お盆は白馬大池山荘テント泊・1|小蓮華山は雷鳥天国

お盆真っただ中の8月12(金)~13日(土)は白馬大池横の白馬大池山荘でテント泊してきました。もともとは別のテント場(北アルプス)に予約してましたが、日本海側に居座る低気圧に加えて、よりによって台風のまでもが近づいているというじゃないですか。当初予約していたテン場がモロに暴風の影響を受ける立地だったんで泣く泣くキャンセル、そしてたまたま空きのあった立地的にまぁまぁ穏やかそうな白馬大池山荘のテン場へ振り替え予約しました。

結果的には低気圧の影響でガスが濃く景色はいまいちだったけれど、暴風にはあわず雷鳥やチングルマのお花畑をゆったり楽しむことができたから良かったかな。

 

前日夜の蓮華温泉駐車場はほぼ満車

連休の北アルプスといえば、誰もが乗り越えなければならない最初の試練が駐車場争奪戦!

特に今回はお盆休みが8月11日~16日で、初日の11日から入山している人が多いと予想。私達が入山するのは8月12日。ということは例え前日の夜に行ったところで既に数日置きっぱなしの車に占拠されて駐車スペースを確保できないオソレが。いや~これはコワイ。

もし登山口に一番近い蓮華温泉駐車場が満車だったら、その1㎞くらい手前にある駐車スペースに停めるのかな?最悪そこも満車なら平岩駅まで戻って無料駐車場に停めて翌朝のバスで来るしかないかなぁ・・・と、いろいろ「よからぬ状況」を想像しながら白馬蓮華温泉ロッジへと続く暗いクネクネ道を進みます。

 

途中でアナグマやイノシシ、ウリ坊の群れが登場。夜は動物多し要注意。(↑動画はドラレコに映った道を横切るイノシシ)

蓮華温泉の1㎞手前まで来たところで、臨時の駐車スペースと思われる場所を通過。なにやら満車っぽい雰囲気。(うーん、ここでこれだけ車が停まってるってことは、こりゃ今回ばかりは本当にヤバイかも)と思いつつ23時30分頃「蓮華温泉駐車場」に到着。

パッと見ると満車な感じで(うわーーダメかぁ)と駐車場内をウロウロ。すると停められるスペース二か所発見!一か所はわりとギリギリだけれど、もう一か所は普通に停められそう。「うわぁ助かった~」無事駐車スペースを確保できたところで、とりあえず今夜はこの蓮華温泉駐車場で仮眠して明るくなったら出発します。

蓮華温泉駐車場をGoogleマップでみる

 

2022年8月12日

朝です。早速準備して出発です。ここで意外だったのが、てっきり車の持ち主はみんな既に山の上かと思っていたら、あちこちの車からゾロゾロと人が出て来たこと。「なんだ~こんなにたくさんの人が車中泊してたんだ」(みんな昨晩は何時に駐車場に着いたんだろ?)

 

駐車場にあった雷鳥についての掲示。

 

駐車場の横にあるトイレです。清潔に管理されてトイレットペーパーもありました。外には靴洗い場もありました。

トイレに電気がなかったので夜間の使用はどちら様もヘッドランプをお忘れなく。

 

白馬蓮華温泉ロッジから白馬大池山荘へ

登山口は「白馬蓮華温泉ロッジ」建物の横にありました。

 

まずは山行の安全祈願。

 

いつからここにいるのか、歴史のありそうなかわいらしい石仏がありました。

 

本格的に山に向かう前に白馬蓮華温泉ロッジ露天風呂群のひとつ「黄金湯」をチラッと見学。

 

うーーん、山に行くのは止めて温泉に浸かりたい衝動にかられてしまいました。(まだ入浴料払ってないし温泉は下山後の楽しみなのでガマン)

 

「蓮華温泉登山口~小蓮華山」今回歩いたコース

5:50登山道に戻り山行開始です。白馬大池への登山道は急な個所は少なくなだらかに上ってゆく感じでした。さすが大人気「白馬岳」へ続く登山道、とてもよく整備されていました。

