はじめてのアンコール遺跡群|トゥクトゥクチャーターと共通チケット購入

さていきなり本題のアンコール遺跡群の巡り方ですが、アンコール遺跡群はいくつかのエリアに分かれているって知ってました?

・・実は私、シェムリアップに来るまで、その事を知らなかったんですね。

 

アンコール遺跡群は大きく分けて

・アンコールワット(アンコール遺跡群を代表する寺院)

・アンコールトム(巨大な城壁に囲まれた街の跡、その中にいくつもの寺院が点在)

・タ・ソムやニャック・ポアンなど、アンコールワットやトムからほんの少し離れた遺跡

・バンテアイ・スレイやベン・メリアなどの郊外に点在する遺跡

・プリアヴィヘアなど、かなり離れた場所にある遺跡

こんな具合に大別される感じのようです。

 

なんだ、てっきりアンコールワットという巨大な寺院の中に小さい寺院が点在してるのかと思ってた・・・

 

日本から全て組み込まれたツアーであれば特に悩む必要もなくベストコースを観光できるんだと思いますが、個人で行くとなると「朝はここに行って、次はここに行って」といろいろ考えなきゃいけません。細かく予定組むのってホント苦手なんです。

 

ところが!

 

シェムリアップに行くと、おおまかな地域別の定番観光ルートというのが存在していました。

 

ジャーーン!

これがその、スモールサーキット(小回り)コースと、グランドサーキット(大回り)コースです!

 

・・・えっ知ってたっ?

 

まぁまぁ、そう言わず・・。少なくとも私は知りませんでした。

 

私と同じように「詳しくはわからないけど、なんとなく見てみたいからアンコールワットに来ちゃった」という貴方に向けて、今回の記事をアップしますよ~。

 

アンコール遺跡の定番観光コース・スモールサーキットとグランドサーキット

 

まずはコースの概要ですが、

スモールサーキットはアンコールワットアンコールトムなど狭い範囲。

グランドサーキットはタ・ソムニャック・ポアンなど東バライ界隈。そしてもうちょっと郊外のバンテアイ・スレイ

 

さらに別枠で、もっと離れたベン・メリアコースもありました。

画像は宿泊していたホステルの提携旅行社パンフレットですが、街をうろうろして数軒の旅行会社を覗いてみたところ、訪問時はだいたいこのくらいの値段でした。パンフレットに掲示されているのはワゴン車利用の料金で、他の人と混合で行く一人あたりの金額です。

この他に宿提携のトゥクトゥクをチャーターして行くパターンもあり、これはひとりいくらではなく一台いくらになります。トゥクトゥク利用は上記ワゴン車ツアーよりも安くなります。

 

アンコール遺跡・実際にかかったトゥクトゥクチャーター代

私達は時間を気にせず自分達のペースで遺跡群を見たかったので、このトゥクトゥクチャーターを利用しました。

トゥクトゥクチャーターは一日8時間までが基本で、それ以上になると追加料金がかかるというのが定番のようです。さらにサンライズ見学は+5$でした。

最初は「一日8時間じゃ足りないかも」なんて思ってましたが、実際に行ってみると、爆暑の炎天下を8時間ぶっつづけで次々と遺跡を巡るって体力的に相当厳しいと痛感。個人的には朝9時頃から回り始めて、昼過ぎの2時頃には体力の限界を迎えました。冗談抜きで谷川岳の西黒尾根を日帰りしたくらいの疲労度でした。

 

そしていろいろ検討してみた結果、私達の遺跡見学スケジュールとトゥクトゥクチャーター代はこんな感じになりました。

 

【1日目】ベン・メリア(トゥクトゥクチャーター$37)

【2日目】スモールサーキット+アンコールワットのサンライズ見学(トゥクトゥクチャーター$15+$5)※共通チケット必要

【3日目】グランドサーキット(トゥクトゥクチャーター$28)※共通チケット必要

【4日目】アンコールワット再訪(結局朝から夕方まで入り浸り)+プノンバケンのサンセット(トゥクトゥクチャーター$13)※共通チケット必要

トゥクトゥクチャーター代に関しては、これが安いか高いか適正かはわかりません。値段を決める前に「他の人はだいたいいくらくらいでチャーターしたのかな?」と、参考までにちょっとネットで調べてみたんですが、「平均は●●$くらいです」といった漠然とした内容が多く、「私達は●$かかりました」というような具体的な体験談が意外に少ないのだ~。

