【チェムレ ゴンパ・夕方のおつとめ見学】インド・ラダック

インド北部のラダックに滞在した約1ヶ月の間にレンタルバイク(スクーター)でレー周辺のゴンパ(チベット仏教寺院)を訪問しました。巡ったゴンパは[ティクセ ゴンパ][シェイ ゴンパ][へミス ゴンパ][タクトク ゴンパ][チェムレ ゴンパ]です。

このページではチェムレ ゴンパゴンパを紹介します。

チェムレ・ゴンパ

2019年8月5日

この日、最後に訪問したのがチェムレ・ゴンパです。タクトク・ゴンパに行く途中に見えた、山肌に張り付く巨大要塞のようなゴンパが印象的で立ち寄ってみることにしました。チェムレ・ゴンパの麓は静かな集落になっていました。

 

この畑はじゃがいもかな?

 

かわいらしい花が咲いていました。

 

こんな村で数日間のんびり過ごしてみたいなぁ。

 

チェムレ・ゴンパがどんどん近づいて来ます。(わくわく)

 

チェムレ・ゴンパに到着しました。駐車場で見かけたコレはいったい何でしょうか。時々ゴンパで見かける南インドの魔除けのコーラムみたいな画。

 

それではお邪魔します。

チェムレ・ゴンパをGoogleマップで見る

 

チェムレ・ゴンパで夕方のお勤め見学

境内に入ると人っ子ひとり見当たらずシーーンと静まりかえっています。

 

「おや?なんでこんなに静かなんだろう?」と思っていると、おじさんが速足で本堂らしき部屋に入っていくのでついていくと・・・

 

おっ!?人がいっぱいいる!

 

どうやら夕方のお勤め時間だったようです。

 

見事な壁画が描かれた荘厳な空間で、お経と鳴り物の音が響きます。

 

さすがに撮影はダメかな?と聞いてみたところ、意外にもOKでした。

 

短いですが動画どうぞ(56秒)。初っ端から大きめな音で読経が流れます。

初めて見学した「お勤め」の様子に興奮して、ブレブレボケボケ、あちこち撮りたいところがあって画面がウロウロしまくってるという、かなり見づらい動画になってしまいました。

 

お参りをして堂内をグルリと見学。

 

飾られている小さな丸い円盤は「ティクセ ゴンパ」で兄さん達が作っていたアレ(名前わからず)だー。大麦粉と砂糖とバターで作るアレ。なるほど、こうやって飾るのかぁ。

 

アニキ達の背後の壁画もじっくり鑑賞したかったけど、さすがにこの状況では無理でした。壁画を見る前にアニキ達と見つめ合うことになる。

 

やがてお茶タイム(?)になったようで「そちらにどうぞ」と、先客の地元ラダッキマダムが数人座っていた席に案内され着席。

 

お菓子やジュースを振舞われたんですが・・・ジュースを飲むコップが無いんですよ。隣のラダッキマダムを見るとしっかりマイコップ持参してる。

そうこうしているうちにジュース配りのチビッコが来て無言で「飲め飲め」の仕草。「コップ無いからいらないよ」と言っても頑なに「飲め飲め」とオレンジジュースを持ってグイグイ迫って来ます。

もぅこうなったら、コレしかない!ととっさに取った行動が、手をお椀にしてオレンジジュースを飲むこと。私達が飲み終えるのを見届けて満足したようにお子様は去って行きました。散々バイクに乗って土や塩気の付着した手で飲んだオレンジジュースは、なんとも不思議な味わいになってました。

その様子を目の当たりにしたラダッキマダム達は笑いをこらえるのに必死で下を向いてるんだけど、肩が揺れまくってました。

 

ジュースの次は何やら湯気の立ちのぼる熱そうなお茶が登場。

 

(まさかアレは来ないだろうな)と警戒していたら、「来たーーーーーっっ!」ガキんちょがポットを持って近づいて来た。そして例の「飲め飲め」攻撃。「それはムリムリムリ」と激しく抵抗したら、さすがのガキんちょも許してくれたようで直角に向きを変えてスタスタと歩き去って行きました。

一部始終を目の当たりにした隣のラダッキマダムは、もう笑いごらえが限界のようで下を向きながら片手で顔を隠すものの、肩が激しく揺れて「ブヒッブヒッ」と子豚のような堪え笑いが聞こえてきます。こういう時に笑いのツボに入っちゃうとホント辛いんですよね。法事とかエライさんの挨拶とか。

ちなみにマダム達が注いでもらっているのをチラ見したら、美味しそうなバター茶でした。次にゴンパ見学する時は念のためコップ持参しよ。

 

それにしても、このお勤め?とやらが妙に長いんですよ。いつまで続くかまったく不明でラダッキマダムが退席したタイミングで一緒に抜け出しました。

 

他の小部屋にも入ってみます。

 

ここは暗く閉鎖的な空間に仏像が並んでいます。偉い高僧の像かなぁ?

 

グル・リンポチェかなぁ?とおぼしき御方が、なにやら凄い状態になってました。

 

壁画も見ごたえあります。

 

壁画の意味がわかれば数倍楽しめると思うと、勉強不足での訪問をちょっと後悔。

 

部屋が暗すぎて画像で撮るとブレブレになってしまうので、じっくり心に焼き付けました。

 

外に出ると暗い部屋と外光眩しい屋外とのギャップが激しいです。眩しくて目があけられません。

 

んんん?さっきは気が付かなかったけれど、旗の下に羊かヤギかの骨がありました。同じような骨を集落の入口に置かれているのを時々見かけます。何か意味があるのかな?それにしても立派なツノだなぁ。

 

階上へ移動してみました。日用品も置かれて、ちょっと生活感漂うエリアです。

 

古いマニ車がありました。インド北部に来ていろんなマニ車があることを知りました。特に古いマニ車を見つけると「どれだけ長い年月、どれだけの人が回して来たんだろう」と想像するだけで悠久の浪漫に浸れます。

 

そしてゴンパもう一つのお気に入りが、この鍵。細工が綺麗。欲しいな。レーのローカルマーケットで売ってないかな?

 

眺めがとてもいいです。緑色のパッチワークのような畑の向こうに続く荒涼とした山々。

 

そして遠くには夏だというのに雪をかぶった山々が見えます。ラダックだからこその素晴らしい景色、いつまででも眺めていられます。

 

オジサンが本堂で皆がかぶっていた帽子を作ってました。そっか・・・こうして手作りしてるのかぁ。

 

オジサンの横に、ゴンパでよく見かける吊るされた動物の剥製発見。パっと見、ヌイグルにも見えますが実際に見ると皮膚感や崩れ具合から本物の剥製だと思います。ゴンパによってアイベックスだったりユキヒョウだったり動物が違います。コレってどんな意味があるのかなぁ?この剥製は小さいから馬とかヤギの子供かな?

 

本堂に戻ると読経の真っ最中でした。

 

見たこともない凄い楽器。チベット仏教はホントわからないことだらけ。次はもっとちゃんと勉強してから訪問してみたいと思います。

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