガイドさんを連れた欧米の観光客がやってきて説明を受けてました。彼らがいなくなった後、「それ!いまだ!」と落書き(サイン)だと言ってた個所を見たけれどいまいちよくわからなかったな~。それにしても「絶滅の危機にあるトラを狩る」「貴重な仏教壁画に落書き」今だったら大炎上間違いなしのNGワード満載です。
 

第17窟

第17窟も壁画パラダイスでした。第1窟も凄いけど、こっちも凄いよ。

 

仏教童話など様々な物語の場面を描いた壁画の数々。一日いても飽きないかも。

 

天井も豪華絢爛。

 

・・・だれ?
 

第26窟

第26窟はインドで一番大きな涅槃仏があったりと、豪華絢爛なレリーフが見ごたえありました。涅槃仏の画像はいろいろな旅行記で紹介されていると思うので割愛。

 

これ全部、岩盤から彫り出したっていうからほんと凄い。

 

これはお釈迦様が悪魔の攻撃や美女の誘惑を退けて「悟り」を開く場面らしいけれど、このホラー風味なライトアップがなんとも・・・。
 

アジャンター石窟寺院群名物の川と滝はどこさいった?

 

アジャンター石窟寺院群を十分満喫したので、そろそろ帰ります。

 

そういえばいまさら気づいたけれど渓谷なのに水がぜんぜん無いなぁ。涼し気な滝もあるって聞いてたのに無いなぁ。でも水が流れたような跡が岩肌に残ってるよなぁ。

気になって「川と滝はないの?」と聞いてみたところ「川や滝は8月オンリーだよ」だってさ。えーー、そうなのぉぉ!?たった1ヵ月限定??さすがに、そりゃ大袈裟なんじゃないの??これって本当?それともインド人お得意のハッタリ??

 

チケット売り場の近くにはレストランもありました。(こういう園内のレストランって高いんだよね)と思いつつ、例によって物は試しに利用。味はまあまあ美味しかったですよ。ターリー×2、ラッシー、スイカジュースを頼んだけどやっぱり値段はお高めでした。

 

園内の緑地では何組かのインドファミリーが持参したお弁当を広げてました。インド人はガッチガチの遺跡見学じゃなく、ああいうピクニック感覚で来る人も多いみたい。その背後から数匹のお猿が食べ物を狙って近づきます。その度に奥さんと娘さんが「お父さん、うしろ!うしろ!」

 

華麗にかわすお猿。

お弁当→お父さんうしろ!うしろ!→この繰り返しでお父さんぜんぜん落ち着かない。

 

こちらではインドの定番屋台おやつを売っていたお兄さんが、材料の米ポンみたいのを鳥にあげてました。

 

「わーっ」って喜んだら、お兄さんがどんどん撒いて鳥を集めてくれました。

 

帰りのバスは朝(というか昼)降りた所(セキュリティーゲートの前)から出発です。

 

スタッフのオジサンが面白いアクセサリーを付けてました。

 

ジャーン!どやっっ!「これは穴の開いた珍しいコインで、日本人からもらって集めて作ったんだ、このゴールド色が最高だろ?」

15時30分アジャンター石窟寺院群出発。

 

17時40分アウランガーバードに着きました。往路よりだいぶ早く着きました。(飛ばした?)

 

このままゲストハウスに戻ってもつまらないし「そういえばアウランガーバード中央バススタンドのすぐ近くに動物園があったよなぁ、ちょっと冷やかしてみようか」と行ってみると・・・あらら既に閉館してました。何かイベントでもあったのか、いつもの光景なのか、門をふさぐように消防車が停まっています。

 

しかたないので門の横で出店していた姉さんの搾りたてライムジュース(おいしかった)を飲んでゲストハウスに帰りました。

 

インド名物・お仕置き棒を持ったおまわりさん。見てるとノーヘルの人を止めて注意してるみたいよ。
 
 

それにしたってアジャンターの壁画、あの環境下でよく1000年以上も残っていたもんだと思います。

もしかしたら人間が忘れてしまっていただけで、深いジャングルの窟で動物達が集まってお釈迦様の説法に耳を傾けていたのかもしれない。

そう思うとあの遺跡は埋もれていたんじゃなくて、どこまでも連なる深い森が守っていたのかなぁと思いました。

インドを旅する55章・インド

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