 

もっと安く上げたい人は、バイタクをチャーターしたり、バイクや自転車をレンタルする方法もあると思います。

一番安上がりなのは自分の足で行くことかな~?これなら交通費タダですよ。本当にいたんです、ランニングしながら遺跡巡りしている人が!凄すぎる!ただアンコール遺跡群の周辺はやたら放し飼いの犬が多いんで、その点が大丈夫だったか聞いてみたいとこ。

遺跡巡りは「この順番がいい」というこだわりが無ければ、「今日はスモールサーキット、明日はグランドサーキット」と言えば、その地を知り尽くしたトゥクトゥクの運転手さんが一番効率のいい順路で遺跡を巡ってくれると思います。

 

実録・アンコール遺跡のチケット購入!

アンコール遺跡のチケットルールはコロコロ変化する傾向にあります。このページの情報も数か月後には変わっているかもしれません。直近に現地に行かれた方がアップした旅日記などで最新情報を入手されることをおススメします。

アンコール遺跡群を見学するには事前にチケットセンターまで行き共通券を購入する必要がありました。

訪問前までは、てっきり各遺跡の入口でチケットが買えるものだと思っていたんですが、シェムリアップの街から遺跡群へ向かう途中に綺麗な総合チケットセンターがあり、そこで購入するシステムとなっていました。

アンコール遺跡群共通券の種類

1日券37$
3日券62$
7日券70$

この共通券、年々値上がりしているようで最初値段を聞いた時は「うひゃーーっっ高いっっ」と思いましたが、アンコール遺跡を観るためにカンボジアに入国したといっても過言ではないので、ここでケチるわけにはいきません。

私達は一番バランスが良さそうな3日券を購入することにしました。(1日券だと忙しいし、7日券だと持て余しそう)

ちなみにこの券でアンコールワットアンコールトム、ちょっと郊外のバンテアイ・スレイも見学することができますが、ベン・メリアは不可で見学時に入場料を支払います。

私達はサンライズ見学をするため、当日の早朝トゥクトゥク運転手のソファールさんにホステルまで迎えに来てもらい、チケットセンターへ向かいました。

ソファールさんは日々観光客をアンコール遺跡群に連れて行っているベテランなので当日の混雑具合も把握、「この日は何時までにチケットセンターへ行けばサンライズに間に合う」などすべて頭にインプットされているので、待ち合わせ時間などはおまかせしました。

で、指定された時間はと言うと・・

4時40分!

ひぇーーーっっ。早いっっ!

でもそれが最遅ラインで、それ以上遅くなると微妙とのこと。

当日の朝、まだ陽ものぼらぬ真っ暗なシェムリアップの街を、観光客が乗せたトゥクトゥクやワゴン車が続々とチケットセンターに向けて集結していました。この光景は・・

そう、

 

夏のシーズン中の八ヶ岳や北アルプスのようですよ!

ちなみに昼間はあんなに爆暑のシェムリアップが、夜明け前は肌寒いくらいなんですよね。温度差がとても激しいです。蚊避けも兼ねて羽織るものの持参をおすすめします。

 

朝5時頃のチケットセンター前。大賑わいです。

 

で、チケットセンターですか、1日券、3日券、7日券と窓口があり、

 

一番ズラーーっと行列ができていたのが1日券でしたねー。3日・7日は並んでもせいぜい5~6人って感じでした。

チケット購入にクレジットカードも使えるってことでしたが、私達の前に並んでいた人が出したところ「使えない」と返されていました。

 

「おやぁ?」なんて思いながら、次に私達もカード払いをお願いしたところ、カードを通す前からやっぱり「使えない」と。理由は聞かなかったんですが、少し前に突然停電が起きていたし、端末の調子でも悪かったのかな?こんなこともあるんじゃないかと、この日は$を多めに持って行ったので、現金払いにしました。ちなみにチケットセンターにはATMも置かれていました。

 

