2019年8月10日
数日前に訪問した時は、扉が閉まり見学できなかった洞窟のお堂がある(オールド)タクトクゴンパです。
今日は新しい方のお寺でお祭りが開催され、世界各国から大勢の観光客が集まる日。「さすがに今日は開いてるだろー」と、お祭り鑑賞の後に寄ってみました。結果は・・・案の定開いてました!やった!前回は気が付かなかったけれど、階段に鉢植えが並んでいます。
上の崖にも鉢植えっぽいものが。
ほほぅ、ここがチベット密教の開祖グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)が瞑想したといわれる洞窟を利用したお堂かーー。(実際に瞑想したのはこの更に奥らしいです)
ちなみに「リンポチェ」ってラダックに来るまで「???」だったんですが、付け焼刃で調べたところ、観音菩薩や阿弥陀如来の化身として崇められる高僧とのことだそうです。グル・リンポチェは特にブータンで熱狂的に支持されているらしいです。(だからグル・リンポチェ像の前にブータンのお札が置かれていたのかぁ・・)
上には無数のお札やコインが貼り付けられています。「どうやって貼ったんだろ??」よーーくみると、天井や壁は掃除を15年くらいしていないガス台みたく油っぽく黒光りしてヌメヌメして見えます。おそらく長い年月燃やした燈明の煙から立ち上った油でこうなったと勝手に推測。
ゴンパでときどき見かける剥製がありました。これはアイベックスの首だけ剥製。どれくらい昔の剥製かはわからないけれど、毛や皮の崩れ加減が年月を感じます。スピティのゴンパではユキヒョウの剥製がぶら下がっていてビビりました。
お釈迦様を守るように二本の柱に置かれたお面が睨みをきかせてます。日本の仁王像みたいな役目かな?背後に保管されているのは経典??こういう時にガイドさんが付くツアーとかは強いよね。
なかなかの迫力。
こちらも負けてはいません。
お布施いっぱい。大衆演劇のスターみたいになってた。
タクトクゴンパは壁画も見ごたえあります。
チベット仏教で見られる男女の抱擁を描いたヤブユムがありました。
ヤブユムを見かけない寺院もあるので、宗派によって違うのかな?
これは鳥葬の様子かな。生々しい。
真ん中の人がグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)だと思います。
燈明がいっぱい置かれたお部屋。
気が遠くなるような長い年月、あの洞窟でたくさんの燈明が灯されて来たのかな。
外に出てみると眼下に緑豊かな景色が広がっていました。閉鎖的で薄暗い寺院内と、光溢れる開放的な外の景色とのコントラストが素晴らしいです。
小さな集落の静かなタクトクゴンパ。他の人気ゴンパに比べて訪問するお客さんは少ないけれど、とても心に残るゴンパでした。