 

そしてこの登山道、風がよく通り爽やかなんです。激暑蒸し風呂状態で熱中症寸前の谷川岳の西黒尾根とは全然違う。なので体がとても楽です。ブヨとかアブの噛む虫は全然いないわけじゃないけど、東北や谷川連峰に比べたらぜんぜん少ない。

 

7:22途中で樹林帯が開けて眺望のいい「天狗の庭」に出ました。

 

ここはdocomoを使えたのでさっそく最新天気予報のチェック。ふむふむ予報は変わらず天気が崩れるのは明日のお昼過ぎらしい。

天狗の庭を過ぎると再び眺望の無い樹林帯が続き一寸飽きてきました。今回は「白馬大池山荘でテント」が目的で、鼻息荒くどこかのピークを踏む予定もないので、早くも気分はダレダレ。休憩ばかりして全然先に進みません。

 

8:40突然目の前が開けてチングルマのお花畑が広がりました!

 

どうやら白馬大池に到着したようです。鬱蒼とした樹林帯から突如開放的なお花畑へ。きっと誰もが感動する瞬間です。

 

本日お世話になる白馬大池山荘はお花畑の向こうにありました。メルヘンチックな立地!

 

まずは予約しておいたテント場の受付、そしてテント設営します。

テント場の様子は別の記事でコッテリと紹介するとして、せっかくここまで来てひとつもピークを踏まないのもアレなので、白馬大池から行き約2時間・帰り約1時間30分ほどの小蓮華山まで行くことにしました。

 

白馬大池~小蓮華山は雷鳥天国

白馬大池から小蓮華山までは、とてもよく整備された登山道を緩やかに登ってゆきます。小蓮華山までの登山道は雄大な北アルプスの眺めが凄いらしいんですが、今回はガス強めで眺望はいまいちでした。まぁでも湧きあがるガスにまみれるのも高所ならではで、これはこれで楽しめましたよ。

 

咲き残りのしおれたコマクサが数株ありました。(全盛期に見たかったなー)

 

後ろを向くと白馬大池とそのほとりに建つ白馬大池山荘が見えます。雲に覆われて不気味な様相になってますが、帰路でガスが抜けた青空の下で数分だけ見えたんですが、それはそれは美しい光景でした。(やっぱり山は青空がいいな)

 

トウヤクリンドウが点々と咲いていました。

 

時々ガスが抜ける束の間の眺望。

 

船越ノ頭です。

 

秋の気配。

 

小蓮華山へ続く稜線。ガスが抜けたらどんなに素晴らしかったろうなぁ~。

 

こんなときは足元の花を見て楽しみます。

 

この付近は雷鳥多発地帯とのことですが本日一羽目の雷鳥が出てきました。登山道のちょっと広くなったところで水分補給休憩していたらガサガサとハイマツから出て来て食事を始めました。(ズームで撮ったら画質が荒くなった)

 

岩場のあちこちにイワギキョウがたくさん咲いていました。

 

小蓮華山に着きました。

 

この道を行けばどうなるものか・・・白馬岳はやめました。

 

ガスまみれの中でポツンと寂しく休憩しました。小蓮華山山頂近くでオコジョも見ましたよ。

 

小蓮華山から少し白馬大池方面へ戻ったところで本日第二雷鳥。タタタッと岩陰からやって来てわざわざ私達の目の前でドスンと腰を下ろして砂浴び開始。

こんなに広い山なのに何故にわざわざ目の前に来て砂浴びするんだい?

 

その後も足元の花を心の拠りどころにして戻ります。(タカネナデシコ)

 

こっちの方が色が濃い。

 

本日の第三雷鳥。この雷鳥さんも草を食べまくっていました。北アルプスはガスがかかっていても「雷鳥来るかも?」というワクワク感が常にあって良いです。

 

帰りはちょっとだけガスが抜けました。

 

というワケで白馬大池山荘のテント場まで戻って来ました。次回は「白馬大池山荘のテント場の様子」を紹介します。

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