チケット購入時に顔写真を撮られ、共通チケットにバッチリ印刷されます。この写真がやや前のめりに写ってしまい、頭が大きく顎の方が極端に小さく宇宙人のグレイみたいになって悲しかった・・・。

 

これが購入した3日券です。指で隠れている部分にグレイが潜んでます。

このチケット、質の悪いカラーコピーかってくらいぺらんぺらんです。それを知ってか日本人観光客の皆さんは首から下げるホルダーを用意してチケットを入れてました。ツアー会社で用意でもしてくれるのかな?ホルダーをぶら下げている人のほとんどは日本人です。さすが細かいところまで気が利く。

チケットには有効期限が印刷されていますが、3日券は10日間有効でした。以前は購入時に見学する日を指定したようですが、今はそんな面倒はありません。10日間のうち好きな三日で遺跡見学すればいいんです。

裏面には1~31の数字が印刷されていて、入場の際に当日の日付に穴が開けられます。3日券なら三つ穴が開いた日で終了~って具合ですね。

で、今回3日券を購入した訳ですが、アンコール遺跡って見どころが多く、範囲も意外と広いので正直三日券では足りませんでした。

七日券を買って徹底的に見尽くせばよかったかなぁ・・とちょっと後悔しています。

 

これは好みによって大きく分かれると思うんですが、繊細な壁画やデバターなんかは何時間見ても飽きないんです。

 

例えばアンコールワットにしても、緻密な設計による「見せる美学と隠す美学」が圧倒的迫力で迫り、刻々と変化する陰影を眺めているうちにアッという間に時が過ぎてしまいます。

近くにあれば「また今度来ればいいかぁ」ってなりますが、その「また今度」がいつになるかわからない、そう簡単にホイホイ行ける場所にないので、ぜひ後悔のない見学スケジュールを組まれてください。

まぁ「三日券買って損した・・」という逆パターンの後悔もあるわけで。

己の傾向と対策をあらためて見つめなおす、まさに「自分探しの旅」となるのかな。

 

シェムリアップ街散歩

散歩がてらシェムリアップの街もちょっと歩いてみました。プノンペン同様に道端にはくっさいゴミ多が多いなぁ。ゴミ回収をちゃんとしているのに、なんでみんなその辺にポイポイしちゃうんだろう。お菓子の袋もポイ、食べかけのお弁当の残りもポイ、壊れたビーサンもポイ、使用済みのオムツまでもポイ。なんでもみんなポイポイポイ!

宿泊したホステルが観光の中心エリアからほんの少し離れていたので、周囲はローカル色むんむんでした。すぐ目の前には学校があり、毎日元気な子供達の声が聞こえてきます。夕方になるとどこかで放牧していた牛が家に戻るのか、ドカドカと群れで道路を横切りました。

さすが世界有数の観光地アンコールワットのお膝元、場所によってはローカル色の一切無い観光客による観光客のためパブストリートなんて通りもありました。この辺の飲食店は観光地価格で高め設定ですね~。

ローカル食堂や屋台は手頃な値段でなかなか美味しい。

空心菜の炒め物とか、日本の味付けに近くてパクチー疲れした身には染み入る美味しさでした。中国料理ってイメージがあったけれど、現地の人によると「これクメール料理だよ」ってことです。

これは孵化する少し前のタマゴです。弾力ある歯ごたえの茹で卵って感じで美味しいんです。屋台でも人気の品です。日本でいう鶏モツの「キンカン」に近い印象。

・・そうそう、ひとつだけイマイチなものがありました。カンボジアって、どうもご飯を水分少な目の硬めに炊く傾向があると思います。時に「生米!?」って思うほどカッチカチのものが混ざっていたり。上におかずを乗せる前提でこの硬さに仕上げているのかも?って思いましたが。

シェムリアップでは2回ほど凄いスコールに降られました。

スコールは30分位で止みましたが、雷で停電した真っ暗な中、水没した道を帰るのが大変。サンダル履きの人の中にはジャボジャボ水の中を歩く人もいたけれど、多種多様のゴミが無造作に捨てられているシェムリアップじゃ怖くて真似できないよ~。

次回はいよいよ遺跡巡りに向かいます(^ ^)

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